「こんにちわッ、テディちゃでス!
くろあちあァ、おそるゥべしィ!」
「がるる!ぐるるるるるがる!」(←訳:虎です!アルゼンチン窮地!)
こんにちは、ネーさです。
毎日のように意外な勝敗結果が報じられているロシアW杯、
メッシさんの暗過ぎる表情が気に懸かりますが、
先ずはクロアチアの選手さんたちに拍手を贈りたいわ!
グループリーグ突破おめでとう!
どうか日本も……と祈りながら、
さあ、ここからは読書タ~イム!
本日は、こちらのご本を、どうぞ~♪
―― 夏目漱石とクラシック音楽 ――
著者は瀧井敬子(たきい・けいこ)さん、2018年3月に発行されました。
前回記事では絵画界の巨匠・ベラスケスさんについての
評伝作品を御紹介いたしましたが、
今回は日本近代文学史上の巨匠・漱石さんの
《音楽人生》を探るノンフィクション作品に登場いただきましょう。
「ふむッ? そうせきィさんてばァ~…」
「ぐるるるがっるる?」(←訳:音楽好きだったの?)
漱石さんが何を好んでいたのかといえば、
いちばんに思い浮かぶのは
《絵画》でしょうか。
漱石さんの作品のあちこちに、
ロンドン留学中に鑑賞した絵画の感想、
どの画家、どの絵画が印象に残ったかが
詳しく綴られていますし、
日本に帰国後も
絵画鑑賞に並々ならぬ熱意を抱いていたのは
よく知られています。
その漱石さん、
実は《絵画》だけではなく
《音楽》にも深く魅せられていたのでした。
「それもォ、やぱりィ~」
「がるるるる?」(←訳:ロンドンで?)
いえ、それがね、
漱石さんが《音楽》に興味を持ったきっかけは
留学前の、日本でのことだったんです。
漱石さんの教え子、
のちに物理学者・随筆家・俳人としても名をなす
寺田寅彦さんは、
大の音楽好き♪
大学入学のため、
熊本から東京に出てきたばかりのピヨっ子・寅彦さんが
たぶん嬉しくって堪らなかったのは――
「こんさーとォ!」
「ぐるがるるーるるぐるる!」(←訳:洋楽コンサートに行ける!)
明治の東京の、それはひとつの恩恵だったでしょうか。
西洋から入ってきた音楽、
聴いたこともない西洋の音楽というものに
コンサートという形で
初めて出会える喜び!
そして虎彦さんの歓喜に引っ張られるようにして、
漱石さんも西洋の音楽に耳を傾け、
やがて、ロンドンへ行ってみれば……
「ほんもののォ、えんそうゥ!」
「がーるるぐるがぅるるるる!」(←訳:ホールに響くヴァイオリン!)
この御本の、影の主役は
寺田寅彦さんかもしれません。
漱石さんと寅彦さんが《音楽》を介して織り成す
絶妙のハーモニーは、
漱石さんの創作の奥底に根を張り、
さらには漱石さんの家族も
《音楽》の世界へ――
「げきどうのォじだいィ、でスからッ」
「ぐるるるるがるるるるぐるるるる!」(←訳:良いことも悪いこともテンコ盛り!)
《音楽》への密かな、
しかし、削がれることのない、
強い想い。
明治の東京とロンドン、
《音》の扉を静かに開ける著者・瀧井さんの労作を、
歴史好きな方々、
漱石さんファンの皆さまも、
ぜひ、一読してみてくださいね♫
くろあちあァ、おそるゥべしィ!」
「がるる!ぐるるるるるがる!」(←訳:虎です!アルゼンチン窮地!)
こんにちは、ネーさです。
毎日のように意外な勝敗結果が報じられているロシアW杯、
メッシさんの暗過ぎる表情が気に懸かりますが、
先ずはクロアチアの選手さんたちに拍手を贈りたいわ!
グループリーグ突破おめでとう!
どうか日本も……と祈りながら、
さあ、ここからは読書タ~イム!
本日は、こちらのご本を、どうぞ~♪
―― 夏目漱石とクラシック音楽 ――
著者は瀧井敬子(たきい・けいこ)さん、2018年3月に発行されました。
前回記事では絵画界の巨匠・ベラスケスさんについての
評伝作品を御紹介いたしましたが、
今回は日本近代文学史上の巨匠・漱石さんの
《音楽人生》を探るノンフィクション作品に登場いただきましょう。
「ふむッ? そうせきィさんてばァ~…」
「ぐるるるがっるる?」(←訳:音楽好きだったの?)
漱石さんが何を好んでいたのかといえば、
いちばんに思い浮かぶのは
《絵画》でしょうか。
漱石さんの作品のあちこちに、
ロンドン留学中に鑑賞した絵画の感想、
どの画家、どの絵画が印象に残ったかが
詳しく綴られていますし、
日本に帰国後も
絵画鑑賞に並々ならぬ熱意を抱いていたのは
よく知られています。
その漱石さん、
実は《絵画》だけではなく
《音楽》にも深く魅せられていたのでした。
「それもォ、やぱりィ~」
「がるるるる?」(←訳:ロンドンで?)
いえ、それがね、
漱石さんが《音楽》に興味を持ったきっかけは
留学前の、日本でのことだったんです。
漱石さんの教え子、
のちに物理学者・随筆家・俳人としても名をなす
寺田寅彦さんは、
大の音楽好き♪
大学入学のため、
熊本から東京に出てきたばかりのピヨっ子・寅彦さんが
たぶん嬉しくって堪らなかったのは――
「こんさーとォ!」
「ぐるがるるーるるぐるる!」(←訳:洋楽コンサートに行ける!)
明治の東京の、それはひとつの恩恵だったでしょうか。
西洋から入ってきた音楽、
聴いたこともない西洋の音楽というものに
コンサートという形で
初めて出会える喜び!
そして虎彦さんの歓喜に引っ張られるようにして、
漱石さんも西洋の音楽に耳を傾け、
やがて、ロンドンへ行ってみれば……
「ほんもののォ、えんそうゥ!」
「がーるるぐるがぅるるるる!」(←訳:ホールに響くヴァイオリン!)
この御本の、影の主役は
寺田寅彦さんかもしれません。
漱石さんと寅彦さんが《音楽》を介して織り成す
絶妙のハーモニーは、
漱石さんの創作の奥底に根を張り、
さらには漱石さんの家族も
《音楽》の世界へ――
「げきどうのォじだいィ、でスからッ」
「ぐるるるるがるるるるぐるるるる!」(←訳:良いことも悪いこともテンコ盛り!)
《音楽》への密かな、
しかし、削がれることのない、
強い想い。
明治の東京とロンドン、
《音》の扉を静かに開ける著者・瀧井さんの労作を、
歴史好きな方々、
漱石さんファンの皆さまも、
ぜひ、一読してみてくださいね♫