「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぷはッ! はッくつゥ~なのでス!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!手応えあり~!)
こんにちは、ネーさです。
本棚奥の発掘作業……じゃなくて整理整頓作業の結果、
先日の『The Art of Holmes』に続いて、
またも”名作”を発見いたしました。
そこで、本日の読書タイムは、こちらのコミック作品を、さあ、どうぞ~♪
―― MASTER キートン 1 ――
著者は、勝鹿北星(かつしか・ほくせい)さん、
浦沢直樹(うらさわ・なおき)さん、
画像のコミックス初版は1989年1月に発行されました。
『MASTER KEATON』と英語題名が付されています。
いくつものペンネームを使って活躍した
劇画原作者・勝鹿さん(1946~2004)と、
『20世紀少年』『PLUTO』他で大人気の漫画家・浦沢さん、
二人のタッグで世に送り出された
社会派サスペンスコミックの傑作ですよ♫
「めいさくはァ、じだいをォこえまスゥ!」
「ぐるがるるるるるる!」(←訳:今も色褪せてないね!)
この物語を名作たらしめてしる理由は、
なんといっても、キャラクターの素晴らしさでしょうか。
主人公は、
平賀=キートン・太一さん。
英国人の母と、
日本人の父を持つキートンさんは、
オックスフォード大学出身の考古学者であり、
保険会社の調査員(オプ)であり、
元SAS(英国特殊空挺部隊)のサバイバル教官(マスター)、
という、
ユニークな経歴の大学講師さんです。
「おしいィ~!」
「がるるるぐるる!」(←訳:頭脳優秀なのに!)
キートンさん、願っています。
大学側の都合で、
すぐにも失職してしまう講師ではなく、
教授や准教授といった確固たる¨居場所¨を得て、
考古学を究めることが出来るなら。
……いつか、ドナウ文明の遺跡を
この手で発掘してみたい。
「でもねェ~」
「ぐっるぅるがるるる~」(←訳:困っちゃうんだよね~)
キートンさん、
優秀な学者さんなのです。
そしてまた、
超々優秀な探偵さんなのでした。
ゆえに、
世界最大の保険会社『ロイズ』をはじめ、
調査のお仕事の依頼がひっきりなし。
哀しいことに、
講師のお給料はスズメの涙……
対して、
調査員のお仕事はけっこう稼げちゃう?
それに、
足で調べて、調査結果から推測して、
トラブルを解明/解決するのは、
”何かをやり遂げている”という充実感もあって、
嫌いじゃないんですよね。
そんなこんなで、
キートンさん、
後ろ髪を引かれるような思いで、
調査のお仕事を引き受けてしまうんです。
「じれんまァ~でスよゥ!」
「がるるるぅ~…」(←訳:苦しいねぇ~…)
心を教壇に残しつつ、
砂漠へ、戦地へ、
密輸や誘拐など
犯罪の現場へ赴くキートンさんのエピソードは、
膨大な数に上ります。
次回記事では、
多くのエピソードの中から、
代表作・傑作・名作とされる作品を
ご案内いたしますよ。
どうか、お楽しみに~♪