この記事で、ちゃうど3,000本目になるらしい。ただ、過去に思ふところあって削除した記事もそこそこあるので、實際の投稿回數はすでに3,000本は超えてゐる。あとから誤字脱字、表現の誤りや勘違ひに氣が付いて修正することはたびたびあるが、記事そのものを削除することは、今ではやらない。内容を自分なりによく考へて、他人(ひと)が何と云おうが思おうが、これが嵐悳江の「聲」だと確固たる自信と責任を持てる事柄の . . . 本文を読む
久しぶりに降りたJR線の品川驛のホームで、中途半端な金額設定の自販機を見かけて、おや? と思ふ。Suicaで購入専用の自販機ゆゑ、このやうな“割安”な金額設定云々。中途半端な割安など嬉しくもない。コンビニ行こ。 . . . 本文を読む
dmenuニュースよりhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20220914-567-OYT1T50255?fm=d『角川容疑者は、同社元専務の芳原世幸としゆき(64)、元担当室長の馬庭まにわ教二(63)両容疑者 . . . 本文を読む
橫濱市中區の日本郵船歴史博物館にて、企画展「郵船文芸譚」を觀る。昭和十四年(1939年)、戰雲たれこめる時世をにらんで日本郵船社員の上下が一丸となるべく「郵船海運報國會」が結成され、その機関誌として「海運報國」が發刊される。(※案内チラシより)時世を反映した讀み物が掲載される一方で、「會員全員の談話室」をめざした會員たちによる文藝作品も多く投稿され、次第に内容の充實した文化誌に成長し . . . 本文を読む
オミクロン株に對應した改造ワクチンが、このたび官から承認云々。ファイザー社とモデルナ社のみの採用で、年内には國民への接種開始云々。ただし、疲れや頭痛の副反應はあり。……さうか、と思ふ。三回目を接種したとき、その晩に始まった頭痛と惡感に、毎回こんなのはもうイヤだ😫、と心底ウンザリしたものだ。ワクチンについては様々な人が様々な見解を述べてゐて、様々すぎるあま . . . 本文を読む
簀子縁の隙間から、小さな草が顔を覗かせてゐた。キリの葉だらうか。ちゃうど動線(とほりみち)にゐて、うっかりしてゐると踏んづけてしまひさうだ。気を付けて、そっと足をよける。ただそれだけで、とても良いことをした氣になれた。 . . . 本文を読む
ラジオ放送で、觀世流梅若櫻雪の独謠「姨捨」の後場(後半)を聴く。過去に信州の姥捨山に棄てられた老婆が、いまなほ満月の晩に現れ現世への未練をタラタラ語る──この世になんらかの未練があって現れるのだからとんだ幽霊噺だが、しかし謠ひではこの老婆の生前について、具体的にはなんら語られてゐない。どういふ人生だったのか謎なところに、お客が想像しながら觀る能の能たる所以があるわけだが、かうした静止画像のやうな曲 . . . 本文を読む
昼間の電車内で、母親に連れられて乗ってきた幼い女の子が、「きょうは、“ちうしうのめいげつ”なんだよ」と話してゐるのが聞こえて、今日はさうなのかと知る。夜になるのを待って、外に出る。湿度はなく、虫の聲も涼やかに聞こゆ。雲はなく、涼やかな満月は虫の聲と共に“聴く”ものであることを知る。足を蚊に喰はれた。かういふ問題もあることを知る。 . . . 本文を読む
英國女王エリザベス二世が、今月八日午後、九十六歳で永眠云々。新英國王となった息子の、皇太子時分の“不始末”に端を發した元皇太子妃の事故死いらい、そんな息子の後妻問題、孫と女優崩れとの結婚騒動、そして親子ともども人災疫病に感染など、ニッポンでは醜聞ばかりが取り沙汰されたためか、私には「國民に近い王室」と云ふより、“世俗な王家”とその當主、と云った印象のはうが強い。しかし英國民には親し . . . 本文を読む
神奈川縣立歴史博物館の特別展「地図最前線─紙の地図からデジタルマップへ─」を觀る。私のやうな徘徊(おでかけ)好きにとって、地図は必須品である。かつてはカバンに、東京二十三區の文庫本型地図を常時忍ばせてゐたが、現在はスマホの地図アプリを使ふはうが多い。最適な經路から所要時間までが表示されてこの上なく便利だが、しかし決して、従来の“紙の地図”を棄てたわけではない。長距離旅行を計画する時、 . . . 本文を読む
社會風刺コント集團「ザ・ニュースペーパー」のリーダー渡部又兵衛氏が、今月七日に敗血症のため七十二歳で逝去云々。 「ザ・ニュースペーパー」の舞臺は、民主党政權末期の首相……、いや“愚相”菅直人の時代から、自民党が政權を取り返して故人安倍晋三氏が二度目の首相に返り咲いた時代にかけて、三度ほど觀に行ってゐる。この時渡部氏は福田康夫役を担當しており、TVの情報番組にゲスト出演してコントを演じ . . . 本文を読む
愛聴のラジオ番組「ひるのいこい」で、オハグロトンボをその羽の様子から“絽トンボ”と独自に名付けて愛でてゐる方のお便りを聴いて、ふと師匠形見の絽の黒紋付のことを思ひ出し、簞笥から久しぶりに出してみる。夏袴と對になってゐて、なにかの席でそれを着て大勢と記念撮影に臨んだ師匠の冩真を、師匠の逝去後に大阪の自宅で目にした記憶がある。形見分けでいただいたのち、一昔前に一度だけ、素踊りで「鐘の岬」を踊った際に着 . . . 本文を読む
大阪日本橋の國立文樂劇場で、前進座公演「東海道四谷怪談」を觀る。平成二十八年の東京國立劇場公演を觀やうかどうか散々迷った挙げ句に見送ってけっきょく後悔先に立たず、いづれ地方での再演時にと思ってゐるうちに人災疫病禍でいつ叶ふやらとなり、やっと今日に機會を得る。人手と費用の問題か、平成二十八年所演時よりもかなり場面が割愛され、いきなり淺草裏田圃から始まるためお岩と伊右衞門、お袖と直助權 . . . 本文を読む
平成三十年いらい四年ぶり、令和となって初めて、大阪四天王寺の師匠と嵐家の御先祖へ、挨拶に伺ふ。折からの臺風十一號が氣になるところだったが、今朝は窓を開けると虹が渡ってゐて、心配は要らぬと確信す。前回の挨拶はつひこの間と思ってゐたらもふ四年が過ぎ、その間にはミカドが代替はりして「平成」から「令和」へと元号も変はり、そして間もなく忌々しき人災疫病が海を渡って蔓延し、猖獗を極める。 四天 . . . 本文を読む
和食膳屋で食事をしてゐると、法事帰りらしい一團の席から、老婆の高い笑ひ聲が何度か響いてきた。幼児だらうが老人だらうが、野外(そと)だらうが屋内(うち)だらうが、あのテの聲は耳に障って非常に癇が立つ。『飲食店での食事はお静かに』──“マスク會食”云々など、かの老婆はとっくに忘れてゐるらしい。夏の帰省で親類同士が人災疫病のお土産交換をしたと云ふのも、すなはちあのやうな状況だったのだらう . . . 本文を読む