「こんにちわッ、テディちゃでス!
おおッ! つばめェ~きましたでスゥ!」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!お久しぶり~!)
こんにちは、ネーさです。
久々にツバメくんの声を耳にした今日は、
寒の戻りで凍えそうになりましたが、
さあ、読書タイムでパワーをチャージ!
本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪
―― ミステリと言う勿れ 6 ――
著者は田村由美(たむら・ゆみ)さん、
2020年2月に発行されました。
『Don't Call it Mystery』と英語題名が付されています。
今季もっとも話題を呼んだドラマ
『ミステリと言う勿れ』の原作作品ですね。
昨日3月28日に放送された
ドラマ『ミステリと言う勿れ』最終話は、
この第6巻に収録されている
『骨の在処はまだ』
『開かぬ箱』
『帳(とばり)は幾重にも』
の3編を主な原作としています、が……
「むむむゥ~んッ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:意見異論噴出!)
そうなのよねえ、
えっ? これがラスト?
これで終わっちゃうの?
と、多くの視聴者さんが混乱したようです。
私ネーさも、拍子抜けいたしました。
けれど、無理もないのかもしれません。
原作でも《謎》の決着はついていないのです。
姉の愛珠さんが亡くなった理由を突き止めるべく、
バスジャック事件を起こした犬堂我路さん。
そうして、”犯人”は判明しても
納得できない事柄が多過ぎる――
日頃はタクシーを使っていた姉が、
なぜこの日はバスに乗ったのか?
どこへ行こうとしていたのか?
何をしようとしていたのか?
その“なぜ”の答えの一端が、
漂流郵便局に保管されていた
愛珠さん自筆のハガキに記されていました。
《ジュートに頼もう》
遺書とも、
自分の運命を予見したとも解釈できる
ハガキを手にして、
我路さんは《ジュート》を探し始めます。
「みすてりィとォ~」
「がるるるる!」(←訳:サスペンス!)
なんといっても
『ミステリと言う勿れ』で話題をさらうのは、
主人公・久能整(くのう・ととのう)くんの
言動、というか、名言、ですね。
その陰になっていて目立ちにくくはあれど、
毎話感心させられるのが、
クライムノヴェル(クライムコミックというべき?)
としての構築度でしょうか。
特に、我路くんがメインとなるエピソードでは
画面にノワールな空気が充溢します。
「じけんのォ、しんそうゥはッ?」
「ぐぅーるるがるぐる?」(←訳:ジュートの真の顔は?)
ジュートは”真犯人”なのか。
それとも”パーツのひとつ”に過ぎないのか。
我路くんの探索が行き着く果てに、
誰が、何が、待っているのか……。
なお、
整くんが新幹線の車中で謎を解くエピソード
『つかの間のトレイン』は、
第2巻の後半に収録されています。
ここで行われる、
小さなイラスト(図像)を解析して
文章を組み立てる謎解き方法って、
江戸時代の引き札(広告)で使われた
《判じ絵》のようだわぁ、と
私ネーさワクワクいたしました。
「いッけんッ、かわいいィけどォ~…」
「がるぐるるる!」(←訳:奥が深いのだ!)
数え切れぬ《謎》をいっそう膨らませながら、
整くんの、
我路くんの物語は、
どんな航路を進んでゆくのか。
ドラマで『ミステリと言う勿れ』を知った方々に、
ミステリ小説好きな方々に、
いえ、全活字マニアさんに
激おすすめの原作コミックは、
2022年3月現在、第1~10巻が刊行されています。
皆さま、ぜひ、一読を♪
「どらまのォ、ぞくへんもォ~」
「ぐっるる~る!」(←訳:待ってま~す!)