こんにちは、ネーさです。
困ったわね~、日蝕用グラスの入手に失敗しちゃいましたよ。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
んもうッ! にッしょくゥ、みたいィのにィッ!」
「がるる!ぐるぐっるがるるるー!」(←訳:虎です!こうなったらTVだー!)
「ネーさッ! どいてェッ!」
「がるるるー!」(←訳:TV中継ー!)
え~と、ではTV前の特等席はいさぎよく明け渡して、
さあ! 金環日食が始まるまでの間は、
本日も読書タイムです♪
こちらを、どうぞ~!
―― もろこし桃花幻 ――
著者は秋梨惟喬(あきなし・これたか)さん、2012年3月に発行されました。
『SILVER CARD SAGA Ⅲ episode SHANGRI-LA』と英題名が付されています。
『もろこし銀侠伝』、『もろこし紅游録』に続く
《もろこし》シリーズ第三作目となるこの御本は、
シリーズ初の長編作品です!
「わほッ♪ ももッ!」
「がるぐるる~っ♪」(←訳:ボク桃すき~っ♪)
ええ、ネーさも桃は大好物……って、違います!
題名の桃花が意味するのは
桃は桃でも、もっと象徴的な、伝説の桃花なんですよ。
昔むかしに著された、詩人・陶淵明さんの『桃花源記』――
探せども行き着けぬ、
桃の花咲く、
夢のような土地……。
「ふむふむッ、りそうきょうゥでスかァ~」
「ぐるがるーるぐるる!」(←訳:ガンダーラみたい!)
ギリシャ神話でいうアルカディア、
日本でいうなら蓬莱山か龍宮城でしょうか。
外界から隔絶した、理想郷にも似た場所ですね。
物語の主人公・陶華(とうか)さんの目にも、
花咲く桃の林に囲まれた村が映っています。
畑では牛が耕筰具を引き、
農夫さんは畦を歩き、
のどかそのものの光景……
「へいわァ、でスねッ」
「がるぐるがるるがるる~」(←訳:のんびりは良いよね~)
平和も、の~んびりも、ええ、良いことではありましょうが。
陶華さんの心は落ち着きません。
何故って、中華世界は今の今、
危急のときを迎えているのです。
時代は、元王朝末期。
政権は衰弱し、反旗を翻す地方都市あり、
革命を謳う無法者あり、
街道には流賊がはびこる混乱の世情……。
陶華さんもまた、
科挙の試験を受けるべく大都に上りはしましたが、
本試験をいっこうに行おうとしない現王朝に見切りをつけ、
故郷へ戻る旅の途中、という身の上でした。
それなのに、世界がかくも荒んでいるのに、
桃の花に囲まれたこの村だけ、
平穏でいられるはずはなかろうに……?
「そういわれてみるとォ~…」
「ぐるるがるるっ!」(←訳:おかしいかもっ!)
武力と知力を以て
世界の均衡を保つ武侠の者――銀牌侠。
一見のどかで平和そうな桃花の村と、
武力はさっぱりの文系人間の陶華さんと、
銀牌を持つ謎の存在の思惑は、
いったいどこで交差するのでしょうか?
「せんそうがァ、せまッてまスゥ!」
「がるぐるがるる!」(←訳:たすけて銀牌侠!)
著者・秋梨さんいわく《本格推理》を楽しみながら、
活字マニアの皆さまは、
『あとがき』を読み逃しませんように!
武侠小説誕生秘話編は必読の傑作です!
困ったわね~、日蝕用グラスの入手に失敗しちゃいましたよ。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
んもうッ! にッしょくゥ、みたいィのにィッ!」
「がるる!ぐるぐっるがるるるー!」(←訳:虎です!こうなったらTVだー!)
「ネーさッ! どいてェッ!」
「がるるるー!」(←訳:TV中継ー!)
え~と、ではTV前の特等席はいさぎよく明け渡して、
さあ! 金環日食が始まるまでの間は、
本日も読書タイムです♪
こちらを、どうぞ~!
―― もろこし桃花幻 ――
著者は秋梨惟喬(あきなし・これたか)さん、2012年3月に発行されました。
『SILVER CARD SAGA Ⅲ episode SHANGRI-LA』と英題名が付されています。
『もろこし銀侠伝』、『もろこし紅游録』に続く
《もろこし》シリーズ第三作目となるこの御本は、
シリーズ初の長編作品です!
「わほッ♪ ももッ!」
「がるぐるる~っ♪」(←訳:ボク桃すき~っ♪)
ええ、ネーさも桃は大好物……って、違います!
題名の桃花が意味するのは
桃は桃でも、もっと象徴的な、伝説の桃花なんですよ。
昔むかしに著された、詩人・陶淵明さんの『桃花源記』――
探せども行き着けぬ、
桃の花咲く、
夢のような土地……。
「ふむふむッ、りそうきょうゥでスかァ~」
「ぐるがるーるぐるる!」(←訳:ガンダーラみたい!)
ギリシャ神話でいうアルカディア、
日本でいうなら蓬莱山か龍宮城でしょうか。
外界から隔絶した、理想郷にも似た場所ですね。
物語の主人公・陶華(とうか)さんの目にも、
花咲く桃の林に囲まれた村が映っています。
畑では牛が耕筰具を引き、
農夫さんは畦を歩き、
のどかそのものの光景……
「へいわァ、でスねッ」
「がるぐるがるるがるる~」(←訳:のんびりは良いよね~)
平和も、の~んびりも、ええ、良いことではありましょうが。
陶華さんの心は落ち着きません。
何故って、中華世界は今の今、
危急のときを迎えているのです。
時代は、元王朝末期。
政権は衰弱し、反旗を翻す地方都市あり、
革命を謳う無法者あり、
街道には流賊がはびこる混乱の世情……。
陶華さんもまた、
科挙の試験を受けるべく大都に上りはしましたが、
本試験をいっこうに行おうとしない現王朝に見切りをつけ、
故郷へ戻る旅の途中、という身の上でした。
それなのに、世界がかくも荒んでいるのに、
桃の花に囲まれたこの村だけ、
平穏でいられるはずはなかろうに……?
「そういわれてみるとォ~…」
「ぐるるがるるっ!」(←訳:おかしいかもっ!)
武力と知力を以て
世界の均衡を保つ武侠の者――銀牌侠。
一見のどかで平和そうな桃花の村と、
武力はさっぱりの文系人間の陶華さんと、
銀牌を持つ謎の存在の思惑は、
いったいどこで交差するのでしょうか?
「せんそうがァ、せまッてまスゥ!」
「がるぐるがるる!」(←訳:たすけて銀牌侠!)
著者・秋梨さんいわく《本格推理》を楽しみながら、
活字マニアの皆さまは、
『あとがき』を読み逃しませんように!
武侠小説誕生秘話編は必読の傑作です!