迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

公共苦樂。

2019-06-08 12:20:25 | 浮世見聞記


座席の肘掛けはどちらのものか?──


公共の場におけるこの問題は、すでに古典的議論となった観がある。


いつであったか、ラジオを聴ひてゐて「へぇ……」と思ったのは、あれは本當は隣りとの“仕切り板”で、それでは見た目が悪ゐので肘掛けの形を借りてゐる、と云ふこと。


肘掛けにあらず、

じつは仕切り板!


だから、間に一つしかないのか。


その話しを聴ひて以来、私は隣りに人が座ってゐるときは、あれに肘をのせることをやめた。


気の利ひた映画館のやうに、一つの座席にちゃんと両方肘掛けがある場合は、堂々と肘をのせてふんぞり返ってもよからう。


さうでなゐ場合は、“寄ると触ると云々”
ゆゑ……。




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