テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ その花の名を ~

2022-03-25 23:41:03 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 おだんごにィ、おもちにィ~♪」

「がるる!ぐるるる~♫」(←訳:虎です!桜尽くし~♫)

 

 こんにちは、ネーさです。

 はい、お花見のお供は

 サクラ色のお団子か、伝統的な桜餅にしようかなぁ、

 なぁんて心はずむ季節がやって来ましたね。

 そこで本日の読書タイムも、

 春気分MAX!にさせられるこちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

      ―― バラの物語 ――

 

 

 著者はピーター・E・タキエルスキーさん、

 チャールズ・フィリップスさん、

 原著は2021年に、日本語版は2022年1月に発行されました。

 英語原題は『Rosa: The Story of the Rose』、

 『いにしえから続く花の女王の運命』

 と日本語副題が付されています。

 

「はなのォ、じょおうゥさまッ?」

「ぐるがるるる!」(←訳:別格だからね!)

 

 私たち日本人にとって

 サクラは特別な花ですけれど、

 もしも世界中で人気投票をしてみたなら、

 トップを獲るのは、やはり、この花でしょうか。

 

 バラ。

 

 この御本では、

 様々な詩歌の、文学の、音楽や絵画の主題として、

 クリエイターさんたちに愛されてきたバラの花の、

 歴史や文化、交配と発展の経緯などが

 語られています。

 

「えじぷともォ、ぺるしゃもォ~」

「がるるぅるぐーるる!」(←訳:ギリシャもローマも!)

「みんなァ、だいすきィ!」

 

 古今を問わず、オリエントでも西洋でも、

 バラはまさに《花の女王》です……が。

 

 不明な点が意外にも多く、

 本文30ページには、

 ↓こんな記述があるほどなんですよ。

 

 《バラの黎明期は謎に包まれています》

 

「なぞォ?」

「ぐるるる?」(←訳:ミステリ?)

 

 3500万年前には

 バラの原種が誕生していた、

 と推定されています。

 

 けれども、

 バラというのは化石になりにくい植物らしく、

 さらにまた、

 たとえ化石になったとしても

 識別が難しいのだとか。

 

 ということは、

 もしかしたら。

 

 もっと以前から、

 地球上にバラは存在していた、のかも……?

 

 恐竜たちがのっしのっしと歩く

 ジュラ紀の大地にひっそりと、

 バラの祖先も花を咲かせていたのでしょうか……?

 

「ばらとォ、きょうりゅうゥ?」

「がるるぐるがっる!」(←訳:可愛いミスマッチ!)

 

 と、妄想と空想が広がる

 麗しのバラ事典の見どころは、

 バラを描いた絵画の数々!ですね。

 

 ボッティチェリさんの『春』『ヴィーナスの誕生』、

 ローレンス・アルマ=タデマさんによる

 古代ローマ史の名場面、

 ルドゥーテさんの版画に、

 インドの細密画、

 ゴッホさんの『花瓶のバラ』……。

 

「わふふッ♫」

「ぐるがる!」(←訳:眼福です!)

 

 バラ好き&花好きな方々に

 おすすめしたいこの御本、

 本屋さんで探す場合は、

 アート本のコーナー……ではなく、

 園芸・庭園のコーナーに行ってみてくださいね。

 

 ミステリマニアの方々、

 特にエーコさん著『薔薇の名前』好きな

 活字マニアさんにもおすすめです。

 ぜひ、一読を♪

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする