迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ゆひ縁彷々。

2024-02-13 17:55:00 | 浮世見聞記




春に近い陽氣となった日中、目黒區下目黒まで来たついでに、前にもお参りした成就院“蛸藥師”に立ち寄る。



江戸時代に鳥居清長が矢の根五郎(曽我五郎)の繪を奉納した由縁の寺で、


(※複製)

今年も我が活動の充實を願ふ。



池のほとりの風は、やはりまだ冬にある。



「困ってゐるんです」と寄ってきた人がゐた。

私には記憶のある相手だった。

良い印象はなかった。

私が躱した理由を、相手は知らないだらう。


他人(ひと)をアテにしたことなどないので、他人(ひと)からアテにされ方も知らないのだ。

知りたくもない。



旧學校跡のめぐろ歴史資料館へ至る路沿ひに、古道跡から移された道標などが、いくつか殘されてゐる。



辿って行けば、どこか初めての國へ、連れて行ってくれさうな氣がした。









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