テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

(涙と笑いで)生き残りに賭ける!

2014-11-21 21:49:29 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゆがァ、きたらァ、ほしぞらかんさつゥ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!澄んだ空に星!)

 こんにちは、ネーさです。
 澄んだ夜空に冴えわたる、月、星、人工衛星の軌跡……
 本日ご紹介いたしますのは、
 秋から冬にかけての星空観察の合間に、
 そして、連休の読書タイムにも最適のSF作品ですよ♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



                 ―― 火星の人 ――



 著者はアンディ・ウィアーさん、原著は2014年に、画像の日本語版は2014年8月に発行されました。
 英語原題は『THE MARTIAN』、この意味は――

「ずばりィ、かせいじんッ!!」
「ぐるるがぅるるるる!」(←訳:タコ型じゃないけど!)

 地球から見上げれば、はるか彼方に、
 その惑星は浮かんでいますね。

 戦いの神の象徴でもある、赤い色に輝く星は……火星。

 太陽や月に次いで、私たちに馴染み深い星でもあり、
 現在は火星への探査計画が着々と進んでいるそうですが、
 もしも。

「むふゥ? もしもォ~?」
「がるるるるぐる!」(←訳:トラブルの予感!)

 もしもの話、どうしますか?

 あなたが宇宙飛行士さんで。

 火星探査計画“アレス”の第3陣、
 アレス3のミッションに参加中で。

 どうしようもないアクシデントのおかげで、
 火星にひとり、
 唯一人、取り残されてしまったとしたら。

「えええッ? ひとりィ??」
「ぐっるがるる?」(←訳:たったひとり?)

 そう、ひとり。

 キャンプを襲う猛烈な砂嵐!
 火星から地球へ帰還するための上昇機がピンチ!
 いまなら間に合う、まだ上昇機は機能する!
 全ミッションを途中で放り出し、
 アレス3のクルーさんたちは上昇機へ走る!

 けれど、クルーのひとり、
 マーク・ワトニーさんだけは。

 砂嵐で吹き飛んだアンテナの直撃を喰らい、
 火星の砂漠の只中で消息不明、
 死亡と推定――

「うわあああァんッ!」
「がるるぅ!」(←訳:そんなぁ!)

 無事であったクルーさんたちは
 無念ではありましたが、上昇機で火星から離脱します。

 マークさんの遺骸を回収することも出来ぬほどの、
 それはもう、凄まじい嵐でしたから。

「でもォ!」
「ぐる!」(←訳:でも!)

 そう、“でも”。

 死んでなんていなかったんです、マークさんは。

 大怪我は負いましたが、
 生命はありました。
 なんとか基地に戻り着いて、そして……

 絶望します。

 仲間はみな去ってしまった。
 火星を脱出する手段はない。
 地球にこの状況を報せる手段もない。
 たったひとり……置き去りにされた、のだと。

 いや、しかし、待て。

 ひとり、だけれども、何もない訳ではない。

「みずゥ、ありまス! くうきもォ、ごはんもォ!」
「がるるぐるる!」(←訳:少ないけどね!)

 水と食糧、空気……
 限り有る資源をやりくりして、サバイバル!

 たった独りで、マークさんは生き延びようと試みます。
 あらゆる知識と技術を駆使して、
 この超逆境をしのいでみせる!

「めげないィのでス!」
「ぐるるるる!」(←訳:踏ん張るぞ!)

 サイバーだのITだののSF作品しか知らなかった方々は、
 たぶん啞然!愕然!
 押し寄せる危機また危機の展開に
 ビックリ仰天することでしょう。
 同時に、その新鮮さに快哉を叫ぶはずです。

 こういう物語を待ってたんだー!ってね。

「ゆけゆけェ、まーくさんッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:地球人で火星人!)

 当初はネットで発表されたこの作品は、
 あらためて書籍として発表され、
 映画化も予定されているらしいですよ♪
 小野田和子さんの名訳で、
 皆さま、御堪能あれ~!




 
 
 
 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする