「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぴゅぴゅぷいィ~!」
「がるる!ぐるるるるっ!」(←訳:虎です!ぴりりりっ!)
こんにちは、ネーさです。
夏の鳥たちが河川敷を去り、
少しずつ秋の鳥たちが増えてきました。
鳥たちの声を聴き、近々カモメたちも
東京湾からやって来るのかな?と思ったりしつつ、
さあ、本日の読書タイムは
もうすぐ話題になりそうな↓こちらの新書を、どうぞ~♫
―― 承久の乱 ――
著者は本郷和人(ほんごう・かずと)さん、
2019年1月に発行されました。
『日本史のターニングポイント』
と副題が付されています。
「まもなくゥ~なのでスゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:大激突なのだ!)
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の、
おそらくクライマックスとして描かれるであろう
歴史上の大トピック――
《承久の乱》。
著者・本郷さんは、この御本で、
鎌倉幕府という
“頼朝とその仲間たち”
の組織が東国・鎌倉に根を下ろして以降の、
時代の流れを折ってゆきます。
敢えて“京都ではない場所”を選んだ意図と意志、
頼朝の“後任者“となった北条家、
父・時政を追報し、
“影の鎌倉殿“となった北条義時と、
京の“カリスマ“後鳥羽上皇、
そして、東西の対立と対決。
「うむむッ! どらまのォ、おかげでェ~」
「がるるぐるる!」(←訳:分かりやすい!)
そうね、教科書や書物の中の記述よりも、
ドラマの映像によって
時局の経過と主要な人物たちの動きを
じっくりと目に焼きつける方が、
やはり理解の度合いが違ってきますね。
いっときは、
そう悪くもなかった
ふたつの都のパワーバランス。
二都間に生まれた亀裂は、
どういった経緯で
修復不可能な状態になってしまったのか。
その亀裂を広げたのは、
”何者“だったのか。
「かぎをォにぎるのはァ、やぱりィ?」
「ぐるるるるがる?」(←訳:後鳥羽上皇さま?)
著者・本郷さんが“カリスマ“と呼ぶ、
後鳥羽上皇さまは、
超一流の歌人であり、
音楽家であり、
鉄人級の怪力の持ち主。
つまり、文武に長けていて、
なおかつ、財力もありました。
しかし、
それでも時代の流れを、
武家政権の勢いを押しとどめることは、
出来なかった……。
「れきしのォ、へんかんてんッ?」
「がるるぐーるるるがるるる!」(←訳:まさにターニングポイント!)
私ネーさが、そうだったのか!と感心させられたのは、
三代将軍・実朝さんの官位に関する解説です。
実朝さんが右大臣に就任したことは
周知の事実ですよね。
けれどもこれ、貰ってはいけない官位だったのでした……
右大臣になれば、まず大抵の場合、
次は左大臣、その次は太政大臣、という
“位人臣を極める“コースに乗ったも同じ。
鎌倉武士たちの目にそれは、
このお人は朝廷側に囲い込まれたな、
と映ってしまう……
もう俺たちの代弁者じゃないんだ、と……
そういえば、
たしか信長さんも右大臣の位を貰って、
でもすぐ放り出しちゃったのよね。
右大臣……怖ろしい官位なんだわ……。
「かんいィをォ、いただくときはァ~」
「ぐるる!」(←訳:慎重に!)
実朝さんが消え、
崩れたバランスが向かった先は。
戦いの中のさまざまな
“なぜ、ここで?”
そして
“戦のあと“
も、細やかに掬い上げてゆく
歴史ノンフィクションは、
『鎌倉殿の13人』ファンの方々に、
ぜひのおすすめですよ。
本屋さんで、図書館で、
探してみてくださいね~♪