「こんにちわッ、テディちゃでス!
えへんッ! しょくんッ、おしずかにィ!」
「がるる!ぐるぐる~!」(←訳:虎です!謹聴です~!)
こんにちは、ネーさです。
さあ、緊張高まる法廷から本日の読書タイムをお送りしますよ。
活字マニアの皆さま、こちらを、どうぞ~!
―― 判決はCMのあとで ――
著者は青柳碧人(あおやぎ・あいと)さん、
単行本は2012年に、画像の文庫版は2014年9月に発行されました。
『ストロベリー・マーキュリー殺人事件』と副題が付されています。
「あにめッぽいィ~ひょうしィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:奇妙な題名!)
そうね、一見したところ、
ライトノベルかな?と思う御方もおられるでしょうか。
その印象を裏付けるかのように、
御本冒頭の『主な登場人物』表には
なんともキテレツな名前やプロフィールが並んでいます。
……裁判番組のプロデューサー?
オーストラリア帰りの弁護人?
裁判員出身のアイドル?
テレビ公開裁判??
「なんでスかァ、それはァ??」
「がるるぐる?」(←訳:TVで裁判?)
それは、遠いような、近いような、
どこかの国での出来事――
刑事事件の裁判は
すべて実況中継!
検察側や弁護側の尋問、
証人たちの証言、
裁判長による判決まで、
全部が全部TVで放送されちゃう世が到来しておりました。
耳目を集める重大な事件の裁判ともなると、
もう大変です!
全国にライブ中継!
被告の一挙手一投足にツイッターは沸騰、
カメラが裁判員さんの可愛い顔をアップで映せば、
メディアで大人気になっちゃう!
「ふァ~? まじでェ?」
「ぐるるるるがるるるる?」(←訳:なさそうでありそうな?)
そんな風に司法制度が機能する世界に、
主人公の生野悠太(いくの・ゆうた)さんは暮らしています。
悠太くんも、
裁判中継がTVで高い視聴率を稼いでるということは知っていましたが、
とりたてて自分とは関係もないしなぁ……と、
醒めた気持ちでおりました。
《裁判員候補者名簿記載通知》が来るまでは。
そして、次に、
《裁判員呼び出し状》も――
「きちゃッたァ?!?」
「がるるるる!」(←訳:どうしよう!)
よりにもよって、話題性では今年下半期ダントツ、
最終公判はクリスマスイヴのゴールデンタイム!
なんていう裁判の裁判員に、
悠太くんは任命されてしまったのです。
あたふたする悠太くん。
司法のルールやらアイドルやらに振り回され、
世間の好奇心にさらされ……
さらには押さえ難い疑惑とも格闘する羽目になりました。
すなわち。
《真犯人は誰だ?》
「わおゥ! はんにんさがしィ?」
「ぐるるるがる!」(←訳:ミステリだね!)
SF、ミステリ、恋愛小説、ミュージカル、法廷ドラマ、
多彩な要素を投げ込んでミックスした
ハイテンポなフィクションは
学生さんからオトナな社会人さんまで
幅広い活字マニアさんにおすすめです。
「わらえてェ、まじめッ!」
「がるるぐるがるるる!」(←訳:一粒で二度おいしい!)
巻末の、東川篤哉さんによる解説『解説は本編の前に』も
楽しすぎる名文なのでお読み逃しなく~♪
えへんッ! しょくんッ、おしずかにィ!」
「がるる!ぐるぐる~!」(←訳:虎です!謹聴です~!)
こんにちは、ネーさです。
さあ、緊張高まる法廷から本日の読書タイムをお送りしますよ。
活字マニアの皆さま、こちらを、どうぞ~!
―― 判決はCMのあとで ――
著者は青柳碧人(あおやぎ・あいと)さん、
単行本は2012年に、画像の文庫版は2014年9月に発行されました。
『ストロベリー・マーキュリー殺人事件』と副題が付されています。
「あにめッぽいィ~ひょうしィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:奇妙な題名!)
そうね、一見したところ、
ライトノベルかな?と思う御方もおられるでしょうか。
その印象を裏付けるかのように、
御本冒頭の『主な登場人物』表には
なんともキテレツな名前やプロフィールが並んでいます。
……裁判番組のプロデューサー?
オーストラリア帰りの弁護人?
裁判員出身のアイドル?
テレビ公開裁判??
「なんでスかァ、それはァ??」
「がるるぐる?」(←訳:TVで裁判?)
それは、遠いような、近いような、
どこかの国での出来事――
刑事事件の裁判は
すべて実況中継!
検察側や弁護側の尋問、
証人たちの証言、
裁判長による判決まで、
全部が全部TVで放送されちゃう世が到来しておりました。
耳目を集める重大な事件の裁判ともなると、
もう大変です!
全国にライブ中継!
被告の一挙手一投足にツイッターは沸騰、
カメラが裁判員さんの可愛い顔をアップで映せば、
メディアで大人気になっちゃう!
「ふァ~? まじでェ?」
「ぐるるるるがるるるる?」(←訳:なさそうでありそうな?)
そんな風に司法制度が機能する世界に、
主人公の生野悠太(いくの・ゆうた)さんは暮らしています。
悠太くんも、
裁判中継がTVで高い視聴率を稼いでるということは知っていましたが、
とりたてて自分とは関係もないしなぁ……と、
醒めた気持ちでおりました。
《裁判員候補者名簿記載通知》が来るまでは。
そして、次に、
《裁判員呼び出し状》も――
「きちゃッたァ?!?」
「がるるるる!」(←訳:どうしよう!)
よりにもよって、話題性では今年下半期ダントツ、
最終公判はクリスマスイヴのゴールデンタイム!
なんていう裁判の裁判員に、
悠太くんは任命されてしまったのです。
あたふたする悠太くん。
司法のルールやらアイドルやらに振り回され、
世間の好奇心にさらされ……
さらには押さえ難い疑惑とも格闘する羽目になりました。
すなわち。
《真犯人は誰だ?》
「わおゥ! はんにんさがしィ?」
「ぐるるるがる!」(←訳:ミステリだね!)
SF、ミステリ、恋愛小説、ミュージカル、法廷ドラマ、
多彩な要素を投げ込んでミックスした
ハイテンポなフィクションは
学生さんからオトナな社会人さんまで
幅広い活字マニアさんにおすすめです。
「わらえてェ、まじめッ!」
「がるるぐるがるるる!」(←訳:一粒で二度おいしい!)
巻末の、東川篤哉さんによる解説『解説は本編の前に』も
楽しすぎる名文なのでお読み逃しなく~♪