こんにちは、ネーさです。
昨日&今日の東京・多摩地域は、霧に覆われたお天気でしたが……
「こんにちわッ、テディちゃでス!
とおくのォ、おやまがァ、ぜんぜんッみえませんよゥ!」
「ぐるる!がるるるるーぐるぐる……」(←訳:虎です!しぶとーいこの霧は……)
ほほほ♪
あつらえたかのような、とはよく申したものですわ。
街路を、街灯を、一寸先をもぼんやりとさせる濃い霧に合わせて、
本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!
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―― カーデュラ探偵社 ――
著者はジャック・リッチーさん、表題作の『カーデュラ探偵社』は1977年に発表されました。
この御本は日本で独自に編まれたJ・リッチーさんの作品集なのですが、
……あら? どうしたの?
テディちゃ、虎くんも、なんだか顔色がよろしくありませんことよ?
「もッ、もしやッ、これはッ…!」
「ぐるがるるる…!」(←訳:この表紙の空気は…!)
「どッ、どどどどッ」
「がるぐるるるるがるっ!」(←訳:ドラで始まるアレだぁ!)
はい、そこまでー!
いいですこと、テディちゃ、虎くん、
表紙画でお分かりのように、確かにこの御方――
主人公のカーデュラさんときたら、すごく怪しいわ!
ものすご~く怪し過ぎるくらい怪しい!
でもね、巻末の解説で羽柴壮一さんが指摘しておられる通り、
本文中には、
一言も出てこないのよ。
カーデュラさんが『吸☆△』だとか、
『ドラ▽◆◎伯爵』だとか、
そういう単語は一切使われていないの。
けれど、すべての状況証拠は厳然たる事実を示唆しているのです。
長身に、
全身黒づくめの服装、
肌は異様に青白く、
鏡には映らず、
十字架を嫌い、
怪力の持ち主であり、
昼間は絶対に活動しない……!
そして極め付けは、
カーデュラ(Cardula)という名を
ちょちょいっと入れ替えてみると、
現われ出るのはDrac――
「うきゃァ~~ッ!」
「がる~~っ!」
ああ、しかし、しかしです。
闇の眷属の王たる彼が、故郷の城でのほほ~んと、
してはいられない時代がやって来ていたのでした。
お城は政府に没収されて、
俗っぽく観光化されちゃうし、
世界情勢の変化で投資しておいた財産は紙クズと化し、
もはやこの国に居場所はない……!
「そッ、そォなのでスかァ??」
「が…るるぐるがるー」(←訳:ド…も大変なんだねー)
そんなこんなで、カーデュラさん、新大陸――合衆国へ移住しました。
したのはいいけれど、
先立つモノがないことに、
ほとほと困っているカーデュラさん。
或る看板を掲げます。
『カーデュラ探偵社』!
営業は夜間のみ!
「やかんッ、てェ~…」
「がるるぐる~…」(←訳:探偵社って~…)
夜の住人がハードボイルド探偵を目指すと、
いったいそこにはどんなミステリが生まれるのでしょう?
日本ではあまり知られていない
作者のジャック・リッチーさんは
短編の名手として本家『ヒッチコックマガジン』『EQMM』などに
数多くの作品を発表したミステリ作家さんでした。
ミステリ好きさん、
ユーモアもの大好き!という御方、
ド……ファンの方々に、おすすめの怪作です。
ふっふっふっ♪
ぜひ御一読を~♪
「にッ、にげてもォ、いいよねッ??」
「がるるるぐるぐるがるる~!」(←訳:逃げる準備をしながら、読もう~!)
昨日&今日の東京・多摩地域は、霧に覆われたお天気でしたが……
「こんにちわッ、テディちゃでス!
とおくのォ、おやまがァ、ぜんぜんッみえませんよゥ!」
「ぐるる!がるるるるーぐるぐる……」(←訳:虎です!しぶとーいこの霧は……)
ほほほ♪
あつらえたかのような、とはよく申したものですわ。
街路を、街灯を、一寸先をもぼんやりとさせる濃い霧に合わせて、
本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!
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―― カーデュラ探偵社 ――
著者はジャック・リッチーさん、表題作の『カーデュラ探偵社』は1977年に発表されました。
この御本は日本で独自に編まれたJ・リッチーさんの作品集なのですが、
……あら? どうしたの?
テディちゃ、虎くんも、なんだか顔色がよろしくありませんことよ?
「もッ、もしやッ、これはッ…!」
「ぐるがるるる…!」(←訳:この表紙の空気は…!)
「どッ、どどどどッ」
「がるぐるるるるがるっ!」(←訳:ドラで始まるアレだぁ!)
はい、そこまでー!
いいですこと、テディちゃ、虎くん、
表紙画でお分かりのように、確かにこの御方――
主人公のカーデュラさんときたら、すごく怪しいわ!
ものすご~く怪し過ぎるくらい怪しい!
でもね、巻末の解説で羽柴壮一さんが指摘しておられる通り、
本文中には、
一言も出てこないのよ。
カーデュラさんが『吸☆△』だとか、
『ドラ▽◆◎伯爵』だとか、
そういう単語は一切使われていないの。
けれど、すべての状況証拠は厳然たる事実を示唆しているのです。
長身に、
全身黒づくめの服装、
肌は異様に青白く、
鏡には映らず、
十字架を嫌い、
怪力の持ち主であり、
昼間は絶対に活動しない……!
そして極め付けは、
カーデュラ(Cardula)という名を
ちょちょいっと入れ替えてみると、
現われ出るのはDrac――
「うきゃァ~~ッ!」
「がる~~っ!」
ああ、しかし、しかしです。
闇の眷属の王たる彼が、故郷の城でのほほ~んと、
してはいられない時代がやって来ていたのでした。
お城は政府に没収されて、
俗っぽく観光化されちゃうし、
世界情勢の変化で投資しておいた財産は紙クズと化し、
もはやこの国に居場所はない……!
「そッ、そォなのでスかァ??」
「が…るるぐるがるー」(←訳:ド…も大変なんだねー)
そんなこんなで、カーデュラさん、新大陸――合衆国へ移住しました。
したのはいいけれど、
先立つモノがないことに、
ほとほと困っているカーデュラさん。
或る看板を掲げます。
『カーデュラ探偵社』!
営業は夜間のみ!
「やかんッ、てェ~…」
「がるるぐる~…」(←訳:探偵社って~…)
夜の住人がハードボイルド探偵を目指すと、
いったいそこにはどんなミステリが生まれるのでしょう?
日本ではあまり知られていない
作者のジャック・リッチーさんは
短編の名手として本家『ヒッチコックマガジン』『EQMM』などに
数多くの作品を発表したミステリ作家さんでした。
ミステリ好きさん、
ユーモアもの大好き!という御方、
ド……ファンの方々に、おすすめの怪作です。
ふっふっふっ♪
ぜひ御一読を~♪
「にッ、にげてもォ、いいよねッ??」
「がるるるぐるぐるがるる~!」(←訳:逃げる準備をしながら、読もう~!)