こんにちは、ネーさです。
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「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:虎ですよ!)
本日は、まずはじめに……
悩みました。
悩んで悩んで悩みましたが、
読書タイム再開です!
なぜこんなときに?
どうしていま読書?
その答えは、この御本の中に!
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―― 指輪物語 ――
著者はJ・R・R・トールキンさん、原著は1954~1955年にかけて発行されました。
英原題は『THE LORD OF THE RINGS』、
『旅の仲間』『二つの塔』『王の帰還』の三部作から成る長大なファンタジーです!
「ゆびわッ!
テディちゃ、きいたことォあるでスよッ!」
「がるがるるーぐる!」(←訳:有名な御話なんだよね!)
もはや20世紀を代表する文学のひとつ、となったこの作品は、
《ちいさなひと》――ホビットのものがたりです。
もとは、人間と同種族であったと思われるホビット族は、
身を隠すのがとても上手なために、
魔法を使っているのか?
と誤解されることもありますけれど、
実際には、魔法などとは縁もない、
食いしん坊で、のんびり屋さんで、楽観的でグータラで……
まあつまり、エルフでも小鬼でもない、
ふつうのいきもの、だったのでした。
冒険なんて御免こうむる。
勇気や機転なんてのは何のことやら。
いやなことは見ないふりして、
今日も愉しもう、パイプ草にビール!
ホビット族が暮らすのは、
のどかで緑豊かなホビット荘。
いえ……
実はいまや、のどかなのはホビット荘の内側だけなんです。
外の世界では、戦乱の嵐が高まっておりました。
冥王サウロンが滅びの山から
世を睥睨していたのです。
この天地が、冥王の前に膝を屈する日は遠くない……?
「ううッ、そんなのォやだッ!」
「がるがるるるるー!」(←訳:負けたくないよー!)
冥府の王に対峙して、
ただひとり、立ち上がる人影は……なんと小さいのでしょう、
なんと頼りないのでしょう、
裸足で、灰色のマントをまとい、
よろよろと進んでゆく影は、
子どもの背丈しかありません。
彼の名は、フロド・バギンズ。
細く、薄く、痩せたその肩に、
世界の命運がかかっていたのでした。
「ちッちゃいィ!」
「ぐるがるるがる!」(←訳:病気みたいだよ!)
大剣をふるう人間の勇者ではなく。
魔法を自在に操る魔法使いではなく。
比類がない美貌のエルフではなく。
小さな、弱っちいホビットが、
世界を相手に為し得たこととは――?
映画版を観た御方は、
あの映像を全部忘れて下さい。
特殊効果の派手な演出、異様に目立つ戦闘シーンは、
この物語の真の姿とは
まったく関係がないもの、とお考え下さい。
著者のトールキンさんは、
長い時間をかけて『指輪物語』を紡ぎあげました。
著述期間は、大戦がヨーロッパを見舞った時代と重なります。
戦争の足音が、
ロンドンの空襲が、
埋めようのない損失、混乱、苦悩が、
『指輪物語』の背景にありました。
夢見ることは必要なのだ、
という意味の言葉を、
トールキンさんは述べています。
苦しい現実にある人が、
別の世界を想い描くことの、
いったいどこが悪いのだろう、と。
フロドは、歩きます。
荒野を、足を引きずりながら。
やがて来る穏やかな、豊かな世界を夢見て。
「いまじんッ!」
「ぐるぐるがるる!」(←訳:今こそ、イマジン!)
小さなひとが、
世界をあるべき姿に復すものがたり、
映画よりも、
どうか活字版の『指輪』を、ぜひ!
(画像はネーさ所蔵の旧版です。現在は新訳版が普及しております)
今日もまた、
被災地の方々に心より御見舞いを!
救助・救難作業にたずさわっておられるすべての方々、
後方で支援する方々に感謝を!
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「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:虎ですよ!)
本日は、まずはじめに……
悩みました。
悩んで悩んで悩みましたが、
読書タイム再開です!
なぜこんなときに?
どうしていま読書?
その答えは、この御本の中に!
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―― 指輪物語 ――
著者はJ・R・R・トールキンさん、原著は1954~1955年にかけて発行されました。
英原題は『THE LORD OF THE RINGS』、
『旅の仲間』『二つの塔』『王の帰還』の三部作から成る長大なファンタジーです!
「ゆびわッ!
テディちゃ、きいたことォあるでスよッ!」
「がるがるるーぐる!」(←訳:有名な御話なんだよね!)
もはや20世紀を代表する文学のひとつ、となったこの作品は、
《ちいさなひと》――ホビットのものがたりです。
もとは、人間と同種族であったと思われるホビット族は、
身を隠すのがとても上手なために、
魔法を使っているのか?
と誤解されることもありますけれど、
実際には、魔法などとは縁もない、
食いしん坊で、のんびり屋さんで、楽観的でグータラで……
まあつまり、エルフでも小鬼でもない、
ふつうのいきもの、だったのでした。
冒険なんて御免こうむる。
勇気や機転なんてのは何のことやら。
いやなことは見ないふりして、
今日も愉しもう、パイプ草にビール!
ホビット族が暮らすのは、
のどかで緑豊かなホビット荘。
いえ……
実はいまや、のどかなのはホビット荘の内側だけなんです。
外の世界では、戦乱の嵐が高まっておりました。
冥王サウロンが滅びの山から
世を睥睨していたのです。
この天地が、冥王の前に膝を屈する日は遠くない……?
「ううッ、そんなのォやだッ!」
「がるがるるるるー!」(←訳:負けたくないよー!)
冥府の王に対峙して、
ただひとり、立ち上がる人影は……なんと小さいのでしょう、
なんと頼りないのでしょう、
裸足で、灰色のマントをまとい、
よろよろと進んでゆく影は、
子どもの背丈しかありません。
彼の名は、フロド・バギンズ。
細く、薄く、痩せたその肩に、
世界の命運がかかっていたのでした。
「ちッちゃいィ!」
「ぐるがるるがる!」(←訳:病気みたいだよ!)
大剣をふるう人間の勇者ではなく。
魔法を自在に操る魔法使いではなく。
比類がない美貌のエルフではなく。
小さな、弱っちいホビットが、
世界を相手に為し得たこととは――?
映画版を観た御方は、
あの映像を全部忘れて下さい。
特殊効果の派手な演出、異様に目立つ戦闘シーンは、
この物語の真の姿とは
まったく関係がないもの、とお考え下さい。
著者のトールキンさんは、
長い時間をかけて『指輪物語』を紡ぎあげました。
著述期間は、大戦がヨーロッパを見舞った時代と重なります。
戦争の足音が、
ロンドンの空襲が、
埋めようのない損失、混乱、苦悩が、
『指輪物語』の背景にありました。
夢見ることは必要なのだ、
という意味の言葉を、
トールキンさんは述べています。
苦しい現実にある人が、
別の世界を想い描くことの、
いったいどこが悪いのだろう、と。
フロドは、歩きます。
荒野を、足を引きずりながら。
やがて来る穏やかな、豊かな世界を夢見て。
「いまじんッ!」
「ぐるぐるがるる!」(←訳:今こそ、イマジン!)
小さなひとが、
世界をあるべき姿に復すものがたり、
映画よりも、
どうか活字版の『指輪』を、ぜひ!
(画像はネーさ所蔵の旧版です。現在は新訳版が普及しております)
今日もまた、
被災地の方々に心より御見舞いを!
救助・救難作業にたずさわっておられるすべての方々、
後方で支援する方々に感謝を!