「こんにちわッ、テディちゃでス!
つつつッ、つゆゥざむゥ??」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!上着がいるね!)
こんにちは、ネーさです。
半袖では心許ないこの梅雨寒は……
もしや“怪談シーズン”到来を告げる身の震えなのでしょうか。
両腕の鳥肌をさすりながらの本日の読書タイムは、
さあ、こちらの怖~い御話を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/ff/fc8aae48b62e549ec139b4e9b14f0479.jpg)
―― あやかし草紙 ――
著者は宮部みゆきさん、2018年4月に発行されました。
『三島屋変調百物語伍之続(みしまやへんちょうひゃくものがたりごのつづき)』
と副題が付されているこの御本は、
《三島屋変調百物語》シリーズの最新刊です。
「あううゥ! こわいィ~のにィ~!」
「ぐるがるるるるる!」(←訳:人気なんだよねえ!)
お江戸の時代の、
さて、いつの頃の出来事なのか……
川崎宿の、宿屋さんのお嬢さん・おちかさんは
或る不幸な事件にすっかり打ちのめされてしまい、
江戸の叔父夫婦のもとで
暮らすことになりました。
17歳は、まだまだ若い。
環境を変え、
叔父さんが営む袋物屋《三島屋》で
江戸の空気に触れてみれば、
きっと立ち直れるだろうとの配慮でしたが。
「おちかさんッ、まじめェなんだからァ!」
「がるるるぐるぅ!」(←訳:働き過ぎだよぅ!)
三島屋さんで、ちょっとはのんびりしてもいいのに、
朝から晩まで黙々と、
何もかも忘れようとするかのごとく
立ち働くおちかさん。
しかし、転機が訪れました。
「こわいィ~おはなしがッ?」
「ぐるるる?」(←訳:怖くない?)
お客さまから聞かされた、怖いおはなし。
怖ろしいはずのそのお話が、
彼女の目を覚まさせます。
広い世間には、
思いもかけぬ出来事があり、
その出来事の只中に身を置いた人も
一人や二人ではない――
以来、おちかさんは進んで
怖いおはなしに耳を傾け、
三島屋さんには百物語小町がいると話題になりました。
「かわらばんにもォ、なッちゃッたでス!」
「がるっるるぐるる!」(←訳:江戸っ子に大評判!)
シリーズ5作品目のこの御本には、
第1話から第5話まで、5つの御話が収録されています。
中でも、《三島屋》ファンの方々を
ええっ!!と驚かせること必定なのは
表題作品の第4話『あやかし草紙』と
第5話『金目の猫』ですね。
「かんぜんにィ、よそうがいィのてんかいィ、でしたでスよゥ!」
「ぐるるるっる!」(←訳:読めなかった!)
三島屋さんに出入りする、
貸本屋・瓢箪古堂の若旦那、勘一(かんいち)さん。
勘一さんの昔語りと、
勘一さんとは縁もゆかりもないように見える、
ある御婆さんの昔語り。
ふたつのものがたりが、
おちかさんの日常を一変させます。
いえ、これはもう、激変と呼ぶべきでしょうか?
「これからァ、どうなッちゃうのッ?」
「がるるーる!」(←訳:視えなーい!)
怖いおはなしと、
こころ優しい聴き手。
読み手の私たちにも馴染んでいたその定型を捨て、
新たな百物語が始まる予感ひしひしの
シリーズ第一期完結篇、
私ネーさ、
ゴールデンウィークの発売直後に入手したのですが、
味わい深く、飲んども読み返したりするうち、
御紹介が遅れてしまいました。
《三島屋》ファン諸氏さんも、
どうか慌てず、焦らず、
ゆっくりゆっくり、この新局面を、
今後の波乱の予感を楽しんでくださいね。
シリーズ未読の皆さまは、
第一巻『おそろし』から、ぜひ!
つつつッ、つゆゥざむゥ??」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!上着がいるね!)
こんにちは、ネーさです。
半袖では心許ないこの梅雨寒は……
もしや“怪談シーズン”到来を告げる身の震えなのでしょうか。
両腕の鳥肌をさすりながらの本日の読書タイムは、
さあ、こちらの怖~い御話を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/ff/fc8aae48b62e549ec139b4e9b14f0479.jpg)
―― あやかし草紙 ――
著者は宮部みゆきさん、2018年4月に発行されました。
『三島屋変調百物語伍之続(みしまやへんちょうひゃくものがたりごのつづき)』
と副題が付されているこの御本は、
《三島屋変調百物語》シリーズの最新刊です。
「あううゥ! こわいィ~のにィ~!」
「ぐるがるるるるる!」(←訳:人気なんだよねえ!)
お江戸の時代の、
さて、いつの頃の出来事なのか……
川崎宿の、宿屋さんのお嬢さん・おちかさんは
或る不幸な事件にすっかり打ちのめされてしまい、
江戸の叔父夫婦のもとで
暮らすことになりました。
17歳は、まだまだ若い。
環境を変え、
叔父さんが営む袋物屋《三島屋》で
江戸の空気に触れてみれば、
きっと立ち直れるだろうとの配慮でしたが。
「おちかさんッ、まじめェなんだからァ!」
「がるるるぐるぅ!」(←訳:働き過ぎだよぅ!)
三島屋さんで、ちょっとはのんびりしてもいいのに、
朝から晩まで黙々と、
何もかも忘れようとするかのごとく
立ち働くおちかさん。
しかし、転機が訪れました。
「こわいィ~おはなしがッ?」
「ぐるるる?」(←訳:怖くない?)
お客さまから聞かされた、怖いおはなし。
怖ろしいはずのそのお話が、
彼女の目を覚まさせます。
広い世間には、
思いもかけぬ出来事があり、
その出来事の只中に身を置いた人も
一人や二人ではない――
以来、おちかさんは進んで
怖いおはなしに耳を傾け、
三島屋さんには百物語小町がいると話題になりました。
「かわらばんにもォ、なッちゃッたでス!」
「がるっるるぐるる!」(←訳:江戸っ子に大評判!)
シリーズ5作品目のこの御本には、
第1話から第5話まで、5つの御話が収録されています。
中でも、《三島屋》ファンの方々を
ええっ!!と驚かせること必定なのは
表題作品の第4話『あやかし草紙』と
第5話『金目の猫』ですね。
「かんぜんにィ、よそうがいィのてんかいィ、でしたでスよゥ!」
「ぐるるるっる!」(←訳:読めなかった!)
三島屋さんに出入りする、
貸本屋・瓢箪古堂の若旦那、勘一(かんいち)さん。
勘一さんの昔語りと、
勘一さんとは縁もゆかりもないように見える、
ある御婆さんの昔語り。
ふたつのものがたりが、
おちかさんの日常を一変させます。
いえ、これはもう、激変と呼ぶべきでしょうか?
「これからァ、どうなッちゃうのッ?」
「がるるーる!」(←訳:視えなーい!)
怖いおはなしと、
こころ優しい聴き手。
読み手の私たちにも馴染んでいたその定型を捨て、
新たな百物語が始まる予感ひしひしの
シリーズ第一期完結篇、
私ネーさ、
ゴールデンウィークの発売直後に入手したのですが、
味わい深く、飲んども読み返したりするうち、
御紹介が遅れてしまいました。
《三島屋》ファン諸氏さんも、
どうか慌てず、焦らず、
ゆっくりゆっくり、この新局面を、
今後の波乱の予感を楽しんでくださいね。
シリーズ未読の皆さまは、
第一巻『おそろし』から、ぜひ!