テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 探せど、捜せど? ~

2024-08-18 22:03:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 こんどはァ、すぺいんッでスよゥ~!」

「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!祝開幕~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今年最後のグランツール《ブエルタ・ア・エスパーニャ2024》が、

 ポルトガルのリスボンでスタートしました。

 ゴールの地・マドリッドを目指す選手さんたちを見守りながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 狼の寓話 《新装版》 ――

 

 

 著者は近藤史恵(こんどう・ふみえ)さん、

 2024年3月に発行されました。

 『南方署強行犯係』と副題が付されています。

 

 著者・近藤さんは、

 『サクリファイス』『エデン』など

 ロードレースを主題にした作品で

 自転車競技ファンの方々に知られていますが、

 こちらの御本は、

 近藤さん初の警察小説、とのことですよ。

 

「うむむゥ! まずいィ~のでス!」

「ぐっるぅっるる~…」(←訳:やっちゃったね~…)

 

 警察小説ですから、

 必然的に主人公は警察官さんで、

 物語の第一章は

 事件の現場から始まる訳で。

 

 新人刑事の會川圭司(あいかわ・けいじ)さん、

 そこで、やらかしてしまいました。

 

 意識が、プツリ。

 

「しんじんさんッ、きぜつゥしちゃッたァ?」

「がるるぐるるがるぐる!」(←訳:大丈夫ですか新人さん!)

 

 凄惨な現場の様子に、

 會川さん、貧血を起こしてしまったんでしょう。

 周りの先輩刑事さんたちは、

 まぁこんなこともあるさ、と大目にみてくれたものの、

 署に戻って後、

 係長さんから告げられたのは。

 

   きみは今回の捜査から外れてもらうから。

 

「あううゥ~…つらいィ~…」

「ぐるる~…」(←訳:メゲる~…)

 

 立ちすくむ會川さんに、

 係長さんは新たな任務を命じます。

 

   すでに初動捜査が終わっていて、

   犯人もほぼ特定できている事件の方にまわってもらう。

 

 ああ……と、會川さんは落ち込みます。

 初動捜査が終了してしまった事件なんて。

 もう犯人が確定している事件なんて。

 

 翌日、重い気持ちのまま出勤した會川さんは、

 先輩女性刑事・黒岩さんの指導の下、

 捜査に取り掛かりました。

 

「かんたんッ、なんでスよねッ?」

「がるぐるがるるぐるがるぅ?」(←訳:ほぼ解決してる事件でしょ?)

 

 先輩の仕事ぶりに接するうち、

 次第に、新人刑事さんは理解し始めます。

 簡単ではない、と。

 

 犯人は特定できているというけれど、

 事件の背景は?

 動機は?

 まだ、何も分かっていないに等しいのなら……

 

 その日その時、本当に起こったこととは。

 

 刑事課に配属されたばかりのルーキーさんが

 チカラいっぱい奮闘する警察小説は、

 ミステリ好きな活字マニアさんにおすすめですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

コメント
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