テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

唯一無二の!

2016-05-22 22:08:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥ~……しーずんがァ、おわりましたでスゥ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!2冠でね!)

 こんにちは、ネーさです。
 コッパ・イタリアを延長戦の末に制したユーヴェ、
 2冠獲得をもって2015~2016シーズンに幕を下ろしました。
 選手さんスタッフさん、ありがとう&お疲れさま!
 来季こそ3冠だ!CL制覇だ!と今から気炎を上げつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~♪
 
  


      
       ―― 文藝別冊 総特集 萩尾望都 ――



 編者は穴沢優子さん、2010年5月に発行されました。
 形態としては、MOOK本、ということになるのでしょうか、
 漫画家・萩尾望都(はぎお・もと)さんへのインタビューや、
 作家さん漫画家さんたちからの萩尾さんへのメッセージ、
 主要作品解説、
 巻末には幻の作品『月蝕』も収録、と
 萩尾さんのファンの方々には垂涎の内容ですよ~!

「ネーさッ、ひきずッてまスねッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:展覧会のせいで!)

 はい、そうなんです。
 前回記事でレポいたしました、
 武蔵野市立吉祥寺美術館で開催中の
 『萩尾望都SF原画展』……
 私ネーさ、実物の原画を目にした衝撃が全く冷めず、
 頭の中が未だにボ~っとしております。

 そして、展覧会場で購入した↑こちらの御本を読んでは、
 またボ~っと。

「それくらいィ、きょゥ~れつゥでしたでス!」
「がるるぐるるがるるる!」(←訳:漫画のチカラ畏るべし!)

 この御本の各所から、
 どれほど大勢の漫画家さん作家さんたちが
 萩尾さんをリスペクトしているかが
 ひしひしと伝わってきます。

 特別寄稿している漫画家さんは、
 松本零士さん、ちばてつやさん、安彦良和さん、
 永井豪さん、里中満智子さん、山岸涼子さん、
 青池保子さん、庄司陽子さん、赤石路代さん、
 清水玲子さん、宮脇明子さん、羽海野チカさん、
 ささやななえこさん。

 小説家さんは、
 恩田陸さん、小松左京さん、三浦しをんさん、夢枕獏さん。

 作家さんたちそれぞれの、
 萩尾さんへの共感・憧憬・共鳴が表現されていて、
 粛然とさせられます。

 一流のクリエイターを刺激し、突き動かすことができる、
 そんな漫画家さんの作品を
 リアルタイムで読めるなんて、
 ああ、私たちって幸せだわ~♪

「ネーさッ、おちついてッ!」
「ぐるる^!」(←訳:冷静に~!)

 はいはい、冷静になるためにも
 皆さま、主要作品解説のページをご覧くださいな。
 御本の、ちょうど200ページですよ。
 
 『ポーの一族』『とってもしあわせモトちゃん』
 『トーマの心臓』『11人いる!』
 『ブラッドベリ傑作選』『百億の昼と千億の夜』
 『スター・レッド』『メッシュ』
 『銀の三角』『A-A'』『半神』
 『マージナル』『イグアナの娘』
 『残酷な神が支配する』……

 前回記事では、
 『モザイク・ラセン』をおすすめしましたが、
 今回おすすめしたいのは
 『半神』!

「みじかいィ~さくひんでスゥ!」
「がっるぐるがーる!」(←訳:たった16ページ!)

 16ページの中に描き切られるその世界たるや、
 あまりの深度に目眩がします。
 
 読んだことのない活字マニアさんは、
 ぜひぜひ、探して読破してくださいな!
 冗談ではなく、
 本当にこれ一作で漫画観が変わってしまうくらいの傑作です!

「むむゥ~、しゃべれどもォ、しゃべれどもォ~」
「ぐるがるるるる!」(←訳:話が尽きません!)

 唯一無二の漫画家・萩尾望都さん。
 この御本は、2010年時点での萩尾さんの“画業”特集号ですが、
 刊行から6年を経た今でも品切れや絶版にはなっていません。
 つまり、それだけ愛され、必要とされている御本、なんですね。
 マンガ好きなお方も、
 あまりマンガは読まないな~というお方も、
 一読を、ぜひ♪
 
 

 
コメント
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