テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 猫たちの、7つの世界 ~

2022-10-23 21:30:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 もうすぐゥ~どくしょしゅうかんッ!」

「がるる!ぐるがるる~!」(←訳:虎です!恒例だよね~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2022年秋の読書週間は、10月27日~11月9日の14日間。

 今年の標語は《この一冊に、ありがとう》ですよ。

 一冊? いえいえ、

 私たちに笑顔を届けてくれるすべての書物に感謝しながら、

 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  

 

 

       ―― 猫はわかっている ――

 

 

 著者は(収録順に)、

 村山由佳さん、有栖川有栖さん、阿部智里さん、

 長岡弘樹さん、カツセマサヒコさん、

 嶋津輝さん、望月麻衣さん、

 2021年10月に発行されました。

 《猫》と《謎》をテーマにしたアンソロジーです。

 

「ごろごろごろォ~んッ♫♪」

「ぐるぅーるがるるる!」(←訳:ソファーでごろろん!)

 

 ソファーで、長椅子で、

 もしくは、気が早いけれど炬燵で温まりながら、

 の~んびり読みたい短編7篇には、

 どれもしっかりニャンコたちが絡んできます。

 

 ここでは、

 7作品の中から

 有栖川有栖さん著『女か猫か』を

 ちょっとだけ御紹介いたしましょう。

 

「きょうとォ、でスゥ!」

「がるるるる!」(←訳:学生時代の!)

 

 はい、舞台は京都で、

 物語の語り手は有栖川有栖さんことアリスさん。

 

 著者・有栖川さんの作品では

 お馴染みの設定ですが、

 このときアリスさんは

 英都(えいと)大学の大学生。

 推理小説研究会に所属して、

 ミステリを書く、よりも

 ミステリを読む、に熱中していたお年頃でした。

 

「まいにちィ~おしゃべりィ!」

「ぐるるるがる!」(←訳:先輩たちとね!)

 

 そんな日々のお喋りの、

 延長線上、といったところでしょうか。

 

 アリスさんと、

 推理研の紅一点・有馬麻里亜(ありま・まりあ)さん、

 部長の江神二郎(えがみ・じろう)さんは

 相談をもちかけられました。

 

  ―― 考えてもらいたい謎があります ――

 

「ええェ? げんじつのォなぞォ~…?」

「がるるるぐる!」(←訳:厄介事の予感!)

 

 本の中の謎は楽しいけれど、

 現実世界の謎というのは、

 また別モノですよね。

 

 あまり気が乗らず、

 尻込みするアリスさんに、

 麻里亜さんは或る言葉をささやきます。

 

 これは、いうなれば

 “密室の謎”なのだと。

 

「あはァ! みッしつゥ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:魔法の言葉だ!)

 

 巨匠J・D・カーさんの作品のような、

 密室の謎……?

 

 そう聞かされては、

 推理研の一員として

 どうしてジッとしておられましょう。

 

「もっとォ、くわしィ~はなしをォ!」

「がるぐるる!」(←訳:実地検証を!)

 

 密室の謎と、ニャンコとの間に、

 さて、どんな関係があるのか――

 

 猫たちへの愛情が

 みっちり詰まった7作品は、

 愛猫家さんに、

 動物好きさんにもおすすめですよ。

 ニャンコたちをブラッシングしながら 

 秋の夜長の読書タイムに、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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