迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

恐ろしき贅沢者。

2018-09-15 00:26:43 | 浮世見聞記
何の気なしにテレビをつけると、歌舞伎舞踊の「身替座禅」らしきものが映ってゐた。 山蔭右京が、権妻との一夜を本妻にノロケてしまふ、後半部分だ。 振付通り“動く”ことにばかり追われて、この舞踊に求められる肝心の“色気”が全くお留守の舞台に、演者は誰じゃと呆れてゐると、だうやら役者ではなくて、舞踊家らしい。 なれば芝居っ気に乏しいのは致し方なとしても、わざわざ劇場まで足を運んで見るほどのしろもので . . . 本文を読む
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