テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 山へ、山へ、夢の山へ ~

2020-04-05 22:37:29 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 どれがァ、いいィのかなァ~??」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!迷うよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 マスクのストックが乏しくなってきて、
 よし!手作りしてみよう!と思い立ち、
 YouTubeで検索してみたら、
 プリーツ型、立体型、ハンカチ使用タイプなどなど、
 ありとあらゆるデザインのマスク作り動画が??
 どうしよう? どれにしよう?とアタフタしながら、
 さあ、読書タイムです♪
 悩み事はしばし脇に置いて、
 本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!

  



     ―― 犬の笑顔が見たいから ――



 著者は穴澤賢(あなざわ・まさる)さん、
 2020年3月に発行されました。
 著者・穴澤さんについて犬好きな方々には、
 こう説明すべきでしょうか――

 《富士丸の父ちゃん》。

「みためがァ、でびるまんッ!」
「ぐる!」(←訳:白黒!)

 ハスキー犬とコリー犬のミックスで、
 白と黒にちょっぴり茶色の毛並みと、
 印象的なブルーアイ。
 それが、富士丸(ふじまる)くん。

 犬ブログのランキングはいつも1位をキープし、
 日本中のワンコブロガーさんの憧れであった富士丸くんは、
 しかし、2009年の秋、
 突然、旅立ってしまいました。

 ブログの愛読者さんたちから、
 愛情をこめて、
 “富士丸の父ちゃん“と呼ばれていた穴澤さんの、
 悲しみと嘆きは如何ばかりだったことか……。

「もらいなきィ、しましたでス……!」
「がるぐるる!」(←訳:心配したよ!)

 《私は見事に壊れてしまった》。

 穴澤さん御自身も、
 この御本の本文中で、
 当時の自分を振り返って
 富士丸くんというパートナーを失って《壊れた》ことを
 記しています。

 富士丸くんをテーマにしたエッセイを
 泣きながら書いて、書籍にして、
 それでもまだ、何をしても、
 心にぽっかり穴が開いたまま……。

「でもねッ、でもねッ!」
「ぐるるるがるるぅ!」(←訳:ヤツらが来たよぅ!)

 2011年11月、
 穴澤さんのもとに仔犬がやってきました。

 大吉(だいきち)と名付けられた仔犬は、
 白……いえ、山芋色??

 そして2014年には、
 人間を怖がり、トラウマを抱える茶色い仔犬が
 穴澤家の一員となりました。
 
 白っぽい大吉くんと、
 茶色の福助(ふくすけ)くん、
 “大福”コンビの誕生です♪

「くろうゥ、しましたでス!」
「がるるぐる!」(←訳:粗相に破壊!)

 大吉くんは“デキた子”でしたが、
 福助くんは“破壊王”。
 メチャクチャにされたソファの残骸や、
 裂かれた枕から飛び散る羽毛の片付けをしながら、
 こりゃ仲良くやってくのはタイヘンだなぁ~と
 穴澤さんは嘆息しましたが。

 破壊っぷりもやや治まり、
 大福コンビとの生活にも慣れてきて、
 ふと穴澤さんが想ったのは。

 かつて夢見た、
 山の麓での、犬との暮らし。

「そこはァ、やつがたけッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ワンコは大喜び!)

 山の麓の、別荘地。
 そこに行くと、ワンコたちはみな笑顔に。
 ワンコを見守る人間たちも笑顔に。

 いつか山の麓に住みたい、を
 山の麓に住む!
 明日にだって住んでやる!
 にするために、
 穴澤さんは動き始めます。

 土地を探し、
 業者さんに相談し、
 理想の物件が見つかって、
 交渉や手続き、建物の修理もして、
 ドッグランも作って、
 それはまさに充実の日々。

 ところが。

「まさかのォ、じたいでス!」
「がるるるるるる!」(←訳:アクシデントが!)

 山の家の修繕が進み、
 万事が順調を見えた或る日、
 穴澤さんは途方もないアクシデントに見舞われました。
 ワンコたちとの暮らしも危うくなりそうな、
 大事件とは――

「もうッ、はらはらァしたでスよゥ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:心臓バクバク!)

 犬と一緒の、
 かけがえのない、
 当たり前の一日。

 富士丸くんの、
 そして大吉くん福助ちゃんのお写真も
 多数収録されているこの御本、
 ワンコブログ好きな方々に、
 もちろん富士丸くんファンの方々にも
 おすすめの一冊です。

 山の麓のお家での
 ワンコたちの笑顔に思いを馳せつつ、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする