「こんにちわッ、テディちゃでス!
もうすぐゥ~どくしょしゅうかんッ!」
「がるる!ぐるがるる~!」(←訳:虎です!恒例だよね~!)
こんにちは、ネーさです。
2022年秋の読書週間は、10月27日~11月9日の14日間。
今年の標語は《この一冊に、ありがとう》ですよ。
一冊? いえいえ、
私たちに笑顔を届けてくれるすべての書物に感謝しながら、
さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫
―― 猫はわかっている ――
著者は(収録順に)、
村山由佳さん、有栖川有栖さん、阿部智里さん、
長岡弘樹さん、カツセマサヒコさん、
嶋津輝さん、望月麻衣さん、
2021年10月に発行されました。
《猫》と《謎》をテーマにしたアンソロジーです。
「ごろごろごろォ~んッ♫♪」
「ぐるぅーるがるるる!」(←訳:ソファーでごろろん!)
ソファーで、長椅子で、
もしくは、気が早いけれど炬燵で温まりながら、
の~んびり読みたい短編7篇には、
どれもしっかりニャンコたちが絡んできます。
ここでは、
7作品の中から
有栖川有栖さん著『女か猫か』を
ちょっとだけ御紹介いたしましょう。
「きょうとォ、でスゥ!」
「がるるるる!」(←訳:学生時代の!)
はい、舞台は京都で、
物語の語り手は有栖川有栖さんことアリスさん。
著者・有栖川さんの作品では
お馴染みの設定ですが、
このときアリスさんは
英都(えいと)大学の大学生。
推理小説研究会に所属して、
ミステリを書く、よりも
ミステリを読む、に熱中していたお年頃でした。
「まいにちィ~おしゃべりィ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:先輩たちとね!)
そんな日々のお喋りの、
延長線上、といったところでしょうか。
アリスさんと、
推理研の紅一点・有馬麻里亜(ありま・まりあ)さん、
部長の江神二郎(えがみ・じろう)さんは
相談をもちかけられました。
―― 考えてもらいたい謎があります ――
「ええェ? げんじつのォなぞォ~…?」
「がるるるぐる!」(←訳:厄介事の予感!)
本の中の謎は楽しいけれど、
現実世界の謎というのは、
また別モノですよね。
あまり気が乗らず、
尻込みするアリスさんに、
麻里亜さんは或る言葉をささやきます。
これは、いうなれば
“密室の謎”なのだと。
「あはァ! みッしつゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:魔法の言葉だ!)
巨匠J・D・カーさんの作品のような、
密室の謎……?
そう聞かされては、
推理研の一員として
どうしてジッとしておられましょう。
「もっとォ、くわしィ~はなしをォ!」
「がるぐるる!」(←訳:実地検証を!)
密室の謎と、ニャンコとの間に、
さて、どんな関係があるのか――
猫たちへの愛情が
みっちり詰まった7作品は、
愛猫家さんに、
動物好きさんにもおすすめですよ。
ニャンコたちをブラッシングしながら
秋の夜長の読書タイムに、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪