テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

犬好きさんは、感涙必至!

2014-11-11 21:41:31 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぽッきィーでェ、べいべェッ♪」
「がるる!ぐるぐるっ!」(←訳:虎です!かりかりっ!)

  

 こんにちは、ネーさです。
 今日11月11日はポッキーの日!
 いえ、他の色々な記念日でもあるそうですが、
 読書のお供にうってつけなお菓子の記念日を言祝ぎつつ、
 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

   



                 ―― 容疑者 ――



 著者は ロバート・クレイスさん、原著は2013年に、日本語版は2014年9月に発行されました。
 英語原題は『SUSPECT』、
 前回記事で御紹介しました『化学探偵Mr.キュリー』に続き、
 この御本もミステリ作品……

 と思ったら、大間違いです~!

「えッ? ちがうゥのォでスかッ?」
「ぐるるるがるぅる?」(←訳:ミステリでしょお?)

 道具立ては、ええ、ミステリ、であるように見えます。
 でなければ、サスペンス? 警察小説でしょうか?

 が、しかし!
 私ネーさ、敢えて、別ジャンルにこの御本を投入したく存じまする。
 どんなジャンルかといえば、それは――

 動物もの!

「どうゥぶつゥ~??」
「がるるぐるがるぅ!」(←訳:主役は人間だよぅ!)

 主役は、ロサンゼルス市警の若い警察官、
 スコット・ジェイムズさん。

 なんですけど、
 ジェイムズさんと同じくらい、
 もしかしたらジエムズさん以上に重要な登場人物がいます。

 おっと。
 人物、というより、犬物ですね。

「あはァ! つまりィ!」
「ぐるる?」(←訳:ワンコ?)

 警察犬、マギー。

 ジャーマンシェパードのマギーは、
 今でこそロサンゼルス市警の警察犬訓練所に暮らしていますが、
 以前は米軍海兵隊の軍用犬でした。

 警備、そして爆発物探知。
 それがマギーと、
 マギーのハンドラーのピート・ギブス伍長の任務だったのです。

「むっ? だッたァ??」
「がるるぐるる?」(←訳:過去形ですね?)

 アフガニスタンでの任務は厳しいものでした。
 至近距離での爆発。狙撃。
 ……マギーは最愛の相棒・ピートさんを失い、
 重傷を負って米国へ送り返されます。

 そうして、今日。

「あッ! だれかァ、きたでスよッ!」
「ぐっるるがるる!」(←訳:こっちを見てる!)

 怪我は癒えても、
 軍用犬の任を解かれ、警察犬にも不適だと烙印を押されかけていたマギー。
 彼女の前に現れたのが市警のジェイムズさんで……
 おや?
 ジェイムズさん、脚を引きずっていますね?

 それに、マギーと同じように、
 何かにビクついているかのようです。

「なにがァ、あッたんだろゥ?」
「がるるぐる?」(←訳:つらい記憶?)

 ワンコも、人間も背負う、つらい記憶。消し難い記憶。
 ジャイムズさんの心に影を落とす、
 未解決事件の黒い影。

 人間社会の闇と、マギーは闘うことになりました。
 新しい相棒・ジェイムズさんを守るために。

「えらいぞッ、まぎーちゃんッ!」
「ぐるる!」(←訳:追跡だ!)

 物語を牽引するのは、
 読み手をぐいぐい惹きつけて離さないのは、
 はい! マギーの存在です!
 動物好きさんに熱烈おすすめの一冊、
 とりわけ、ワンコ好きさんは必読ですよ~♪♪




  
コメント
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