テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

いざ尋常に、勝負!

2014-01-08 21:35:44 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 むふゥ~♪ きょうのォ、おやつはァ~なにィかなァ~♪」
「がるる!ぐるぐるっ!」(←訳:虎です!わくわくっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、週の半ばの今日はおやつ……タイムではなくて、
 BEST BOOK探しや新春おバカ企画で遊んでしまった穴埋めをすべく、
 読書タイムですよ~!
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



             ―― 貴族探偵 対 女探偵 ――



 著者は麻耶雄嵩(まや・ゆたか)さん、2013年10月に発行されました。
 『DER ADELSDETEKTIV kontra DIE DETEKTIVIN』と独語題名(たぶん独語ですよね?)が付されています。
 以前に御紹介しましたミステリ作品『貴族探偵』の続巻にあたる
 シリーズ第二作!ですね♪

「……おやつゥじゃなかッたでスゥ~…」
「ぐるるぅ~…!」(←訳:おやつぅ~…!)

 おやつだのお菓子だの、
 ちっちゃな雑事にはノータッチ、
 すべてを執事さんやメイドさんや運転手さんに丸投げしてしまうのが
 貴族探偵さん。
 なんと、事件の推理さえも
 執事さんたちに任せて
 泰然としています。

「ぷんぷんッ!
 なんだかァ、ずるいィ!」
「がるるっ!」(←訳:だよねっ!)

 額に汗して働かない、いえ、
 推理ごときで汗だくにならないのが
 貴族探偵さんが貴族と名乗る所以(ゆえん)でしょうか。

 しかし、
 いまここに現れました!

 貴族探偵さんに挑戦状を叩きつける庶民派の探偵さんが!

 それも、うら若き女性の探偵さんですよ♪

「あはァ! まッてましたでス!」
「ぐるるるがるる~!」(←訳:がんばれ庶民派~!)

 ただ、既に多くの実績がある貴族探偵さんに対して、
 女性の探偵さん――高徳愛香(たかとく・あいか)さんは
 まだ駆け出しの新人探偵さんです。

 先頃、名探偵と謳われた師匠の後を継いで独り立ちしたばかりで、
 後ろ盾もなく、
 実際の捜査を担当する警察につながるコネもなく、
 しかも若い女性とくれば、
 周囲から軽んじられるのが悔しくて悔しくて。

 そのためでしょうか、
 愛香さん、
 つい啖呵を切ってしまったんです。

   私には許せないの
   推理をしないのにあなたが探偵を名乗っていることが

「わはッ♪ いいきりましたでス!」
「がっるぅっるる!」(←訳:言っちゃったね!)

 あげく、

   あなたを探偵とは認めないわ

 とまで。

「たんていへのォ、ちょうせんッ!」
「ぐるるるがっる!」(←訳:ゴングが鳴った!)

 この御本には、
 短編5作品、
 つまり、
 貴族探偵さんと女性探偵・愛香さんとの
 推理対決5戦が収録されています。

 
 五つの闘いの勝者は、
 貴族探偵さんか、
 それとも愛香さんか……?

「むずかしィ~しょうぶゥでスゥ!」
「がるぐるるがる!」(←訳:謎の難易度高し!)

 どことなく宝塚歌劇を想わせるこの御本は、
 ミステリ好きな御方に、
 対決ものが好きな御方に、
 そしてヅカファンの方々にもおすすめですよ♪
 ぜひ一読を~!



コメント
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