「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうもォ~しゅッぱつゥでスよッ、じろォ!」
「がるる!ぐるるるるるがる!」(←訳:虎です!折り返し点は聖地!)
こんにちは、ネーさです。
2016ジロ・ディ・イタリア第11ステージの出発地はモデナ。
モータースポーツの聖地としても知られる土地でした。
レース沿道の風景がまた美しくて、
しばし旅気分を味わった後は、
さあ、読書タイム!
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― ゲゲゲのゲーテ ――
著者は水木しげるさん、編者は水木プロダクションの皆さん、
2015年12月に発行されました。
『水木しげるが選んだ93の《賢者の言葉》』と副題が付されています。
「みずきィせんせいィ~!」
「ぐるるるがる!」(←訳:偉大なるパパ!)
鬼太郎くんたちの偉大なパパ、
水木しげるさん。
その足跡、その生き方は、
いまでも敬愛され、
多くのクリエイターさんたちが
水木さんを“師”と仰いでいます。
紙芝居の画家さんから、
貸本漫画家へ。
そして少年誌にマンガ家デビュー!
代表作の《ゲゲゲの鬼太郎》シリーズ、
《悪魔くん》《河童の三平》他で知られているのももちろんですが、
近年は、水木さんの半生がドラマ化されたりもして日本全国に、
海外の国際漫画賞を受賞して世界にも
知られるようになったのですが……
激烈な戦争体験をした御方であることも、
いまや、広く知られています。
「みずきィさんはァ~」
「がるるるるぐるる!」(←訳:1922年生まれ!)
1922年に生まれた水木さんの青春は、
戦争の時代と重なります。
行きたくもない戦地へ、
南洋の激戦地へ。
駆り出された先で水木さんを支え、
心の慰めに、いえ、
生きねば、と心に灯を点させたのは、
岩波文庫『ゲーテとの対話』、
上中下巻の3冊。
「にもつにィ、こッそりィ、しのばせましたでス!」
「ぐるがる!」(←訳:大切にね!)
雑嚢(ざつのう)に忍ばせた『ゲーテとの対話』3冊を、
水木さんは手放すことなく
日本に持ち帰りました。
持ち帰った文庫本のページには、
何度も読み返し、
読んでは深考した証しでしょう、
何ヵ所も傍線が引かれていたそうです。
「かんがえにィ、かんがえてェ!」
「がるぐるるるがるる!」(←訳:暗記するほど読んで!)
この御本は、
戦下の水木さんを支え、
その後の人生の指標となったであろう
ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテさんの
“名言”を軸に構成されています。
ものを創り出すこと、
働くこと・学ぶこと、
生きることはたいへんです、
死の先にあるもの、
の4つの章に分けて、
ゲーテさんの言葉と水木さんの解説、
水木さんへのインタビューと、
御本の巻末には、
マンガ作品『新講談 宮本武蔵 剣豪とぼたもち』も
収録されています。
「げーてさんからァ、ぼたもちィ??」
「ぐるるがるるる……!」(←訳:斬新な道のりだ……!)
そうかぁ、
鬼太郎くんたちの物語の背景には、
ドイツ哲学、いえ、ゲーテさんの哲学があったのかぁ、と
読み終えて感慨に耽りました。
いえ、冗談ではなくてね、
水木さん御本人も
《水木さんの80%はゲーテです》
と、語っています。
「きッとォ、だいすきィ~だッたんでスゥ!」
「がるるぐーる!」(←訳:いつもゲーテ!)
水木さんの目と心を通して、
ゆっくり響いてくるゲーテさんの言葉。
堅苦しい御本ではありませんので、
初夏の読書タイムに、ぜひ、一読を♪
きょうもォ~しゅッぱつゥでスよッ、じろォ!」
「がるる!ぐるるるるるがる!」(←訳:虎です!折り返し点は聖地!)
こんにちは、ネーさです。
2016ジロ・ディ・イタリア第11ステージの出発地はモデナ。
モータースポーツの聖地としても知られる土地でした。
レース沿道の風景がまた美しくて、
しばし旅気分を味わった後は、
さあ、読書タイム!
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― ゲゲゲのゲーテ ――
著者は水木しげるさん、編者は水木プロダクションの皆さん、
2015年12月に発行されました。
『水木しげるが選んだ93の《賢者の言葉》』と副題が付されています。
「みずきィせんせいィ~!」
「ぐるるるがる!」(←訳:偉大なるパパ!)
鬼太郎くんたちの偉大なパパ、
水木しげるさん。
その足跡、その生き方は、
いまでも敬愛され、
多くのクリエイターさんたちが
水木さんを“師”と仰いでいます。
紙芝居の画家さんから、
貸本漫画家へ。
そして少年誌にマンガ家デビュー!
代表作の《ゲゲゲの鬼太郎》シリーズ、
《悪魔くん》《河童の三平》他で知られているのももちろんですが、
近年は、水木さんの半生がドラマ化されたりもして日本全国に、
海外の国際漫画賞を受賞して世界にも
知られるようになったのですが……
激烈な戦争体験をした御方であることも、
いまや、広く知られています。
「みずきィさんはァ~」
「がるるるるぐるる!」(←訳:1922年生まれ!)
1922年に生まれた水木さんの青春は、
戦争の時代と重なります。
行きたくもない戦地へ、
南洋の激戦地へ。
駆り出された先で水木さんを支え、
心の慰めに、いえ、
生きねば、と心に灯を点させたのは、
岩波文庫『ゲーテとの対話』、
上中下巻の3冊。
「にもつにィ、こッそりィ、しのばせましたでス!」
「ぐるがる!」(←訳:大切にね!)
雑嚢(ざつのう)に忍ばせた『ゲーテとの対話』3冊を、
水木さんは手放すことなく
日本に持ち帰りました。
持ち帰った文庫本のページには、
何度も読み返し、
読んでは深考した証しでしょう、
何ヵ所も傍線が引かれていたそうです。
「かんがえにィ、かんがえてェ!」
「がるぐるるるがるる!」(←訳:暗記するほど読んで!)
この御本は、
戦下の水木さんを支え、
その後の人生の指標となったであろう
ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテさんの
“名言”を軸に構成されています。
ものを創り出すこと、
働くこと・学ぶこと、
生きることはたいへんです、
死の先にあるもの、
の4つの章に分けて、
ゲーテさんの言葉と水木さんの解説、
水木さんへのインタビューと、
御本の巻末には、
マンガ作品『新講談 宮本武蔵 剣豪とぼたもち』も
収録されています。
「げーてさんからァ、ぼたもちィ??」
「ぐるるがるるる……!」(←訳:斬新な道のりだ……!)
そうかぁ、
鬼太郎くんたちの物語の背景には、
ドイツ哲学、いえ、ゲーテさんの哲学があったのかぁ、と
読み終えて感慨に耽りました。
いえ、冗談ではなくてね、
水木さん御本人も
《水木さんの80%はゲーテです》
と、語っています。
「きッとォ、だいすきィ~だッたんでスゥ!」
「がるるぐーる!」(←訳:いつもゲーテ!)
水木さんの目と心を通して、
ゆっくり響いてくるゲーテさんの言葉。
堅苦しい御本ではありませんので、
初夏の読書タイムに、ぜひ、一読を♪