テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

『細部に宿る』は《神さま》の笑い♪

2012-05-08 23:14:24 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 皆さま、そろそろGW気分からの脱出に成功しましたか~?
 え~と、私たちは……

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きぶんはァ、ゆるゆるゥ~でス♪」
「がるる!ぐるぐるがるるぐるっる!」(←訳:虎です!そもそもGWなかったし!)

 そうね、GW中はお仕事が忙しくて、
 お休みはこれからさ!という御方もおられるのでしょうね。
 では本日は、
 休暇となれば映画館をハシゴだぜい!な映画マニアさん向けの御本を、
 さあ、どうぞ~!

  


 
         ―― ビリー・ワイルダーのロマンティック・コメディ ――


 
 著者は瀬川裕司さん、2012年2月に発行されました。
 『Billy Wilder's Romantic Comedy』と英題名が付されています。
 
 ビリー・ワイルダーさん――本名サミュエル・ワイルダー(Samuel Wilder)さん。
 1906年ヨーロッパ(現ポーランドのマウォポルスカ)に生まれ、
 のち米国に亡命、2002年に没したひとりの映画人……
 ええもう! 言わずと知れた《映画の神さま》さんですね!
 代表作?
 いっぱいあって、ありすぎて、どれを選んだらいいのか、分かりませんわ!

「こめでいィのォ、きょしょうさんッ、なのでス!」
「がるぐるがるるー!」(←訳:笑いのマイスター!)

 著者・瀬川さんは冒頭の
 『はじめに――映画の教科書ビリー・ワイルダー』でこう述べています。

   これから試みたいのは、
   ビリー・ワイルダーの諸作品のなかでも
   とりわけ鮮やかな輝きを放つ
   恋愛喜劇におけるテクニックを観察する作業である。

 この言葉通り、
 第Ⅰ章では『お熱いのがお好き』(1959)、
 第Ⅱ章では『アパートの鍵貸します』(1960)、
 第Ⅲ章では『昼下がりの情事』(1957)
 の3作品をしつこいくらいに観察し、解剖し、
 徹底的な分析を試みる瀬川さん。
 その密度の高さは、
 画面に映る影の長さの違いから、
 このシーンの撮影には相当な時間を要している!と
 推測してのけるほど!

「むむゥ!まにあッくゥでス!」
「がるるぐるっがるるぐる!」(←訳:何度も観なくちゃ分からない!)

 私ネーさ、
 ワイルダーさんの作品では
 『お熱いのがお好き』がいちばんのお気に入り♪
 マリリン・モンローさん、
 トニー・カーティスさん、
 ジャック・レモンさん、
 そして主役を喰ってしまう怪脇役のジョー・E・ブラウンさん!

 観るたび、にやり!とさせられるこの作品の
 《神は細部に宿る》部分まで、
 とっくり解説していただいて、
 またまた観直したくなりました!
 
「ものくろーむのォ、みらくるゥ!」
「がるるるぐるるがるぐるがるっる!」(←訳:スゴイ仕掛けが沢山あったんだ!)

 映画マニアさんに、
 ワイルダーさんの作品に出演した女優さんのファンである方々に、
 おすすめしたいプロフェッショナル?な研究書ですよ♪
 ただーし!

「ただしィ?」
「がるぐるぅ?」(←訳:何ですかぁ?)

 ストーリーはもちろん、
 小ネタや字幕訳文についての解読まで為されておりますので、
 ワイルダーさんの作品まだ観たことないなぁ~という御方は、
 どうか映画鑑賞の後に、
 この御本を手に取ってくださいね!

「みんなでェ、みようッ! すぺしゃるなァ、さくひんッ!」
「がるぐる――」(←訳:合言葉は――)
「びーんすとッくゥ!!」

 ふっふっふっ♪
 『ビーンストック!』の意味を知りたい御方は、
 『お熱いのがお好き』を御覧くださーい! 
 
コメント
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