テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《猟犬》の鼻に訊け!

2011-06-23 22:58:42 | ブックス
「ががさまッ、ありがとうッ!」
「ぐるがるるるがる!がるるっ!」(←訳:日本へウェルカム!ガガ様っ!)

 こんにちは、ネーさです。
 多くのセレブさんたちが来日をキャンセルする中、
 レディー・ガガさまの勇気と行動力に感謝!ですね。

「あらためましてッ! こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「がるるー!ぐるがるぐる!」(←訳:虎ですー!今日も暑かった!)

 そうね~、ガガさまにはぜひとも、もっと過ごしやすい季節の日本へ
 再訪をお願いしたいものです。
 一方、どんな季節も待ったなし!なのが読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
                 ―― ハウンド ――



 著者は草下シンヤさん、2011年5月に発行されました。
 『闇の追跡者』と副題が付されています。

「はうんどォ?
 それはァ、りょうけんのォことでスねッ!」
「がるる~がるるる~ぐるぐる?」(←訳:猟犬で~追跡ってことは~ええと?)
「どうぶつものッ?」

 いいえ、この御本は、涙を誘う動物モノではありません。

 実は、著者の草下さん、
 ノンフィクションライターさんでもある御方です。
 今までに東京のアンダーグラウンドを主題にした作品を上梓されていて、
 その取材の過程で気付いたことがあったのだといいます。

  ――忽然と人が消えてしまう――

 そういった事態によく遭遇する、と。

「ひとがァきえちゃうッ??」
「がるぐるがるるー!」(←訳:なんだか怖いよー!)

  《消えた人たち》は、どこに行ってしまったのか?

 その疑問をもとに、
 ノンフィクションではなくフィクションとして、
 この物語は誕生しました。

 東京・新宿の歌舞伎町にある探偵社『ハウンド』。
 古い雑居ビルの4階にあるその探偵社は、
 一般的な《探偵業務》の依頼は受け付けない、という
 少々変わった探偵事務所さんです。

 『ハウンド』の専門は、人探し。

 或る日、突然に行方が分からなくなってしまったひと、
 現住所が不明のひと、
 数日前に家を出たきり連絡がつかないひと……

 そういった人たちを探し出す専門家が、
 『ハウンド』所長の天野ケンさん、なのでした。

「ふゥ~むゥ? ひとさがしやさんッ?」
「ぐるがるるるーぐる?」(←訳:それで、お仕事ぶりはー?)

 『ハウンド』で働いているのは、
 所長の天野さんと、
 アシスタントの亜紀ちゃん、のふたりきり。
 小さな探偵事務所は、意外に繁盛しているようで、
 夫を探してほしいという御婦人からの依頼があったり、
 アブナイ筋からの、
 すぐこの男を探せ!
 という要請があったり……

 特に、アブナイ筋の案件は、
 大事件になりそうな、
 怪しい雲行き……?

「きえちゃッたひとォ、みつけだせるのかなァ??」
「がるるぐるるるがるるがる~…」(←訳:見つけ出さないとマズイかも~…)

 《失踪》という重たいテーマに、
 時事性も程よく加味された物語は
 鋭利なエンタ作品になっています。
 サスペンス好きな御方、
 ミステリ好きな御方も、ぜひ!

「だれかをォ、おさがしならばァ~」
「ぐるがるるる~!」(←訳:歌舞伎町の~!)
「りょうけんさんをォ、たずねようッ!」
「がるるるるぐるるがるー!」(←訳:ワンコじゃないってばー!)
 
コメント
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