テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《2》も、人気です!

2016-05-01 21:42:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 げんきだまァをォ、えいやッ!とりゃッ!せいィッ!」
「がるる!ぐるるるるー!」(←訳:虎です!投げまくれー!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、今日も元気玉を投げまくりますよ。
 先ずは、九州に!
 そして、トリノのユヴェントスと、
 今夜マンUとの天下分け目の決戦に臨むレスターへも!
 では、元気玉の効果が上がるのを待ちながら、
 読書タイムも、さあ、どうぞ~♪

  



         ―― みんなの少年探偵団 2 ――



 著者は収録順に、有栖川有栖さん、歌野晶午さん、大崎梢さん、
 坂本司さん、平山夢明さん、2016年3月に発行されました。
 はい! 出ましたね!
 江戸川乱歩さんの生誕120年を記念して2014年から刊行されている、
 『みんなの少年探偵団』『全員少年探偵団』
 『少年探偵』『恐怖の緑魔帝王』に続く、
 平成の《少年探偵団》シリーズ最新作が!

「あけちたんていィさんッ!」
「ぐるがるっ!」(←訳:小林くんっ!)
「それからァ……あいつゥ!」
「がるぐる!」(←訳:二十面相!)

 『みんなの少年探偵団』では
 万城目学さんを筆頭に、
 乱歩さんを敬愛する5人の作家さんたちの作品で
 新たな《少年探偵団》の世界が構築されました。

 こちらの『2』も、
 5人の作家さんたちの作品から成る
 アンソロジーなのですが……

 さて、主役はどっち?

 少年探偵団か、
 それとも、
 怪人二十面相か?

「にじゅうめんそうゥおじさんッ、連戦でスゥ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:全幕通しで出演!)

 ってくらい、5作品全部で存在を主張しています。

 有栖川有栖さん著『未来人F』も、
 第一ページ目から、ほぉら、登場するのは。

「にじゅうゥめんそうゥ!」
「がるぐる!」(←訳:元気すぎ!)

 元気も元気、
 怪人さんが大張り切りの、その理由は。

 近日、脱獄決行~!

「むむッ! ほんきィでスかッ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:警備は厳重だよ!)

 東京中を謎の霧で覆う騒動を起こした怪人二十面相、
 名探偵・明智小五郎さんの推理には敵わず、
 あえなく逮捕となりました。

 現在は、拘置所で厳重な監視のもと、
 裁判を待つ身、という有り様なのですから、
 意気消沈していてもよさそうなものなのに、
 やたらと元気。

 ですから、
 監視の任に当たっている看守さんたちは気が気ではありません。

「いつゥ、だッそうゥするゥ??」
「がるるっるぐるがる?」(←訳:どうやって脱走する?)

 脱走なんてありえない、とは言えぬのは、
 まんまと脱走されちゃった前歴があるため。

 警察は、少年探偵団は、
 充分に警戒していたのですけれど、
 或る日……。

「むぎゅゥ! またしてもッ??」
「ぐるがるるるっ?」(←訳:してやられたっ??)

 怪人×探偵の闘いに於いては、
 歴史的なお約束――脱獄。

 一種の様式美ともいえるストーリーを、
 シャレが解かる本格派・有栖川さんは
 どう描くか?という点も
 たっぷり愉しめる一作です。

「さッかさんッ、それぞれのォ、たんていだんッ!」
「がるぐるるる~!」(←訳:絵がいいよね~!)

 御本表紙の、
 ブックデザインはbookwallさん、
 イラストは寺西晃さん!
 本家・乱歩さん版の少年探偵団シリーズの装幀を知る方々は
 思わずニヤリ♪な出来栄えだわね!

 ミステリさんにおすすめのこの御本、
 書店さんでは、
 ミステリか児童小説、どちらかのコーナーに……
 いえ、もしかしたら両方のコーナーに置かれている、のでしょうか。

「あちこちィ、みてまわるのもォ~」
「ぐるがる!」(←訳:また楽し!)

 連休の書店さん巡りの際には、
 皆さま、ぜひ探してみてくださいね!
 

 
 
 
コメント
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