テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

カードが語る?/騙る?未来とは。

2012-05-07 23:42:52 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 さあ! GWは終わっちゃったことだし、
 通常の生活モードへ……ふぁあ~……なんだか眠いですね~?

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァいィ~、ねむいィ~でス~…」
「がるる!がるぐるがる~…」(←訳:虎です!ボクも眠い~…)

 ふぅぁ……おっと、いけない、
 全編アクビだけのブログなんて前代未聞だわ!
 ここはひとつ、
 お目々もぱっちり醒める一冊を御紹介いたしましょうね。
 こちらを、どうぞ~!

  


 
             ―― タロット・ナイト ――



 著者は神野オキナさん、2012年3月に発行されました。
 『星詠みの騎士』と日本語副題が、『Tarot Knight』と英語題名が付されています。
 はーい!
 占い好きだぁ!っていうヒト、手を挙げてー!

「ふアいッ!」(←挙手!)
「がるっ!」(←前脚挙げ!)

 そうよね~♪
 私ネーさもけっこう好きです、占いって♪
 聞いた5秒後にはスッパリ忘れちゃうんだけれど、
 今日の水瓶座は快調です!
 なんて朝のラジオでDJさんが言ってくださると
 一日が楽しくなりますよね。
 
 世間的には、つい先日、色々と事件がありましたから、
 占いだぁ? 
 そんなもん!
 と眉をひそめる御方もおられるでしょうけれど……。

 この小説の主人公・瀬尾大介(せお・だいすけ)くんは、
 占いに対して
 可もなく不可もなく、
 そんなどっちつかずの態度でした。

「きらいィじゃないィのでスねッ?」
「がるぐるるがる?」(←訳:でも好きでもない?)

 実を申しますとね、
 大介くんのお姉さん――奈留(なる)さんは、
 プロの占い師さん、なんです。
 しかもなかなかの売れっ子さんで、
 西新宿にある占いの館『フォーチュン・ハウス』では
 売上げ№1!
 
 芸大志望の予備校生で、
 いつもお姉さんに面倒を見て貰っている大介くんにしてみれば、
 占いを全否定してしまうのは、
 ちょこっとばかり畏れ多いような……。

 とはいえ、
 いきなり自分が占いをする立場になるって、
 それはねえ、
 どんなもんでしょ?

「えッ? うらないしさんにィ?」
「がるっぐるるる?」(←訳:なっちゃうの?)

 お姉さんの奈留さん、事故で骨折!
 生命に別状はないのですが、
 当分は入院生活を強いられて、
 占いは休業……

 したくない!

 やっと固定客さんがついてきたところなんだもの!
 休む?
 いえいえ、
 姉弟こういうときは助けあっていかないとね?

「ふァ~…それはァ~」
「がるるぐるる~!」(←訳:断れないよう~!)

 お姉さんの身代わり?となり、
 大介くんがおずおずと足を踏み入れたのは、
 ハイパーでスピリチュアルなワンダーワールド……ではなく!
 プロフェッショナルなサーヴィス業の
 厳しい現実世界!
 接客することの難しさ、
 ひとを占うということの重さが、
 彼の肩にのしかかります。
 
 タロットカードをさばく手つきは上達しても、
 お人好しの大介くん、
 お客さんに上手な嘘をつくのは、とてもムリ。

「むむゥ! それなのにィ!」
「がるるぐるるぐるがる!」(←訳:厄介な御客さんが来たよ!)

 にわか占い師となった大介くんの、
 成長日記とも形容すべき物語は
 上質なエンタストーリーでもあります。
 余分な先入観はポーンと捨て去ってお読み下さいね!
 そうすれば、読後感はきっと爽快ですよ~♪

「かーどをォ、めくればァ!」
「がるるぐるがるぅ?」(←訳:新たな扉が開くぅ?)
「かもねッ!」

コメント
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