テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

幸福な旅日記。

2014-12-02 21:35:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こたつにィ~もぐろうッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!こたつラブ!)

 こんにちは、ネーさです。
 炬燵やらストーブやら暖房器具必須な寒さとなった本日の読書タイムは、
 “ある夏の記録”ですよ。
 さあ、ノンフィクション好きな活字マニアさん、こちらを、どうぞ~!

  



          ―― 米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす ――



 著者はマシュー・アムスター=バートンさん、原著は電子書籍として2012年に、
 画像の日本語版は2014年5月に発行されました。
 英語原題は『Pretty Good Number One : An american Family Eats Tokyo』、
 著者・マシューさん御自身が体験した“トウキョー食旅日記”です♪

「たべてェ~たべてェ~たべまくりィ~」
「ぐるがるるぐるるるる!」(←訳:体重なんて気にしない!)

 そうね、“食旅日記”じゃなくて
 “高カロリー食旅日記”と形容すべきかもしれないわ。

 以前に御紹介いたしましたよく似た題名の御本――
 マイケル・ブースさん著『英国人一家、日本を食べる』は、
 フランス在住のブースさんが日本での食べ歩きを記したものでした。

 料理学校に通い、食に対する知識や興味はプロ級だったブースさん、
 日本で最高と謳われるお店に連れていってもらったり、
 高級食材(つまり和牛)の飼育農家へ取材したりと
 バリバリの《本格志向》だったものですけれど、
 対して、
 米国人のマシューさんの《志向》は……

「もッとォ、みじかなァ♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:お気楽グルメ!)

 数寄屋橋の、あの世界に名高いお鮨屋さんの予約を取ろうとは、
 マシューさん、考えません。

 
 娘さんのアイリスちゃんと一緒に、
 奥さんのローリーさんとともに
 マシューさんが訪れるのは、
 ご近所のスーパー『ライフ』。

 そして、同じくご近所のラーメン屋さん、
 天ぷら屋さん、コンビニエンスストア、
 アイスクリームショップに、ミスタードーナツ、
 チェーン店のうどん屋さん、
 ケーキ屋さんにデパ地下等々。

「みィ~んなァしッてるゥ、あのおみせッ!」
「がるるぐるがるるる!」(←訳:東京人にはお馴染み!)

 東京で休暇を過ごそう!
 と決めた父マシューさんと娘アイリスちゃんは
 中野の駅から、
 ええ、そうです、
 JRと地下鉄の中野の駅から程近いアパートを借りました。
 そこを拠点に父娘の東京食探検がスタートします。

 中野、って聞いただけで、
 東京住まいの方々はニヤリ!としちゃうかもしれないわね。

 西新宿でも銀座でも渋谷でもなくて、中野。

「よいィいみでェ、しょみんてきィ!」
「ぐるるるっるぅる!」(←訳:エネルギッシュだ!)

 異国・ニホンで遭遇する美味しいもの、
 ちょっとう~ん?なもの。

 キッザニア、ジブリ美術館、箱根へもお出掛けするマシューさんたちの旅は、
 御本題名にある通り、
 日本の食レポートである、のですが、
 それより何より――

「たのしそうゥ~でスゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:満喫してるね!)

 面白そうな土地へ旅をする。
 毎日ワクワクしながら、
 今日は何を食べてみようかと考える。
 徹底的に楽しんで、良い思い出をお家に持ち帰る。

 幸福な旅行記、とはこういう御本のことをいうのでしょうか。

「うらやましィなァ♪」
「ぐるるるるる♪」(←訳:あやかりたい♪)

 米国アマゾンのアジア旅行記部門で一位を獲得した、というのも
 納得のノンフィクション作品です。
 活字マニアの皆さま、
 先入観なして、ぜひ一読を!




 
コメント
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