迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

突発事態。

2019-02-05 20:20:53 | 浮世見聞記
一通りの型が出来上がったと思ひ、稽古を重ねてきた手猿楽の作品において、俄かにふっと、ほかに新たな型を思ひ付く。

それも稽古中ではなく、全く別のことをやってゐる最中に。

すぐにそれを中止して、稽古扇を手にとる。

やってみて、問題なし。


その作品の披露は、来週末の予定。

すでに面(おもて)も掛けて実際の感覚を会得するなど、詰めの段階に入ってからの、思ひがけない“改良”。



新たな案といふやつは、かくして何の前触れもなく、いきなりやって来る。


とんだ不意討ち。


実は、ありがたい助っ人。




さうして頭にパッと浮かんだ瞬間が、とても楽しい。


やはり、頭は使わなあかん。




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