テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 四季の空に、星語り ~

2024-08-23 22:03:30 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふわわァ! なんたるゥ~さいずゥ!」

「がるる!ぐるるるがるっる!」(←訳:虎です!2492カラット!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2492カラットのダイアモンド原石が、

 アフリカ南部のボツワナで発掘!

 史上2番目の大きさだというダイアモンドは、ほぼ手のひらサイズ……!

 このまま研磨せずに博物館で展示してほしいなぁ~と思ったりしつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 神秘的で美しい星図鑑 ――

 

 

 監修は丹野佳代子(たんの・かよこ)さん、

 イラストは まいまい堂さん、

 2024年7月に発行されました。

 『Mysterious and beautiful star guide』と英語題名が付されています。

 

 金剛石もかくやと、

 夜空を彩る星たち――

 この御本で紹介されているのは、

 春、夏、秋、冬、南天(南半球)の空で見られる88の星座と、

 太陽、月、惑星にまつわる

 『星と神々の物語』。

 

 つい先日は、

 火星と木星が明け方の空で大接近して、

 その観測写真がSNSでバズったりしていましたが……

 

「もッとォ、ふつうゥにィ~!」

「ぐるるがるるるぐるる!」(←訳:夜空を見上げてみよう!)

 

 もうすぐ9月ですから、

 はい、参照すべきは、9月頃から11月頃にかけて

 天空の主役となる《秋の星座》(本文78ページ)ですね。

 

 ここで目立つのは、

 お喋り好きな王妃カシオペアが

 娘のアンドロメダ姫を自慢し過ぎたことから始まった

 古代エチオピア王家にまつわる物語でしょうか。

 

「おおぜいィ~まきこまれましたでス!」

「がるぐるる!」(←訳:もう大混乱!)

 

 騒動のきっかけを作った張本人・カシオペア妃に、

 夫のケフェウス王、

 愛娘のアンドロメダ姫、

 姫を救出した英雄ペルセウスさんはもとより、

 ペルセウスさんの愛馬ぺガススくんも、と

 神話のメンバーは夜空で大活躍!

 

 ……しかし、私ネーさの推し星座は、

 お姫さまや英雄さんでもなく。

 

 秋の南の空に輝く、くじら座です。

 

 日本での星座名は、くじら、であるものの、

 実は、この星座のモチーフになっているのは、

 海の怪物ケトス。

 

 海の神ポセイドンさんの家来であるケトスくん、

 主の命令に従って、

 海岸の岩石に鎖でつながれた生贄をガブリ!

 とするつもりでいたら、

 なぜかそこで英雄さんと遭遇?

 

「ひええッ!」

「ぐるぅ~!」(←訳:沈むぅ~!)

 

 襲い来るケトスくんの面前に

 ペルセウスさんが高々と掲げたのは、

 メデューサの首でした。

 石化の呪いに曝されたケトスくんの身体は、

 ああ、千尋の海の底へ……。

 

「むむゥ! ひどいでスよゥ!

 そもそもはァ、にんげんがァわるいィのにィ!」

「がるるぐるる!」(←訳:そうだそうだ!)

 

 古代エチオピア王家のドタバタに巻き込まれた

 完全な被害者・ケトスくんを、

 主人のポセイドン神は哀れに思いました。

 そして、

 最高神ゼウスに頼み、

 星座にしてもらったのです。

 

 全天で4番目に大きな星座であるくじら座は、

 秋の南の夜空で輝いていますよ。

 くじら、いえ、ケトスくんの首元にある星ミラは、

 約330日周期で2等から10等星まで明るさを変える

 『脈動変動星』といって、なかなかに変わった星ですので、

 観測し甲斐がありそうですね。

 

「ほかにもォ、いろいろォ~」

「ぐるがる!」(←訳:伝説満載!)

 

 オリオンを猛毒で倒した大サソリのサソリ座、

 どんな獲物も必ず捕まえる神犬ライラプスのおおいぬ座、

 亡くなった主人を待ち続ける猟犬のこいぬ座、

 南半球のくじゃく座やカメレオン座……

 

 図版も豊富な、

 神話と星座の物語好きな方々に

 おすすめの星図鑑です。

 また、監修者の丹野さんは

 コニカミノルタプラネタリウムで

 番組制作にあたっている御方ですから、

 プラネタリウム鑑賞のお供にも、皆さま、ぜひ♪

 

 

コメント
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