テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 明と暗の、謎解き ~

2022-03-29 22:56:05 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 おおッ! つばめェ~きましたでスゥ!」

「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!お久しぶり~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 久々にツバメくんの声を耳にした今日は、

 寒の戻りで凍えそうになりましたが、

 さあ、読書タイムでパワーをチャージ!

 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪  

  

 

 

    ―― ミステリと言う勿れ 6 ――

 

 

 著者は田村由美(たむら・ゆみ)さん、

 2020年2月に発行されました。

 『Don't Call it Mystery』と英語題名が付されています。

 今季もっとも話題を呼んだドラマ

 『ミステリと言う勿れ』の原作作品ですね。

 

 昨日3月28日に放送された

 ドラマ『ミステリと言う勿れ』最終話は、

 この第6巻に収録されている

 『骨の在処はまだ』

 『開かぬ箱』

 『帳(とばり)は幾重にも』

 の3編を主な原作としています、が……

 

「むむむゥ~んッ!」

「ぐるがるぐる!」(←訳:意見異論噴出!)

 

 そうなのよねえ、

 えっ? これがラスト?

 これで終わっちゃうの?

 と、多くの視聴者さんが混乱したようです。

 私ネーさも、拍子抜けいたしました。

 

 けれど、無理もないのかもしれません。

 原作でも《謎》の決着はついていないのです。

 

 姉の愛珠さんが亡くなった理由を突き止めるべく、

 バスジャック事件を起こした犬堂我路さん。

 そうして、”犯人”は判明しても

 納得できない事柄が多過ぎる――

 

 日頃はタクシーを使っていた姉が、

 なぜこの日はバスに乗ったのか?

 どこへ行こうとしていたのか?

 何をしようとしていたのか?

 

 その“なぜ”の答えの一端が、

 漂流郵便局に保管されていた

 愛珠さん自筆のハガキに記されていました。

 

   《ジュートに頼もう》

 

 遺書とも、

 自分の運命を予見したとも解釈できる

 ハガキを手にして、

 我路さんは《ジュート》を探し始めます。

 

「みすてりィとォ~」

「がるるるる!」(←訳:サスペンス!)

 

 なんといっても

 『ミステリと言う勿れ』で話題をさらうのは、

 主人公・久能整(くのう・ととのう)くんの

 言動、というか、名言、ですね。

 

 その陰になっていて目立ちにくくはあれど、

 毎話感心させられるのが、

 クライムノヴェル(クライムコミックというべき?)

 としての構築度でしょうか。

 

 特に、我路くんがメインとなるエピソードでは

 画面にノワールな空気が充溢します。

 

「じけんのォ、しんそうゥはッ?」

「ぐぅーるるがるぐる?」(←訳:ジュートの真の顔は?)

 

 ジュートは”真犯人”なのか。

 それとも”パーツのひとつ”に過ぎないのか。

 我路くんの探索が行き着く果てに、

 誰が、何が、待っているのか……。

  

 なお、

 整くんが新幹線の車中で謎を解くエピソード

 『つかの間のトレイン』は、

 第2巻の後半に収録されています。

 

 ここで行われる、

 小さなイラスト(図像)を解析して

 文章を組み立てる謎解き方法って、

 江戸時代の引き札(広告)で使われた

 《判じ絵》のようだわぁ、と

 私ネーさワクワクいたしました。

 

「いッけんッ、かわいいィけどォ~…」

「がるぐるるる!」(←訳:奥が深いのだ!)

 

 数え切れぬ《謎》をいっそう膨らませながら、

 整くんの、

 我路くんの物語は、

 どんな航路を進んでゆくのか。

 

 ドラマで『ミステリと言う勿れ』を知った方々に、

 ミステリ小説好きな方々に、

 いえ、全活字マニアさんに

 激おすすめの原作コミックは、

 2022年3月現在、第1~10巻が刊行されています。

 皆さま、ぜひ、一読を♪

 

「どらまのォ、ぞくへんもォ~」

「ぐっるる~る!」(←訳:待ってま~す!)

 

 

コメント
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