「こんにちわッ、テディちゃでス!
うううッ! めがァ、かゆいィ~!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!ゴロゴロするし!)
こんにちは、ネーさです。
ヒリヒリ、ゴロゴロ、かゆかゆ……ええ、覚悟はしておりました。
秋の花粉症ってヤツですね。
アレルギー対策用の目薬をしっかり点眼したら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は↓こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪
―― 気象で見直す日本史の合戦 ――
著者は松嶋憲昭(まつしま・のりあき)さん、
2018年3月に発行されました。
日本史と、気象――
このところ大河ドラマ『鎌倉殿の13人』視聴者として
歴史ノンフィクション作品を漁っている私ネーさ、
今回は気象関連の御本に目を向けてみましたよ。
「おおあめにィ、とッぷうゥにィ~」
「ぐるがる!」(←訳:霧に台風!)
重要な戦の勝敗が、
天候という不確定要素によって左右される――
ええ、なんだか心当たりがありますね。
皇帝ナポレオンを敗走させたロシアの雪……
スペイン無敵艦隊の出足を挫いた荒天……
そして、ここ日本では。
「あめのォ、おけはざまッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:濃霧の関ヶ原!)
この御本では、
第1章『信長は雨を予想していたか?――桶狭間の戦い』
第2章『秀吉伝説の真相――本能寺の変と中国大返し』
第3章『霧は勝敗を左右したのか――関ヶ原の戦い』
第4章『神風は吹かなかった?――文永・弘安の役』
第5章『稲村ヶ崎の伝説――鎌倉幕府滅亡戦』
と、日本史上に名高い合戦と
天候の関わりがテーマになっています。
この中で、どうしても
気になってしまうのが――
「かまくらァ、でスかッ?」
「ぐるるるがるぐる!」(←訳:新田義貞さん登場!)
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』内で、
菅田将暉さん演じる義経さんは
“私が鎌倉を攻めるとしたら“案をブチ上げました。
内陸から攻めると見せかけ、
海から攻め入って鎌倉市街を押さえる。
その際、鍵となるのは三浦の勢力。
彼らを味方につけた方が……勝つ!
時は降って、元弘3年(1333年)。
北条氏を倒すべく北関東で挙兵したのは、
新田義貞さん。
「どうゥせめまスかッ?」
「がるるぐーる?」(←訳:やはり海ルート?)
既に、三浦の一族は滅び、
鎌倉近辺の勢力図は
義経さんの時代とは変わっているものの、
ええ、そうです、
新田さんは海ルートを選びました。
ただし、船団を組むのではなく。
黄金造りの太刀を義貞さんが海に投じ、
竜神さまに祈願すれば、
おお、潮が引いて、
高浪打ち寄せる稲村ヶ崎は砂浜に……!
「これならァ、あるいてゆけるゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:徒歩で進軍!)
いや、そんなのフツーじゃん?
浜辺を歩くぐらい
いつでも誰でも出来るじゃん?
とは思わないでください。
湘南エリアの海って、
現在では観光地として広く知られていますが、
実はけっこう怖いんですよ。
西湘バイパスなんて
台風が来ると半壊しちゃいますからね。
分厚いアスファルトの舗装がごっそり、
波に持っていかれてしまうんです。
そんな天然の要衝――稲村ヶ崎も、
潮位が非常に低くなったら……?
「ゆくしかァ、ないィ?」
「がるぐる!」(←訳:伝説爆誕!)
海から敵地へ――鎌倉へ。
ドラマの中で義経さんが夢見た攻略戦が、
やや形を変えながらも
現実のものになる。
そうして、
ひとつの時代が終わり、新たな時代へ。
その瞬間、
そこにはどんな風が吹いたのか。
歴史好きな方々に、
映画&ドラマ好きな方々にも
おすすめの一冊です。
ぜひ、探してみてくださいね~♪