テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

信じたくない事実、です。

2014-01-19 21:42:27 | ブックス
 こんにちはっ、ネーさです。
 サカナクションの新譜『グッバイ』が大好きですっ!
 曲も、アルノルド・ベックリン画『死の島』へのオマージュのような
 MUSIC VIDEOも素晴らしい!
 活字マニアの皆さま、You Tubeで公開されているので、
 ぜひ御覧くださいね!

「こッ、こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさッ、どくしょッ!」
「がるる!ぐるがるるる?」(←訳:虎です!読書タイムは?)

 おおっと、そうね、読書タイムを忘れちゃいけませんわね。
 さあ、本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!

  



            ―― 本を愛しすぎた男 ――



 著者はアリソン・フーヴァー・バートレットさん、
 原著は2009年に、2013年11月に日本語版が発行されました。
 英語原題が『THE MAN WHO LOVED BOOKS TOO MUCH』、
 『本泥棒と古書探偵と愛書狂』と日本語副題が付されています。

「むふゥ! ひとごととはァ、おもえェませんッ!」
「ぐるるる!」(←訳:本マニア!)

 あいたたた、と首を縮めた活字マニアさんもいらっしゃるでしょうか。

 愛書狂? 本を愛しすぎた?
 いや、分かってるさ!
 何事も、過ぎたるは及ばざるが如し。
 いくら本が好きだからって泥棒になんかならないさ!

 しかし……世の中にはいるようです。

 本が好きで、好き過ぎて、
 一線を超えちゃったヒトたちが。

「ふゥ~…しんじられないけどォ~…」
「がるるぐるるるる!」(←訳:ホントなんだねえ!)

 この御本の本文には、次のような記述があります。

   『風と共に去りぬ』の初版本を手に入れた?
   あるわけない!
   『ライ麦畑てつかまえて』著者サイン入り本を落札した?
   そんな本は見たくもない!
   偽物だ!

   イーベイ(ネットオークションサイト)は
   世界最大の合法化された盗品売買所だ――

「こッ、こわいィ~!」
「がるるるぐる?」(←訳:そんなのアリ?)

 サンフランシスコ在住のライターである著者・バートレットさんは、
 或る出来事から、
 古書――17世紀に印刷された古書と
 係わることになりました。
 そして、ライター魂を刺激されたのです。

 稀覯本の窃盗。
 素人探偵として活躍する古書店主。
 その古書探偵さんの不倶戴天の敵ともいうべき、
 本泥棒の常習犯。

「まんがァみたいだけどォ~」
「ぐるる!」(←訳:事実だ!)

 映画かTVドラマかマンガのような、
 貴重な書物をめぐる現実。

 17世紀の古書だけじゃないんです。
 ちょっと昔のSF本の初版だってけっこうな高値がついている!
 ヘミングウェイの初版本も、貴重品!
 ここ数年で、稀覯本は名画と同様に値上がりの傾向にあり、
 古書の盗難件数も増えるばかり。

「だめでスゥ! どろぼうッ、ゆるすまじィ!」
「がる!ぐる!」(←訳:戻せ!返せ!)

 逃げる本泥棒。
 追う古書店探偵。
 両方を取材する著者・バートレットさん。

 活字マニアの皆さまには、
 本当に他人事ではない数多の事件。

 面白い?
 いえいえ、笑ってる場合じゃありませんてば。
 大事な《本》を守るために、
 ぜひ一読を!
 




 
コメント
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