「こんにちわァ、テディちゃでス!
ころもがえェ~しんこうちゅうゥでス!」
「がるる!ぐるがるるぐるるる!」(←訳:虎です!服も小物も夏仕様で!)
こんにちは、ネーさです。
はーい、夏です……ほぼほぼ夏、な季節です。
なので私ネーさ、早くも夏バテというか暑さバテでぐったり、
食欲もいまひとつ……
こんな日の読書タイムは、
“食べる気力”を掻きたててくれそうな
こちらの新書を、さあ、どうぞ~♫

―― 作家のまんぷく帖 ――
著者は大本泉(おおもと・いずみ)さん、2018年4月に発行されました。
この御本に登場するのは、
明治・大正・昭和の時代に活躍した22人の作家さん――
そう、それは、
エアコンなんてありませんし、
冷蔵庫や冷凍庫も無かったか、
まだ普及していなかった時代だとも言えます。
現代とは全く異なる食生活、食糧事情、食文化の中、
作家さんたちは、
どんな“ごはん”“食べもの”を好み、
創作の栄養源としていたのか、というと……?
「ようしょくゥ?」
「ぐるがるぅ?」(←訳:和食でしょ?)
洋食か、和食か。
いえ、それよりも、
一種のスタイルを追求した作家さんもおられます。
金沢生まれの作家にして戯曲家、
泉鏡花さん(1873~1939)は
大の潔癖症でもありました。
若い頃はそうでもなかったらしんですけど、
赤痢にかかって以降は、
なまもの?
とんでもない!てな具合で。
「しゃふつゥ~しょうどくゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:お酒は煮燗!)
虎屋さんの羊羹が好きで、
銀座木村屋さんのパン(餡なしのパン)も好き。
うどんも好物で、
大根やヤツガシラの煮物も好物でした。
って、鏡花センセ、ホントにダメなんですねえ、生もの……。
「このォせんせいィもォ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:好みがあります!)
歌人の斎藤茂吉さんは、
鰻、ウナギ、うなぎ……鰻丼を愛して止みません。
詩人・彫刻家の高村光太郎さんは、
フランス留学中はパンに親しみ、
ビールをたしなみ、
疎開中は自分で畑を耕したり。
「あッ! このォひとォはッ!」
「がるるるるるぐるるがる!」(←訳:折り紙つきの美食家さん!)
近代日本で随一の“美食家”さんといったら、
やはり行き着くのは……北大路魯山人さん。
魯山人さんにも大好物があって、それは、
田螺(たにし)……
えっ? はぁ?
たにし??
「たッたにしィ?」
「ぐるっるがるるるるる?」(←訳:田螺って食べられるの?)
著者・大本さん、当たり前のようにサラっと書き流していますが、
田螺――美食家さんの好物がタニシ、って。
えーと……さりげなくショックです……。
「ほかにもォ、たくさんのォ~」
「がるぐる?」(←訳:衝撃あり?)
好きなもの、嫌いなもの、苦手なもの。
笑顔や、膨れっ面や、
にんまりとした恵比寿顔が
エピソードの数々から透かし見えてきます。
「まんぷくはァ~」
「ぐるがる!」(←訳:口福です!)
作家さんたちの“素の顔”が浮かぶ
20世紀の食卓を、
皆さまも、ぜひ♪
ころもがえェ~しんこうちゅうゥでス!」
「がるる!ぐるがるるぐるるる!」(←訳:虎です!服も小物も夏仕様で!)
こんにちは、ネーさです。
はーい、夏です……ほぼほぼ夏、な季節です。
なので私ネーさ、早くも夏バテというか暑さバテでぐったり、
食欲もいまひとつ……
こんな日の読書タイムは、
“食べる気力”を掻きたててくれそうな
こちらの新書を、さあ、どうぞ~♫

―― 作家のまんぷく帖 ――
著者は大本泉(おおもと・いずみ)さん、2018年4月に発行されました。
この御本に登場するのは、
明治・大正・昭和の時代に活躍した22人の作家さん――
そう、それは、
エアコンなんてありませんし、
冷蔵庫や冷凍庫も無かったか、
まだ普及していなかった時代だとも言えます。
現代とは全く異なる食生活、食糧事情、食文化の中、
作家さんたちは、
どんな“ごはん”“食べもの”を好み、
創作の栄養源としていたのか、というと……?
「ようしょくゥ?」
「ぐるがるぅ?」(←訳:和食でしょ?)
洋食か、和食か。
いえ、それよりも、
一種のスタイルを追求した作家さんもおられます。
金沢生まれの作家にして戯曲家、
泉鏡花さん(1873~1939)は
大の潔癖症でもありました。
若い頃はそうでもなかったらしんですけど、
赤痢にかかって以降は、
なまもの?
とんでもない!てな具合で。
「しゃふつゥ~しょうどくゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:お酒は煮燗!)
虎屋さんの羊羹が好きで、
銀座木村屋さんのパン(餡なしのパン)も好き。
うどんも好物で、
大根やヤツガシラの煮物も好物でした。
って、鏡花センセ、ホントにダメなんですねえ、生もの……。
「このォせんせいィもォ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:好みがあります!)
歌人の斎藤茂吉さんは、
鰻、ウナギ、うなぎ……鰻丼を愛して止みません。
詩人・彫刻家の高村光太郎さんは、
フランス留学中はパンに親しみ、
ビールをたしなみ、
疎開中は自分で畑を耕したり。
「あッ! このォひとォはッ!」
「がるるるるるぐるるがる!」(←訳:折り紙つきの美食家さん!)
近代日本で随一の“美食家”さんといったら、
やはり行き着くのは……北大路魯山人さん。
魯山人さんにも大好物があって、それは、
田螺(たにし)……
えっ? はぁ?
たにし??
「たッたにしィ?」
「ぐるっるがるるるるる?」(←訳:田螺って食べられるの?)
著者・大本さん、当たり前のようにサラっと書き流していますが、
田螺――美食家さんの好物がタニシ、って。
えーと……さりげなくショックです……。
「ほかにもォ、たくさんのォ~」
「がるぐる?」(←訳:衝撃あり?)
好きなもの、嫌いなもの、苦手なもの。
笑顔や、膨れっ面や、
にんまりとした恵比寿顔が
エピソードの数々から透かし見えてきます。
「まんぷくはァ~」
「ぐるがる!」(←訳:口福です!)
作家さんたちの“素の顔”が浮かぶ
20世紀の食卓を、
皆さまも、ぜひ♪