テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2014!新春特別企画♪ 《 女王陛下の銀星号事件 》 その4!

2014-01-02 21:49:59 | ♪2014!新春特別企画♪
 消えた名馬・銀星号はどこに?

 ここだ!と、
 名探偵テディちゃムズは2014新春特別企画その4!も佳境となったいま、
 瞬殺で喝破いたしましたよ♪

「まほうをォ、とくにはァ、これがァいちばんッ!」

 魔法をかけられ、
 《くまダム・タッソー蝋人形館》の展示品にされていた銀星号の鼻先へ、
 名探偵テディちゃムズが突き付けたものは――

「わああっ??」
「がるるっ!」(←訳:それはっ!)

 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 友人の虎くんのお腹も、
 ぐぐ~っと鳴らしちゃったのは、

「やきぐりィ!」

 ピカデリー広場で買い求めた、焼き栗!
 懐中にしまっておいた栗は、ほどよくホカホカです♪
 食欲をそそるその香りに……

  

「ぷはっ! 目がさめた!」

 おのれを取り戻した銀星号。
 焼き栗をパクリと頬張り、ヒヒンといななき。

「ここはどこ?
 ぼくどうしてたの?
 あっ、それよりも、いまなんじ?
 レースが始まっちゃう!」

 そうです!
 レディングマ競馬場で開催される新春特別女王陛下杯!
 大本命馬の銀星号、
 王室厩舎のエース馬・銀星号!
 出走するのなら、

「いそごうッ!」
「はやくはやくっ!」
「ぐるるる!」(←訳:競馬場へ!)

 ヴィクトリア駅から特急列車に乗って、
 観客で満員のレディングマ競馬場へ。
 関係者入口から(またも顔パスで)予定時刻ぎりぎりに、パドックへ。
 ああ、なんとか間に合った、と思いきや、

   なんだぁ、あれはぁ?
   あれが銀星号か?
   縮んじまったのか?
   ちゃぐちゃぐ馬っ仔でねえの?

 こころない野次が浴びせられます。
 そうですねぇ、魔法は完全には解けきっていないようで、
 銀星号くん、
 あんまり競走馬っぽくないおめでたい容姿のまま、ですから……

「きにしなくてェ、いいのさッ!」

 立ちすくむ銀星号に、
 声をかけたのは名探偵テディちゃムズ。

「どんなァかッこうをしてたッてェ、
 きみはァ、きみッ、なのさッ!」

 そして、手に掲げてみせたのは、
 銀星号の単勝に賭けた馬券。

「これがァ、しんらいのォ、しるしッ!
 きみはァ、きッとォ、ゆうしょうゥできるゥ!」

 その言葉に、勇気百倍の銀星号!

  

 走ります!
 ゲートが開くやいなや、
 居並ぶ血統正しい名馬たちの長~い脚をかいくぐり、
 走って走って、
 貴賓席の女王陛下がたが見守る中、
 他馬をブッちぎりで――

  

 ゴール! 優勝です!

「やったあ!」

  

「うほほっ♪ よくやった!」

 マイクマフト氏が恵比寿顔で褒めたたえます。

「銀星号を誘拐し、
 オッズを不正操作しようと謀った闇ブックメーカーの一味は
 馬券売り場前で逮捕したわい。
 また、実にもって喜ばしいことに♪」

 鼻をうごめかすマイクマフト氏。

「女王陛下と私は、
 3連単を的中させた!
 万馬券だぞよ~♪♪♪」

 めでたきは新春のほまれ、
 皆の笑顔。
 祝い、寿(ことほ)ぐ、こころばえ。
 
 名探偵テディちゃムズと、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 虎くん、
 銀星号も、
 お正月の空に願うのでした。

「よいいちねんになりますようにッ!」




  ~その5!に(たぶん)続く!~



 
 
 
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