「こんにちわッ、テディちゃでス!
……すりィ! つゥ! わんッ!」
「がるる!ぐるるーる-るがる!」(←訳:虎です!サンダーバードGO!)
こんにちは、ネーさです。
3、2、1……と胸躍るカウントダウン、
海に浮かぶギミック満載の秘密基地、
飛び立つ国際救助隊……!
さあ、本日の読書タイムは、明るく!楽しく!元気よく!
最高に愉快なこちらの御本を、どうぞ~♪
―― サンダーバード 完全読本。 ――
編者はpen編集部の皆さん、2022年1月に発行されました。
日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』の
公開に合わせて刊行されたのは、
《サンダーバード》の魅力がギュギュギュッと詰まった
ヴィジュアルブックです。
1965年から翌1966年にかけて
英国のTV局で放送された人形劇《Thunderbirds(サンダーバード)》。
実に、半世紀以上も昔の作品である訳ですが――
「いまもォ、だいにんきィなのでスゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:英国と日本で!)
本国の英国では放送当初から大好評、
なぜか米国ではウケなかったものの、
日本では大ヒット作となった《サンダーバード》。
今も英国では度々TVで再放送されているというこの番組に、
惚れ込んでしまったのが、
『サンダーバード55/GOGO』の監督
スティーブン・ラリビエーさんです。
ラリビエーさんは、1954年生まれ。
ですからもちろん、
《サンダーバード》TV初放送時を知らないのですが、
ヴィデオやTVで再放送を見て、
《サンダーバード》の虜となり、
TV版の製作総指揮者
ジェリ―・アンダーソンさんに手紙を書いたことから、
話が進み。
アンダーソンさんやスタッフさんに面会し、
メイキング本制作などを手掛けた後、
《サンダーバード》権利保有者の許諾を得て、
クラウドファンディングで募金活動を始めたら、
目標の数倍の資金が集まっちゃった!
「うききィ! そうこなくッちゃッ!」
「がるぐるるぅ!」(←訳:撮影開始だぁ!)
《サンダーバード》の世界。
そこは、戦争のない21世紀の地球。
ええ、ツッコミたくなりますよね、
とうに21世紀になっている現在、
地球上から戦争はなくなっていません……けれど、
《サンダーバード》の世界も
平穏無事な楽園ではないのです。
各地で頻繁に発生する事故、災害。
発せられた救難信号を
宇宙ステーションであるサンダーバード5号が傍受したら、
国際救助隊の出番!ですよ。
「ばしょをォ、とくていィ!」
「ぐるがる!」(←訳:搭乗準備!)
国際救助隊隊長は、
大富豪ジェフ・トレーシーさん。
そして、ジェフさんの愛息5人――
スコットさん・ジョンさん・バージルさん・
ゴードンさん・アランさんが隊員となり、
若き天才的科学者ブレインズさんが開発した
高速ジェット機に、ロケットに、
水陸両用機に乗り組みます。
急ぎましょう、要救助者が待つ地へ!
「わすれないでェ!」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:他にも隊員がいるよ!)
ええ、そうですよね、
私ネーさも大ファンなのは、
国際救助隊ロンドン支部のシークレットエージェント、
レディ・ペネロープ・クレイトン・ワード。
そして、ペネロープ嬢の執事兼運転手である
アロイシャス・パーカーさん。
さまざまな危機から、
国際救助隊の活動を妨害する悪人たちから、
トレーシーファミリーは、
ペネロープ嬢とパーカーさんは、
どうやって人々の生命を守り、
救い出すのか――
「ゆうきとォ、ちえとォ~」
「ぐーるるるるる!」(←訳:ユーモアが鍵!)
TV版放送時のエピソードや、
映画製作の舞台裏、
各マリオネットキャラクターの解説、
日本での人気ぶりを示すプラモ箱絵等も掲載され、
ファンの方々に嬉しい一冊は、
《サンダーバード》を知らない御方にも
おすすめですよ。
愛と機智あふれる
《サンダーバード》の宇宙へ、
皆さま、ぜひ♫