「こんにちわッ、テディちゃでス!
おだんごにィ、おもちにィ~♪」
「がるる!ぐるるる~♫」(←訳:虎です!桜尽くし~♫)
こんにちは、ネーさです。
はい、お花見のお供は
サクラ色のお団子か、伝統的な桜餅にしようかなぁ、
なぁんて心はずむ季節がやって来ましたね。
そこで本日の読書タイムも、
春気分MAX!にさせられるこちらの御本を、どうぞ~♪
―― バラの物語 ――
著者はピーター・E・タキエルスキーさん、
チャールズ・フィリップスさん、
原著は2021年に、日本語版は2022年1月に発行されました。
英語原題は『Rosa: The Story of the Rose』、
『いにしえから続く花の女王の運命』
と日本語副題が付されています。
「はなのォ、じょおうゥさまッ?」
「ぐるがるるる!」(←訳:別格だからね!)
私たち日本人にとって
サクラは特別な花ですけれど、
もしも世界中で人気投票をしてみたなら、
トップを獲るのは、やはり、この花でしょうか。
バラ。
この御本では、
様々な詩歌の、文学の、音楽や絵画の主題として、
クリエイターさんたちに愛されてきたバラの花の、
歴史や文化、交配と発展の経緯などが
語られています。
「えじぷともォ、ぺるしゃもォ~」
「がるるぅるぐーるる!」(←訳:ギリシャもローマも!)
「みんなァ、だいすきィ!」
古今を問わず、オリエントでも西洋でも、
バラはまさに《花の女王》です……が。
不明な点が意外にも多く、
本文30ページには、
↓こんな記述があるほどなんですよ。
《バラの黎明期は謎に包まれています》
「なぞォ?」
「ぐるるる?」(←訳:ミステリ?)
3500万年前には
バラの原種が誕生していた、
と推定されています。
けれども、
バラというのは化石になりにくい植物らしく、
さらにまた、
たとえ化石になったとしても
識別が難しいのだとか。
ということは、
もしかしたら。
もっと以前から、
地球上にバラは存在していた、のかも……?
恐竜たちがのっしのっしと歩く
ジュラ紀の大地にひっそりと、
バラの祖先も花を咲かせていたのでしょうか……?
「ばらとォ、きょうりゅうゥ?」
「がるるぐるがっる!」(←訳:可愛いミスマッチ!)
と、妄想と空想が広がる
麗しのバラ事典の見どころは、
バラを描いた絵画の数々!ですね。
ボッティチェリさんの『春』『ヴィーナスの誕生』、
ローレンス・アルマ=タデマさんによる
古代ローマ史の名場面、
ルドゥーテさんの版画に、
インドの細密画、
ゴッホさんの『花瓶のバラ』……。
「わふふッ♫」
「ぐるがる!」(←訳:眼福です!)
バラ好き&花好きな方々に
おすすめしたいこの御本、
本屋さんで探す場合は、
アート本のコーナー……ではなく、
園芸・庭園のコーナーに行ってみてくださいね。
ミステリマニアの方々、
特にエーコさん著『薔薇の名前』好きな
活字マニアさんにもおすすめです。
ぜひ、一読を♪