テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

フィルムは踊るよ♪

2011-03-06 23:39:45 | ブックス
 河津桜が美しく咲いている様子をTVのニュースで拝見しました。
 濃い色合いの桜もすてきですね~♪
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「ぐるがる!」(←訳:虎ですよ!)

 さあ今週は、桜ほころぶ春本番の天候に近付けるでしょうか?
 お空を見上げながら、
 こちらの御本も、どうぞ~!

  

  
         
         ―― 勝つために戦え! 監督篇 ――



  



         ―― 勝つために戦え! 監督ゼッキョー篇 ――


 
 両作品とも著者は押井守さん、
 『監督篇』は2010年2月に、『監督ゼッキョー篇』は2010年8月に発行されました。

「もほッ♪
 ごうかァ、にほんだてッ、でスねッ!」
「がるるるるぐるがるー!」(←訳:豪華2冊立と言ってー!)

 押井守さん――
 映画好きさんならば、もうよく御存知のクリエイターさんですが、
 あんまり映画や映像には詳しくなくて~…という御方にとっては
 馴染み薄いお名前かもしれません。
 でも、実際には、皆さまどこかで押井さんの作品を
 目にしておられる筈ですよ♪

 世界に押井さんの名を知らしめた『攻殻機動隊』、
 続編にあたる『イノセンス』や、『スカイ・クロラ』……
 そうそう、劇場版『うる星やつら』シリーズ中の最高傑作とされる
 『ビューティフルドリーマー』も
 押井さんの作品です。
 アニメーションだけでなく、実写映画も撮っておられますよ!

「テディちゃ、ぱとれーばー、すきでスゥ!」
「がるがるるるるるー!」(←訳:SF系ドンパチなら押井さん!)

 その押井さんが、
 この2冊の御本では語って語って語ります。
 歯に衣きせぬとは、こういうこと!
 と言いたくなっちゃうくらい、
 同業者の映画人さんたちを
 俎板の上の鯉のごとく、
 すぱすぱすぱぱぱーっと
 調理してしまいます。

 遠慮会釈はありません。
 あの大監督も巨匠さんもプロデューサーさんも、
 ダメじゃん!
 パクリじゃん!
 でもパクリのどこが悪いんだ?
 どうパクるかが問題だろう!
 と自論で切り伏せてゆくその胆力!

「はくりょくゥ、でス!」
「がるるるぐるるるっ!」(←訳:ばっさばっさとテンポよく!)

 けれど、押井さんの語りは、
 現役クリエイターさんによる映画論でもあります。
 これが、不思議と納得できてしまう、と申しましょうか、
 なるほど、そういう見方、視点、解釈もあるのだなあ、と
 腑に落ちるものがあるのです。

 特に、リドリー・スコットさんを分析?した『監督ゼッキョー篇』第2章は、
 『ブレードランナー』好きな方々は必読!
 あらためて、リドリー・スコット作品を見直したくなります。

「えいりあんッ、いいなッ♪」
「ぐるぐるぐるがる!」(←訳:『ブラック・レイン』もね!)

 無敗であること、
 負けないことが大事なのであって、
 勝ちすぎないからこそ
 次の勝負がある――

 押井さんの唱える柔軟な勝敗論、
 面白ーい!とにんまり出来るか、
 不遜だ!と怒っちゃうか、
 読み手さんの判定や如何に!
 映画の技術論もちゃあんと書き込まれていますから、
 映像好きさんは、ぜひ~!

「あかでみーしょうとはァ、ちょッとちがうゥ、えいがのせかいィ!」
「ぐるぐるぐるが~る!」(←訳:覗いてみて下さ~い!) 
  
コメント
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