テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《乙女》たちの美。

2011-06-07 22:57:03 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 おや? あれは?
 前方を行く可憐な女子たちの足元は、なぜか、がっちり登山靴……?

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさッ! あれはァ、やまがーるさんたちィでスよッ!」
「ぐるる!がるーるるるぐるる!」(←訳:虎です!カッコいいな山ガール!)

 なるほど~、ここ数日、東京・多摩地域は登山日和♪
 元気なガールズは、
 高尾山か陣馬山か、
 はたまた丹沢の山へお出掛けするところなんでしょうね。
 本日ご紹介いたしますのも
 《少女》の美をテーマにした一冊です。
 こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― 藤田ミラノ ――


 
 編者は中村圭子さん、2011年3月に発行されました。
 副題に『ヨーロッパに花開いた日本の抒情』とあります。
 御本の表紙となっている画に、
 うん? どこかで見たぞ!と、
 思われる活字マニアさん、
 手を上げてー!
 はいっ!(←ネーさ、自分で挙手!)

「ふむむゥ~?
 みおぼえあるようなァ~、でもォ、うゥ~んとォ~?」
「がるるるぐる!」(←訳:美人さんだよね!)

 そうね~、活字マニアさんの中にも
 御存知ない方々はいるかもしれません……
 実を申しますと、
 私ネーさも詳しいとは言えないのですが、
 以前に神保町の古書店さんで拝見して、
 すごい!
 と感服いたしました。
 
 たった一目で、
 観る者のこころに
 深い印象を刻みつける独自の画風!

「ふァいッ!
 どくとくゥ、でスねッ!」
「がるるるぐるがるがるるー?」(←訳:夢二さんたちとはちょっと違うー?)

 明治以来、日本の出版界では
 少年画・少女画などとも呼ばれる画を描く
 挿絵画家さんが活躍しました。
 大御所・竹久夢二さん、
 高畠華宵(たかばたけ・かしょう)さん、
 中原淳一さん、
 内藤ルネさん、
 そして藤田ミラノさん……!

 竹久夢二さん、高畠さんたちは
 挿絵や表紙画を描く場合は、
 わりにダークな色合いの作品が多いのですが、
 藤田ミラノさんの作品は、
 暗色を使っていても
 明々として見えます。
 
「うむッ!
 やまがーるさんのようにィ、かがやいていまスゥ!」
「がるるーぐる!」(←訳:まぶしいよね!)

 昭和30~40年代、
 『女学生の友』『コバルト文庫』等の表紙画で
 大きな人気を得た日本でのデビュー時代から、
 ヨーロッパへ渡って以降の
 近年に制作したものまで、
 この御本にはミラノさんの代表的な作品ほとんどが
 収録されています。

 少女画コレクターさん、
 昭和期の雑誌のコレクターさん、
 挿絵画マニアさんには、特におすすめ!
 ぜひ一度、御覧下さいね~♪♪

「ふぁッしょんにもォ、ちゅうもくゥ、でスよッ♪」
「がるるぐーるるっぐるるー!」(←訳:ミラノガールズ、可愛いです!)
コメント
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