テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ちょこっとホラーなトリビュート!

2011-06-09 23:16:51 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ……せーの、

 きゃあああああーっ!

「わわわわゥッ、びくりィしたッ!
 こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「ぐるる!がるぐるがるるーるる?」(←訳:虎です!いったい何事ですかー?)

 何事って、それはもちろん、このこと!ですわよ。
 さあ、本日御紹介いたしますのは、
 思わず、きゃああああっ!と叫んでしまいそうな、こちら~!

  


  
            ―― 妖怪変化 ――


 
 著者は、あさのあつこ さん、西尾維新さん、原田眞人さん、牧野修さん、柳家喬太郎さん、
 フジワラヨウコウさん、松苗あけみさん、諸星大二郎さん、
 そして石黒亜矢子さんと小畑健さん。
 2007年12月に発行されました。
 副題に『京極堂トリビュート 小説現代増刊号《メフィスト》別冊』とあります。

「ぎゃわわわわーッ! こッ、これはッ!」
「がるるっ!」(←訳:もしやっ!)

 は~い、『京極堂』さんといえば、あの『京極堂』さんですね。
 京極夏彦さんの著作に登場する、
 古書店『京極堂』の御主人・中禅寺秋彦(ちゅうぜんじ・あきひこ)さん――
 古書店主であると同時に、
 憑き物落としを行う神主さんでもある御方です。

 この御本は、副題名にあります通り、
 『京極堂』さんに捧げるトリビュートブック!
 京極堂LOVE!の思いをハジケさせているのは、
 と~っても豪華な作家の皆さまです。
 
「いやなァ、よかんッ!」
「がるるーぐるっ!」(←訳:嫌な予感っ!)

 そうね、嫌な予感、いえ、不吉な暗雲が
 ずず~んと漂っていなくもありません……
 正統派パスティシュの作品、
 ふふっと笑いが漏れる落語風の作品、
 幻想小説テイストの作品……

 小説作品をじっくり味わうのもよいのですが、
 私ネーさのおすすめは、
 なんといってもコミック作品です!

 松苗あけみさん描く『薔薇十字猫探偵社』は、
 わ~お♪すごいわ!
 京極堂さんも薔薇十字探偵さんも
 ナイスな視覚化だわ~♪
 脇役さんや小道具もグレイト~♪

「おおッ、これはァ、おもしろィ~♪」
「がる~ぐるがるるるるぐるる~♪」(←訳:良かった~嫌な予感は間違いだったんだ~♪)

 もっとすごい、いえ、凄味を感じさせるスゴさで
 読み手の体感温度をぐっと低下させてくださるのは
 諸星大二郎さんの
 『百鬼夜行イン』……
 ジャンルでいうならば、これはやはり――

「うぴゃァ~ッ! こわいィ!」
「がるるるー!」(←訳:ホラーだぁ!)

 この怖さ、
 読み終えた後により恐怖が増す底知れなさは、
 そう、王道ホラーですね!
 コワい話が苦手な御方は、
 決してひとりでは、
 そして夜中には読まない方がいいわ!

「うぎゃぎゃぴィ~ッ!」 (←逃亡!)
「がる~!」 (←同じく逃亡!)

 京極夏彦さんファンの方々、
 早く『京極堂』シリーズ新作が読みたいよぅ~とお嘆きのマニアさんたちは
 この楽しいトリビュート本を、ぜひ! 
コメント
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