テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

華麗なる“泥棒さん”。

2016-05-16 22:03:41 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かぜェかおるゥ~、ばらのきせつゥはァ~」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!華麗に怪盗です!)

 こんにちは、ネーさです。
 えーと、そうね、もしも、
 宝石を盗んだ現場に真っ赤なバラを置いてゆくような、
 とんでもない泥棒さんがいるとしたら
 ……ん? おお、いたわ! いましたね!
 華麗な泥棒さんといえば、いつの時代もあの御方に決まってます。
 さあ、活字マニアの皆さま、
 本日の読書タイムは、こちらの怪盗紳士さんが主役ですよ~♪
 
  



         ―― みんなの怪盗ルパン ――



 著者は収録順に、小林泰三さん、近藤史恵さん、藤野恵美さん、
 真山仁さん、湊かなえさん、2016年3月に発行されました。
 
「きゃほほいィ! きましたァでスゥ!」
「ぐるるがっるるる~!」(←訳:来ると思ってたよ~!)

 拙ブログでも度々ご紹介しております、
 江戸川乱歩さん生誕120年を記念して企画・刊行された
 《みんなの少年探偵団》シリーズ。

 大好評を博している、
 21世紀の少年探偵団と明智探偵の物語に呼応して、
 新たな《みんなの》シリーズが誕生しました。

 日本が誇る永遠の名探偵に対抗し得る、
 その泥棒さんの名は――

 アルセーヌ・ルパンさん!

「おじいィちゃんでスッ!」
「がるるぐる!」(←訳:聖なる初代!)

 ICPOに追いかけられてる、あの三世さんじゃありません。

 モーリス・ルブランさんが描いた、
 怪盗紳士アルセーヌ・ルパンさん!

 おや? 
 ルパンなんて~とバカにする人もいますか?
 荒唐無稽だよ~コドモ騙しのお話だよ~、と?

 いいえ、そうでもないんですよ。
 かのエラリー・クイーンさんも
 ルパンさんを高く評価しておられたとか。
 
 アタマが切れ、変装の名人であり、腕っぷしも強くて臨機応変。
 庶民からは盗まず、
 権力者や貴族のお宝を華麗に頂戴する、
 怪盗紳士の物語を……

 ルパンさんに心酔する5人の日本人作家が紡ぐ!

「よめばァ、つたわるゥ、わくわくきぶんッ!」
「ぐるるるがるるるるぅ!」(←訳:楽しんで書いてますぅ!)

 小林泰三さん作『最初の角逐』、
 近藤史恵さん作『青い猫目石』、
 藤野恵美さん作『ありし日の少年ルパン』、
 真山仁さん作『ルパンの正義』、
 湊かなえさん作『仏蘭西紳士』。

 私ネーさ的には、
 小林さんの『最初の角逐(かくちく)』が
 いっちばん大ウケ、あら失礼、感心感激いたしました。

 ロンドンに飄然と現れた怪盗紳士ルパンさん。
 不思議な事件の噂に沸く霧の都で、
 彼が狙いをつけたモノとは?

 簡単に盗み出せると思いきや、
 ルパンさんの前に意外な邪魔が!?!

「もりあがりィまスゥ!」
「がぅるるぐるるる!」(←訳:ファンは拍手喝采!)

 ルブランさんも笑って喜んで下さるに違いない、
 最高にお洒落な作品を、
 ルパンさんファンの皆さま、
 ぜひ一読を!
 
「ひょうしのォ、いらすとはァ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:久保周史さん!)

 皆からこよなく愛される、“泥棒さん”。

 華麗な仏蘭西紳士の肖像を目印に、
 本屋さんで探してみてくださいね♪
 
 

 
コメント
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