テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

そのシッポ、そのニクキュウ。

2014-01-27 21:33:38 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ♪ごろごろごろォ~♪」
「がるる!ぐるぐる~♪」(←訳:虎です!ごろごろ~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 えー、何やらゴロゴロなる異音がしておりまするが、
 雷さまでもお腹が鳴る音でもありません。
 ゴロゴロの源は……
 はい、本日の読書タイムの主役たるこちらの御本から聴こえてきますよ~!

  


                ―― 猫のはなし ――


 選者は浅田次郎さん、編者は日本ペンクラブの皆さん、2013年11月に発行されました。
 『恋猫うかれ猫はらみ猫』と副題が付されたこのアンソロジー集のテーマは、
 猫!

「にゃッほゥ~♪」
「ぐぅ~る!」(←訳:にゃ~ご!)

 2012年から2013年にかけ、ニャンコ好きさんのハートをとらえ、
 かつ号泣を誘ったのは有川浩さん著『旅猫リポート』でした。
 そしていままた、
 猫マニアさんのための新たなバイブル出現と言えそうなのが、
 ここに御紹介いたします『猫のはなし』です♪

 といっても、
 殆どのニャンコ好きさんは既に気付いておられますよね?

   選者さんが浅田次郎さんなら
   もう折り紙つきの《猫本》だわ!と。

「あさださんはァ、にゃんこだいすきィ~!」
「がぅるるるぐるる!」(←訳:ニャンズの友です!)

 大の猫好き氏として知られる作家・浅田次郎さん。

 御本のオープニングを飾るのも、
 浅田さんの名作『たみこ』です。

 『たみこ』は、
 文庫本にして僅か1ページにすっぽり収まるほどの、
 ごく短い作品。
 なのですが、その内容は長編小説を想わせる濃密さ!

 
「ためいきィ~でス!」
「ぐっるるがる!」(←訳:うっとりです!)

 斯様に猫の心情を汲み、優しく寄り添う浅田さんですから、
 この御本に選出&収録されているのは
 ニャンコ好きさんのハートをつかんで離さない名品ばかり。

   北原白秋さんの詩『紺屋のおろく』

   串田孫一さんの『猫』

   阿部慎之助さんの『猫のアパート』

   有島生馬さんの『猫』

   小林一茶さんの『一茶句集』

   三遊亭金馬さんの『猫退治』

   柳家小さんさんの『猫久』

   高田保さんの『吾輩も猫である』……

「もッ??」
「がるる!」(←訳:吾輩も!)

 外国作家さんの猫偏愛譚が含まれていないのは
 ちょっと残念ですが、
 浅田さん、次回は外国物もお願いします!

「ごろごろごろ~んッ♪」
「ぐるがるる~♪」(←訳:ごろごろろ~♪」

 ニャンコを家族とする活字マニアさんに
 おすすめの一冊ですよ。
 ぜひ~!
 



 
コメント
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