「こんにちわッ、テディちゃでス!
まだかなァまだかなァ~??」
「がるる!ぐるるるるるがる~?」(←訳:虎です!ソメイヨシノ開花~?)
こんにちは、ネーさです。
都心部より気温が低めの、ここ八王子……
ソメイヨシノが咲くのは、
来週後半あたりでしょうか。
清々しい桜景色を心待ちにしながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの対談作品を、どうぞ~♪
―― ボクもたまにはがんになる ――
著者は三谷幸喜(みたに・こうき)さん、
頴川晋(えがわ・しん)さん、
2021年10月に発行されました。
はい、あらためて説明するまでもありません、
三谷さんといえば、
いま放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をはじめ、
映画・ドラマ・舞台の脚本家さんとして
ひっぱりだこの人気者ですが……
「むむゥ! たいへんッ!」
「ぐるるがっるぅっる??」(←訳:病気になっちゃった??)
2015年、
人間ドックを受診した三谷さんは、
ある項目の数値が”やや高い”ことが判明しました。
妙な予感、というか、
ザワザワしたものを感じた三谷さん、
或る御方に連絡を取ります。
その御方というのが、
頴川晋さん――
東京慈恵会医科大学泌尿器科の主任教授さんでした。
「けんさッ、しなくちゃッ!」
「がるる……!」(←訳:結果は……!)
とにかく一度、検査しましょう。
そう提案されて、検査を受けた三谷さん。
結果は、御本の題名にもあるように、
がん――前立腺がんである、と告げられます。
「うぐぐゥ!」
「ぐるる!」
告知されたその瞬間、
顔面蒼白となった三谷さんは
膝から崩れ落ち……
なんてことには、なりませんでした。
淡々と受け止め。
お家で待っている奥さまに電話で知らせて。
事務所の社長さんにも知らせて。
もうひとり、
NHKの大河ドラマのプロデューサーさんにも、知らせて。
そう、大河ドラマ。
ちょうどこの時、
三谷さんは脚本の執筆中だったのです。
2016年に放送される大河ドラマ『真田丸』のプロジェクトは、
既に動き出していました……!
「またしてもォ、たいへんッ!」
「がるるるるぐるがるるるる!」(←訳:たいへんの上にたいへんが!)
この御本では、
第1章『告知』
第2章『仕事、治療、手術』
第3章『快復』
第4章『前立腺がん』
第5章『頴川先生について』
第6章『がんとの未来』
という6つの章題に沿って、
三谷さんと頴川さんが語り合っています。
検査の方法、
ステージという区分け方法はもう古い、
先生が僕だったらどうしますか?
手術室で手術中に流れるのはユーミン?
僕がヒゲを伸ばすと宮崎駿さんに似ているでしょ?
放射能治療のメリットとデメリット、
そもそも『がん』とは?
「しゅじゅつしつでェ、おあんがくゥ?」
「ぐーるるるるる?」(←訳:ユーミンさんの?)
三谷さんらしい笑いを織り込みつつ、
がん治療の最前線、
患者の側から見た治療、
医師の側から眺める医療、
未来への展望といった事柄が
分かりやすく、かつ濃密に教示されてゆく対談は、
《病気との付き合う方法》発見の記録、
とも申せましょうか。
「ねがいはァ、ひとつゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:希望も一つ!)
こころも、身体も、すこやかでいたい。
自分も、家族も、だれもが、すこやかに。
『鎌倉殿の13人』執筆にガンバる三谷さんに
エールを送りながら、
皆さま、ぜひ、一読を♪