消えた名馬・銀星号はどこに?
ここだ!と、
名探偵テディちゃムズは2014新春特別企画その4!も佳境となったいま、
瞬殺で喝破いたしましたよ♪
「まほうをォ、とくにはァ、これがァいちばんッ!」
魔法をかけられ、
《くまダム・タッソー蝋人形館》の展示品にされていた銀星号の鼻先へ、
名探偵テディちゃムズが突き付けたものは――
「わああっ??」
「がるるっ!」(←訳:それはっ!)
ユキノジョン・H・ワトソン博士、
友人の虎くんのお腹も、
ぐぐ~っと鳴らしちゃったのは、
「やきぐりィ!」
ピカデリー広場で買い求めた、焼き栗!
懐中にしまっておいた栗は、ほどよくホカホカです♪
食欲をそそるその香りに……
「ぷはっ! 目がさめた!」
おのれを取り戻した銀星号。
焼き栗をパクリと頬張り、ヒヒンといななき。
「ここはどこ?
ぼくどうしてたの?
あっ、それよりも、いまなんじ?
レースが始まっちゃう!」
そうです!
レディングマ競馬場で開催される新春特別女王陛下杯!
大本命馬の銀星号、
王室厩舎のエース馬・銀星号!
出走するのなら、
「いそごうッ!」
「はやくはやくっ!」
「ぐるるる!」(←訳:競馬場へ!)
ヴィクトリア駅から特急列車に乗って、
観客で満員のレディングマ競馬場へ。
関係者入口から(またも顔パスで)予定時刻ぎりぎりに、パドックへ。
ああ、なんとか間に合った、と思いきや、
なんだぁ、あれはぁ?
あれが銀星号か?
縮んじまったのか?
ちゃぐちゃぐ馬っ仔でねえの?
こころない野次が浴びせられます。
そうですねぇ、魔法は完全には解けきっていないようで、
銀星号くん、
あんまり競走馬っぽくないおめでたい容姿のまま、ですから……
「きにしなくてェ、いいのさッ!」
立ちすくむ銀星号に、
声をかけたのは名探偵テディちゃムズ。
「どんなァかッこうをしてたッてェ、
きみはァ、きみッ、なのさッ!」
そして、手に掲げてみせたのは、
銀星号の単勝に賭けた馬券。
「これがァ、しんらいのォ、しるしッ!
きみはァ、きッとォ、ゆうしょうゥできるゥ!」
その言葉に、勇気百倍の銀星号!
走ります!
ゲートが開くやいなや、
居並ぶ血統正しい名馬たちの長~い脚をかいくぐり、
走って走って、
貴賓席の女王陛下がたが見守る中、
他馬をブッちぎりで――
ゴール! 優勝です!
「やったあ!」
「うほほっ♪ よくやった!」
マイクマフト氏が恵比寿顔で褒めたたえます。
「銀星号を誘拐し、
オッズを不正操作しようと謀った闇ブックメーカーの一味は
馬券売り場前で逮捕したわい。
また、実にもって喜ばしいことに♪」
鼻をうごめかすマイクマフト氏。
「女王陛下と私は、
3連単を的中させた!
万馬券だぞよ~♪♪♪」
めでたきは新春のほまれ、
皆の笑顔。
祝い、寿(ことほ)ぐ、こころばえ。
名探偵テディちゃムズと、
ユキノジョン・H・ワトソン博士、
虎くん、
銀星号も、
お正月の空に願うのでした。
「よいいちねんになりますようにッ!」
~その5!に(たぶん)続く!~
ここだ!と、
名探偵テディちゃムズは2014新春特別企画その4!も佳境となったいま、
瞬殺で喝破いたしましたよ♪
「まほうをォ、とくにはァ、これがァいちばんッ!」
魔法をかけられ、
《くまダム・タッソー蝋人形館》の展示品にされていた銀星号の鼻先へ、
名探偵テディちゃムズが突き付けたものは――
「わああっ??」
「がるるっ!」(←訳:それはっ!)
ユキノジョン・H・ワトソン博士、
友人の虎くんのお腹も、
ぐぐ~っと鳴らしちゃったのは、
「やきぐりィ!」
ピカデリー広場で買い求めた、焼き栗!
懐中にしまっておいた栗は、ほどよくホカホカです♪
食欲をそそるその香りに……
「ぷはっ! 目がさめた!」
おのれを取り戻した銀星号。
焼き栗をパクリと頬張り、ヒヒンといななき。
「ここはどこ?
ぼくどうしてたの?
あっ、それよりも、いまなんじ?
レースが始まっちゃう!」
そうです!
レディングマ競馬場で開催される新春特別女王陛下杯!
大本命馬の銀星号、
王室厩舎のエース馬・銀星号!
出走するのなら、
「いそごうッ!」
「はやくはやくっ!」
「ぐるるる!」(←訳:競馬場へ!)
ヴィクトリア駅から特急列車に乗って、
観客で満員のレディングマ競馬場へ。
関係者入口から(またも顔パスで)予定時刻ぎりぎりに、パドックへ。
ああ、なんとか間に合った、と思いきや、
なんだぁ、あれはぁ?
あれが銀星号か?
縮んじまったのか?
ちゃぐちゃぐ馬っ仔でねえの?
こころない野次が浴びせられます。
そうですねぇ、魔法は完全には解けきっていないようで、
銀星号くん、
あんまり競走馬っぽくないおめでたい容姿のまま、ですから……
「きにしなくてェ、いいのさッ!」
立ちすくむ銀星号に、
声をかけたのは名探偵テディちゃムズ。
「どんなァかッこうをしてたッてェ、
きみはァ、きみッ、なのさッ!」
そして、手に掲げてみせたのは、
銀星号の単勝に賭けた馬券。
「これがァ、しんらいのォ、しるしッ!
きみはァ、きッとォ、ゆうしょうゥできるゥ!」
その言葉に、勇気百倍の銀星号!
走ります!
ゲートが開くやいなや、
居並ぶ血統正しい名馬たちの長~い脚をかいくぐり、
走って走って、
貴賓席の女王陛下がたが見守る中、
他馬をブッちぎりで――
ゴール! 優勝です!
「やったあ!」
「うほほっ♪ よくやった!」
マイクマフト氏が恵比寿顔で褒めたたえます。
「銀星号を誘拐し、
オッズを不正操作しようと謀った闇ブックメーカーの一味は
馬券売り場前で逮捕したわい。
また、実にもって喜ばしいことに♪」
鼻をうごめかすマイクマフト氏。
「女王陛下と私は、
3連単を的中させた!
万馬券だぞよ~♪♪♪」
めでたきは新春のほまれ、
皆の笑顔。
祝い、寿(ことほ)ぐ、こころばえ。
名探偵テディちゃムズと、
ユキノジョン・H・ワトソン博士、
虎くん、
銀星号も、
お正月の空に願うのでした。
「よいいちねんになりますようにッ!」
~その5!に(たぶん)続く!~