「へッぷしょんッ! おさむゥござんスゥ!」
「がるるっぐるるっ!」(←訳:恋しやっ南風っ!)
ひなまつり寒波、だそうですね。
こんにちは、ホットカルピスを愛飲するネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「がるるー!」(←訳:虎ですー!)
お雛さまの厚着が羨ましくなってしまうこんな寒~い日も、
さあ、張り切って読書タイム!
本日は、こちらを、どうぞ~!

―― 百鬼夜行の少年 ――
著者は天堂里砂さん、2011年1月に発行されました。
『鏡ヶ原遺聞 壱ノ巻』と巻題が付されています。
「……ひゃッきィ、ッてェ……もしやッ??」
「がるがるぐるがるー?」(←訳:オバケのことー?)
「ひィッ!
とらくんッ、いッちゃだめェでス!」
ほほほ、噂をすれば、ほらテディちゃ、背後に。
「ひッ! ひィィィィィ~ッ?!?」
なんてことは、そうそう有りはしませんけれど、
そうです、
『百鬼』とは、平安時代の人々にとってそうだったように、
現代の私たちにとっても、
怖ろしい、あまり係わりになりたくないモノ、
夜道ではお逢いしたくないモノたちを指しています。
先日ご紹介いたしました『千里眼事件』という御本は、
20世紀前半の日本で実際に起こった
千里眼――超能力を巡る事件を追ったノンフィクションでした。
この御本――『百鬼夜行の少年』は、
フィクションなのですけれど、
やはり、
視(み)える、視(み)えてしまう、という能力を持つこと、
視えるがゆえの苦しみに
深く思いを馳せざるを得ない物語です。
主人公は、
橘秀一(たちばな・しゅういち)くん。
秀一くんの目には、
見えてしまうんです。
他のひとには、視えないものが。
「あうううゥゥ~ッ」(←ビビっています)
「……がる~がるるる~ぐる~」(←訳:……それは、ええと~怖いかも~)
周囲は、実のお母さんさえもが、
視えてしまう秀一くんを警戒し、気味悪がります。
でも、幼い秀一くんにとっても
それは幸せなことではなく、
つらく、悲しく、理解しがたいことでした。
僕は嘘を言ってるんじゃないのに。
どうして誰も信じてくれないのだろう?
幼児から、少年へ。
そして高校生になった今も、
視えてしまう秀一くんは
苦悩を胸に抱いたまま、
日々をやり過ごす術を覚えましたけれど。
転機が、訪れました。
父を喪くし、叔父に引き取られた彼の新しい住まいは、
ド田舎のボロいお寺さん!
「うゥッ、そこもォ、こわそうゥ~ッ!」
「がるるっぐるるぐる!」(←訳:お寺っ!出そうだよ!)
ええ、そうです!
お寺さんにツキモノなのは、憑きモノ!
ありとあらゆるオバケ、魑魅魍魎の類が、
ウェルカム~♪と秀一くんを迎えます。
ようこそ、視える人間よ!
「それもォ、こわすぎィ!」
「ぐるぐるぐるるる!」(←訳:ていうか無茶でしょ!)
満月のように煌々と明るくも切ないユーモアと、
湧水のようにひんやりした哀愁と、
夜明け前のようにぼんやりした希望と。
秀一くんの《或る夏休みの冒険》、
ホラーと呼ぶほど恐くありませんから(たぶん?)
ファンタジックなものがたり愛好家さんは、ぜひ!
なお、可愛いカバーイラストを担当されたのは、
ひだかなみ さん!
巻頭のカラー画、本文の挿絵も
見逃さないでくださいね~♪
「なむなむゥ~ッ、おばけッ、こないでッ!」(←祈ってます)
「がるがるぐーるるるるがる…?」(←訳:でも良いオバケならいちょっとくらいは…?)
「やぱりィ、こわいィからァ、だめでスゥ!」
「がるるっぐるるっ!」(←訳:恋しやっ南風っ!)
ひなまつり寒波、だそうですね。
こんにちは、ホットカルピスを愛飲するネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「がるるー!」(←訳:虎ですー!)
お雛さまの厚着が羨ましくなってしまうこんな寒~い日も、
さあ、張り切って読書タイム!
本日は、こちらを、どうぞ~!

―― 百鬼夜行の少年 ――
著者は天堂里砂さん、2011年1月に発行されました。
『鏡ヶ原遺聞 壱ノ巻』と巻題が付されています。
「……ひゃッきィ、ッてェ……もしやッ??」
「がるがるぐるがるー?」(←訳:オバケのことー?)
「ひィッ!
とらくんッ、いッちゃだめェでス!」
ほほほ、噂をすれば、ほらテディちゃ、背後に。
「ひッ! ひィィィィィ~ッ?!?」
なんてことは、そうそう有りはしませんけれど、
そうです、
『百鬼』とは、平安時代の人々にとってそうだったように、
現代の私たちにとっても、
怖ろしい、あまり係わりになりたくないモノ、
夜道ではお逢いしたくないモノたちを指しています。
先日ご紹介いたしました『千里眼事件』という御本は、
20世紀前半の日本で実際に起こった
千里眼――超能力を巡る事件を追ったノンフィクションでした。
この御本――『百鬼夜行の少年』は、
フィクションなのですけれど、
やはり、
視(み)える、視(み)えてしまう、という能力を持つこと、
視えるがゆえの苦しみに
深く思いを馳せざるを得ない物語です。
主人公は、
橘秀一(たちばな・しゅういち)くん。
秀一くんの目には、
見えてしまうんです。
他のひとには、視えないものが。
「あうううゥゥ~ッ」(←ビビっています)
「……がる~がるるる~ぐる~」(←訳:……それは、ええと~怖いかも~)
周囲は、実のお母さんさえもが、
視えてしまう秀一くんを警戒し、気味悪がります。
でも、幼い秀一くんにとっても
それは幸せなことではなく、
つらく、悲しく、理解しがたいことでした。
僕は嘘を言ってるんじゃないのに。
どうして誰も信じてくれないのだろう?
幼児から、少年へ。
そして高校生になった今も、
視えてしまう秀一くんは
苦悩を胸に抱いたまま、
日々をやり過ごす術を覚えましたけれど。
転機が、訪れました。
父を喪くし、叔父に引き取られた彼の新しい住まいは、
ド田舎のボロいお寺さん!
「うゥッ、そこもォ、こわそうゥ~ッ!」
「がるるっぐるるぐる!」(←訳:お寺っ!出そうだよ!)
ええ、そうです!
お寺さんにツキモノなのは、憑きモノ!
ありとあらゆるオバケ、魑魅魍魎の類が、
ウェルカム~♪と秀一くんを迎えます。
ようこそ、視える人間よ!
「それもォ、こわすぎィ!」
「ぐるぐるぐるるる!」(←訳:ていうか無茶でしょ!)
満月のように煌々と明るくも切ないユーモアと、
湧水のようにひんやりした哀愁と、
夜明け前のようにぼんやりした希望と。
秀一くんの《或る夏休みの冒険》、
ホラーと呼ぶほど恐くありませんから(たぶん?)
ファンタジックなものがたり愛好家さんは、ぜひ!
なお、可愛いカバーイラストを担当されたのは、
ひだかなみ さん!
巻頭のカラー画、本文の挿絵も
見逃さないでくださいね~♪
「なむなむゥ~ッ、おばけッ、こないでッ!」(←祈ってます)
「がるがるぐーるるるるがる…?」(←訳:でも良いオバケならいちょっとくらいは…?)
「やぱりィ、こわいィからァ、だめでスゥ!」