「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうはァ、きけんッでしたでスゥ!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!この暑さ~!)
こんにちは、ネーさです。
来ましたねえ、熱中症の恐怖を感じ、
アイスクリームを2個3個とパクついてしまう日々が。
今シーズン初めて冷房をオンにした本日は、
“小説らしい小説”作品を、どうぞ~♪
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―― ツバキ文具店 ――
著者は小川糸(おがわ・いと)さん、2016年4月に発行されました。
ええ、活字マニアの皆さまは御存知ですよね、
ここ数年、文具に関する図鑑やムック本が頻々と刊行されていることを。
「ふァいッ! はやッてるゥのでス!」
「ぐるぐるがるるぐる!」(←訳:そもそも必需品だし!)
文房具とかステーショナリーとか
呼び方は色々ですが、
PC、スマホがどれほど普及しようと、
鉛筆、ボールペン、ノートにハサミ、テープ……
必要なんですよね、文具って。
鎌倉の、小高い山のふもとにある、
《ツバキ文具店》にも
オーソドックスな文房具が並んでいます。
ノート、消しゴム、コンパス、定規、糊、画鋲、
マジックペン、便箋に封筒、と
定番路線の品物と、
そして。
看板には掲げられていない、
或る“もの”も。
「かたちのォ、ないものッ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:あると嬉しいもの!)
雨宮鳩子(あめみや・はとこ)さんは、
ツバキ文具店の店主さんであり、また
代書屋さんでもあります。
いえ、江戸時代から続いている
由緒正しき代書屋さんだそうですから、むしろ、
代書屋さんの方が本業であると申せましょう。
「でもォ、だいじょうぶゥでスかァ??」
「ぐるるがるるぐるっる?」(←訳:イマの時代に代書って?)
メールとSNS全盛の現代に、
代書業が割り込む余地はあるのか?
冒頭で、読み手さんは不安に思い、心配もします。
いまや代書屋さんは説滅危惧種なのではないか、と。
けれど、そうでもないっていうのが
世の中の面白いところ!
「わふゥ! おきゃくさんでスッ!」
「がるぐるる!」(←訳:代書希望の!)
鳩子さんを、
代書をしてくれるツバキ文具店を訪ねて、
ごく近所から、はたまた遠くから、
代書希望者さんがやってきます。
簡単そうにみえるけど、そうでもない?暑中見舞い。
繊細な気遣いを要するお悔やみ状。
プライヴェートなもの、
ややオフィシャルなもの、と
代書希望者さんの数だけ、
《送りたい手紙》はある――
「むむゥ~、はとこさんッ、にんきィでスねッ!」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:あるんだ代書の需要!)
前回&前々回記事では、
マンガが主役でした。
視覚、セリフ、効果音等々、
巨大な情報量を持つ表現=マンガに対し、
小説――文字は、何が出来るのか?
そんな問いがあるとしたら、
答えはここ、
この作品の中に見つかるかもしれません。
一族代々の知識と智慧を受け継いだ鳩子さんが、
そのすべてを傾注して、
紙に向かい、
筆を執る。
誰かの代わりに。
誰かのために。
「ふゥ~むゥ! これならッ!」
「がるるるるぐるるるる!」(←訳:繁盛するね代筆屋さん!)
鳩子さんと、
四季おりおりの鎌倉の清々しさ。
全活字マニアさんにおすすめです!
ぜひぜひ、一読を~♪
きょうはァ、きけんッでしたでスゥ!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!この暑さ~!)
こんにちは、ネーさです。
来ましたねえ、熱中症の恐怖を感じ、
アイスクリームを2個3個とパクついてしまう日々が。
今シーズン初めて冷房をオンにした本日は、
“小説らしい小説”作品を、どうぞ~♪

―― ツバキ文具店 ――
著者は小川糸(おがわ・いと)さん、2016年4月に発行されました。
ええ、活字マニアの皆さまは御存知ですよね、
ここ数年、文具に関する図鑑やムック本が頻々と刊行されていることを。
「ふァいッ! はやッてるゥのでス!」
「ぐるぐるがるるぐる!」(←訳:そもそも必需品だし!)
文房具とかステーショナリーとか
呼び方は色々ですが、
PC、スマホがどれほど普及しようと、
鉛筆、ボールペン、ノートにハサミ、テープ……
必要なんですよね、文具って。
鎌倉の、小高い山のふもとにある、
《ツバキ文具店》にも
オーソドックスな文房具が並んでいます。
ノート、消しゴム、コンパス、定規、糊、画鋲、
マジックペン、便箋に封筒、と
定番路線の品物と、
そして。
看板には掲げられていない、
或る“もの”も。
「かたちのォ、ないものッ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:あると嬉しいもの!)
雨宮鳩子(あめみや・はとこ)さんは、
ツバキ文具店の店主さんであり、また
代書屋さんでもあります。
いえ、江戸時代から続いている
由緒正しき代書屋さんだそうですから、むしろ、
代書屋さんの方が本業であると申せましょう。
「でもォ、だいじょうぶゥでスかァ??」
「ぐるるがるるぐるっる?」(←訳:イマの時代に代書って?)
メールとSNS全盛の現代に、
代書業が割り込む余地はあるのか?
冒頭で、読み手さんは不安に思い、心配もします。
いまや代書屋さんは説滅危惧種なのではないか、と。
けれど、そうでもないっていうのが
世の中の面白いところ!
「わふゥ! おきゃくさんでスッ!」
「がるぐるる!」(←訳:代書希望の!)
鳩子さんを、
代書をしてくれるツバキ文具店を訪ねて、
ごく近所から、はたまた遠くから、
代書希望者さんがやってきます。
簡単そうにみえるけど、そうでもない?暑中見舞い。
繊細な気遣いを要するお悔やみ状。
プライヴェートなもの、
ややオフィシャルなもの、と
代書希望者さんの数だけ、
《送りたい手紙》はある――
「むむゥ~、はとこさんッ、にんきィでスねッ!」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:あるんだ代書の需要!)
前回&前々回記事では、
マンガが主役でした。
視覚、セリフ、効果音等々、
巨大な情報量を持つ表現=マンガに対し、
小説――文字は、何が出来るのか?
そんな問いがあるとしたら、
答えはここ、
この作品の中に見つかるかもしれません。
一族代々の知識と智慧を受け継いだ鳩子さんが、
そのすべてを傾注して、
紙に向かい、
筆を執る。
誰かの代わりに。
誰かのために。
「ふゥ~むゥ! これならッ!」
「がるるるるぐるるるる!」(←訳:繁盛するね代筆屋さん!)
鳩子さんと、
四季おりおりの鎌倉の清々しさ。
全活字マニアさんにおすすめです!
ぜひぜひ、一読を~♪