テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

あと半日? もう1日?

2018-06-29 22:08:15 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ~…
 ふァ~、とろけるゥ~…」
「がるる!ぐるるるがる?」(←訳:虎です!梅雨明け熱波?)

 こんにちは、ネーさです。
 混沌と困惑のW杯グループリーグ最終戦の次は、
 梅雨明けという、予期せぬ衝撃……
 寝不足と酷暑でクタクタの一日でしたが、
 こんな時は《笑い》です。
 ぷふふっと笑って心身をリカバリーすべく、
 本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♪ 

  



             ―― 〆切本 ――



 編者は左右社編集部の皆さん、2016年9月に発行されました。
 既に以前、『〆切本2』を御紹介しておりますので、
 順序が前後してしまいましたが、
 はい、こちらの方が“正編”ですわね。

「おおいなるゥ、くのうゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:それは締め切り!)

 小説家さんを、漫画家さんを、
 挿絵画家さんを、
 そして編集者さんや印刷所さんを悩ませる源――
 締め切り。

 いえ、出版関係の方々だけじゃありません、
 社会人さんも学生さんも、憶えは多々あるはずです。 

   明日までにこれを仕上げないと!
   今夕がレポート提出の期限だ!

「ひょわわゥ、どうしようゥ~!」
「がるるるる~!」(←訳:出来てないよ~!)

 お願~い!
 あと半日、いえ、もう一日待って!

 そんな懇願が口をついて出る状況を、
 巨匠さん・大御所さんたちが
 エッセイで、
 手紙で、
 日記で、
 対談で、
 表現すると……

 言い訳も芸術の域に達します。

「ぷふふッ♪」
「ぐるるっ♪」

 遅筆で知られた井上ひさしさんをも上回る、
 向田邦子さんの執筆ぶり。

 気の弱さを自覚している北杜夫さんは、
 〆切りに間にあうという
 信さんのできる原稿以外、引き受けない。

 編集者さんに見守られ、いえ、見張られながら?
 徹夜で原稿を仕上げる藤子不二雄Ⓐさん。

 どうしても書けない
 おゆるしをたのむ――
 と書かれた吉川英治さんの手紙を受け取った編集者さんは、
 いったい何を思ったことか。

 滞在先のパリから
 原稿の起稿を一年延期すると
 一方的な文面のハガキを送付する島崎藤村さん。

 逆の意味で締め切りを守り過ぎる、
 つまり、期日より半月も前に
 原稿を仕上げてしまう奇特な御方は、
 三島由紀夫さん。

「ええッ? はんつきィもッ??」
「がるるぐる!」(←訳:それも凄い!)

 村上春樹さんによれば、

   英語では締め切りのことを
   『デッドライン』と言う。

 デッドラインを巡る、
 作家さんと編集者さんの火花散る攻防94篇、
 活字マニアさんも、マンガ好きな御方も、
 ぜひ、一読を♫
 
 
 
コメント
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