「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふわわァ! なんたるゥ~さいずゥ!」
「がるる!ぐるるるがるっる!」(←訳:虎です!2492カラット!)
こんにちは、ネーさです。
2492カラットのダイアモンド原石が、
アフリカ南部のボツワナで発掘!
史上2番目の大きさだというダイアモンドは、ほぼ手のひらサイズ……!
このまま研磨せずに博物館で展示してほしいなぁ~と思ったりしつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 神秘的で美しい星図鑑 ――
監修は丹野佳代子(たんの・かよこ)さん、
イラストは まいまい堂さん、
2024年7月に発行されました。
『Mysterious and beautiful star guide』と英語題名が付されています。
金剛石もかくやと、
夜空を彩る星たち――
この御本で紹介されているのは、
春、夏、秋、冬、南天(南半球)の空で見られる88の星座と、
太陽、月、惑星にまつわる
『星と神々の物語』。
つい先日は、
火星と木星が明け方の空で大接近して、
その観測写真がSNSでバズったりしていましたが……
「もッとォ、ふつうゥにィ~!」
「ぐるるがるるるぐるる!」(←訳:夜空を見上げてみよう!)
もうすぐ9月ですから、
はい、参照すべきは、9月頃から11月頃にかけて
天空の主役となる《秋の星座》(本文78ページ)ですね。
ここで目立つのは、
お喋り好きな王妃カシオペアが
娘のアンドロメダ姫を自慢し過ぎたことから始まった
古代エチオピア王家にまつわる物語でしょうか。
「おおぜいィ~まきこまれましたでス!」
「がるぐるる!」(←訳:もう大混乱!)
騒動のきっかけを作った張本人・カシオペア妃に、
夫のケフェウス王、
愛娘のアンドロメダ姫、
姫を救出した英雄ペルセウスさんはもとより、
ペルセウスさんの愛馬ぺガススくんも、と
神話のメンバーは夜空で大活躍!
……しかし、私ネーさの推し星座は、
お姫さまや英雄さんでもなく。
秋の南の空に輝く、くじら座です。
日本での星座名は、くじら、であるものの、
実は、この星座のモチーフになっているのは、
海の怪物ケトス。
海の神ポセイドンさんの家来であるケトスくん、
主の命令に従って、
海岸の岩石に鎖でつながれた生贄をガブリ!
とするつもりでいたら、
なぜかそこで英雄さんと遭遇?
「ひええッ!」
「ぐるぅ~!」(←訳:沈むぅ~!)
襲い来るケトスくんの面前に
ペルセウスさんが高々と掲げたのは、
メデューサの首でした。
石化の呪いに曝されたケトスくんの身体は、
ああ、千尋の海の底へ……。
「むむゥ! ひどいでスよゥ!
そもそもはァ、にんげんがァわるいィのにィ!」
「がるるぐるる!」(←訳:そうだそうだ!)
古代エチオピア王家のドタバタに巻き込まれた
完全な被害者・ケトスくんを、
主人のポセイドン神は哀れに思いました。
そして、
最高神ゼウスに頼み、
星座にしてもらったのです。
全天で4番目に大きな星座であるくじら座は、
秋の南の夜空で輝いていますよ。
くじら、いえ、ケトスくんの首元にある星ミラは、
約330日周期で2等から10等星まで明るさを変える
『脈動変動星』といって、なかなかに変わった星ですので、
観測し甲斐がありそうですね。
「ほかにもォ、いろいろォ~」
「ぐるがる!」(←訳:伝説満載!)
オリオンを猛毒で倒した大サソリのサソリ座、
どんな獲物も必ず捕まえる神犬ライラプスのおおいぬ座、
亡くなった主人を待ち続ける猟犬のこいぬ座、
南半球のくじゃく座やカメレオン座……
図版も豊富な、
神話と星座の物語好きな方々に
おすすめの星図鑑です。
また、監修者の丹野さんは
コニカミノルタプラネタリウムで
番組制作にあたっている御方ですから、
プラネタリウム鑑賞のお供にも、皆さま、ぜひ♪