テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

忘れがたきは、《星座》たち。

2011-06-20 23:13:47 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 『猫っ毛雨』を実感させられる週明けの月曜日でしたね~、
 ふうぅぅぅぅ~、髪がぁ~…。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「がるるっ!ぐるがるるーぐる!」(←訳:虎ですっ!蒸し暑いですね!)

 湿気も暑さもフッ飛ばしたいこんな日の読書タイムは、
 サスペンスよりも、ノンフィクションよりも、
 ファンタジックなミステリがぴったり♪
 というわけで、こちらを、どうぞ~!

  


 
             ―― 私たちが星座を盗んだ理由 ――


 
 著者は北山猛邦(きたやま・たけくに)さん、2011年3月に発行されました。
 ブルーを基調とした美しい表紙画は片山若子さんのイラストです。
 この画の青、
 深い深い夜空の青のように、
 奥行きも深い5編のものがたりが収録されている御本です。

「みすてりィ、でスかッ?」
「がるぐるる?」(←訳:SFかなあ?)

 ミステリと、
 ファンタジーもしくはSF、
 たくさんの要素を備えた短編集なんですよ。

 冒頭に収められている、
 『恋煩い(こいわずらい)』は
 学園モノであり、ミステリでもあるようです……
 恋愛もの、と言えなくもありません。
 主人公は、高校二年生の女の子さんなのですから。
 毎日の、ガールズトークのテーマは
 どうしたって恋バナがメインになります。
 けれど、気軽なお喋りを引っくり返すと、
 そこには思いもよらぬ感情の迷路が……?

「うむむッ、ちょこッとォ、こわいィぞッ?」
「ぐるがるぐるる~…」(←訳:恋ってコワイかも~…)

 表題作品は、
 御本の最後に収められています。
 『私たちが星座を盗んだ理由』――

 夜空を彩る星、
 ってことは宇宙に点在する恒星たちを
 いったいどうやったら『盗む』なんてことが出来るのでしょう?
 魔法で?
 超能力で?
 壮大なトリックで?
 それとも……?

「ちちんぷいぷいィッ♪」
「ぐるるーぐるっ!」(←訳:消えよー星座っ!)

 カズオ・イシグロさんのあの作品を想わせる『妖精の学校』他、
 5編の作品は短編映画のように
 読み手の視覚想像力を刺激します。
 この御話を映像化するとしたら、
 俳優さんは誰がいいかなぁ?
 音楽はどんな?
 脚本はどんな風に?
 映画好きな御方に意見を伺ってみたいですね!

「ふァいッ!
 しゅやくはァ、たけいえみさんッでッ!」
「ぐるぐるるるがるるるーるる!」(←訳:星がきれいなところでロケしよう!)

 ネタばらしになっちゃうといけませんので、
 これ以上のストーリー紹介は控えますが、
 ミステリ好きさん、必読ですよ!!
 本格ものとはちょっと違うタイプのミステリをお探し中の活字マニアさんにも
 激おすすめの一冊です!

「おほしさまのォ、まにあさんもォ♪」
「ぐるがる!」(←訳:読んでね!)

コメント
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