テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

3時の彼女は、魔法使い?

2014-12-08 21:34:09 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪あッこちゃァ~んッ♪あッこちゃァ~んッ♪」
「がるる!ぐるぐる~っ♪」(←訳:虎です!好き好き~っ♪)

 こんにちは、ネーさです。
 ♪あっこちゃ~ん♪…って赤塚不二夫さん原作アニメのエンディングテーマ
 『すきすきソング』を私たちが歌っているからには、
 本日の読書タイムで御紹介する小説作品はこれしかありません!
 さあ、皆さまもご一緒に~!

  



            ―― 3時のアッコちゃん ――



 著者は柚木麻子(ゆずき・あさこ)さん、2014年10月に発行されました。
 2013年の読書界を騒然とさせた快作『ランチのアッコちゃん』の
 続編にあたるのが、この御本です~!

「きゃぽゥ! すきすきィ!」
「ぐっるるる!」(←訳:帰ってきた!)

 ええ、そうです、
 帰ってきましたよ、あのアッコちゃんが!

 ……でも、ちょっと不安だわ。
 アッコちゃんは、あのアッコちゃんのままかしら?
 背が高くて、
 オカッパ頭で、
 傍若無人で、
 嵐のようなお説教をカマし、
 それでいながら、ちっとも憎めない、
 黒川敦子(くろかわ・あつこ)さんことアッコちゃん。

 御安心下さい、アッコちゃんファンの皆さま、
 アッコちゃんは健在です!!

「ぱちぱちぱちィ!」
「がっるるるる!」(←訳:待ってました!)

 アッコちゃ、いえ、、
 アッコさん、と後輩の澤田三智子(さわだ・みちこ)さんは呼んでいます。

 三智子さん、アッコさんとの邂逅を
 それはもう、待ちわびていました。

 メールを送っても返信はほとんど無し。
 たまに連絡がついてもそっけない。
 それが、やっと会えた!
 とうとう会えた!
 と思ったら、アッコさん、いきなり無理難題を
 三智子さんに押しつけます。

    ティータイムよ!

「はァ??」
「がるぅ?」

 三智子さんの勤める会社の会議を、
 ティータイムにしてしまおう!
 そうアッコさんは言うのです。

    アフタヌーンティーを用意するわ。
    本場イギリス仕込みのお給仕をしてあげる。

「はあァッ???」
「ぐるるっ???」

 三智子さんの、お仕事での悩み、
 プライヴェートでの悩みに耳を傾けてくれるでもなく、
 ティータイムって……

 三智子さんの煩悶は深まる一方ですけれど、
 紅茶が注がれた碗から立ち上る香りの、
 その向こうにはアッコさんのきらめく瞳が……?

「うんッ! いいねッ、このこうちゃッ!」
「がるるる~!」(←訳:美味しい~!)

 幸せとは何か、
 どうやったら幸せに近付くことが出来るのか、
 その方法は、
 その道筋は――

 そのすべてを知っているかのような存在・アッコさん。

「まほうつかいィ??」
「ぐる?」(←訳:仙人?)

 冒頭に収録されている表題作品『3時のアッコちゃん』、
 第2話『メトロのアッコちゃん』、
 第3話『シュシュと猪』
 第4話『梅田駅アンダーワールド』と、
 4作品から成るこの御本、
 『ランチのアッコちゃん』でアッコさんに惚れちゃった活字マニアさんは
 もう絶対の必読作です♪

 『ランチのアッコちゃん』を読んだことがない御方は、
 まず『ランチ』から、
 そして『3時』へ、順に読破してくださいね。
 冬休みの読書にも、この御本、イチオシです!

「♪あッこちゃァ~んッ♪すきすきィ♪」
「がるる~!」(←訳:大好き~!)
 
 

 
 
コメント
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