「こんにちわッ、テディちゃでス!
あといッぽォ~なのでス!」
「がるる!ぐるがるるぐるるる!」(←訳:虎です!その一歩が長いんだ!)
こんにちは、ネーさです。
LAドジャースの地区優勝&プレーオフ進出、
そして大谷翔平選手の大記録達成まで、
あと一歩……いえ、数歩というところでしょうか。
ドジャースの選手さんスタッフさんにでっかい声援を送りつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 旅する印象派 ――
著者は冨田章(とみた・あきら)さん、
2024年6月に発行されました。
『パリから世界へ』と副題が付されています。
日本でもよく知られている芸術運動《印象派》は、
19世紀後半のフランスに生まれました。
モネさんの『印象・日の出』が発表された
1874年の頃はひどく貶されたものの、
次第に評価が高まり、後援者も増えて、
美術の世界を変革する大旋風となってゆきます。
「えいきょうりょくゥ、あッぷゥ!」
「ぐぅるるーるがるる!」(←訳:フォロワーも続々と!)
《印象派》という¨新たな潮流¨を育てたのは、
大都市・パリでした。
世界中からやって来る画家・画学生たちが、
《印象派》に驚き、見惚れ、賛同し、学んで、
やがて自分の国に帰ってゆくのに従い、
《印象派》はフランス国外へと
広まってゆきます。
この御本では、
《印象派》の主要な画家さんたち――
モネさん、ルノアールさん、ドガさんといった画家さん以外の、
北欧や英国、
スペインなど南欧、東欧、
日本など極東の国々の《印象派》画家さんを
紹介してゆきます。
「うむゥ! みたことォ、ありまスゥ!」
「がるぐる!」(←訳:有名作品!)
黒田清輝さん(1866~1927)、
藤島武二さん(1867~1943)は、
現代でも人気の画家さんですね。
大原美術館設立に尽力した
児島虎次郎さん(1881~1929)の作品も
掲載されています(本文137ページ)。
しかし、
《印象派》らしさを最も画風に湛えているのは、
米国出身の画家さんたち、かもしれません。
国籍は合衆国だけれども、
欧州に生まれ育った、いわゆる――
「ぱりのォ、あめりかじんッ!」
「ぐるるるるるるがる!」(←訳:コスモポリタンだね!)
本文24~27の、4ページに渡って特集されている
ジョン・シンガー・サージェントさん(1856~1925)は、
イタリア生まれの米国人さん。
現在は、何かにつけ『マダムXの肖像』(1884)を
話題にされることが多いサージェントさんですが、
『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』(1885~1886)
という、本文25ページに収録されている作品には、
夕暮れの戸外の光が美しく描かれています。
「ひかりィ、でスねッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:画面に宿る光!)
モネさんたちが見出した《光》の画が、
いかにして、世界へ伝播していったか。
セガンティーニさんや
カール・ラーションさん他
日本でも人気の画家さん、
また、
日本ではあまり知られていない画家さんも
取り上げられています。
印象派好きな方々に、
アート好きな活字マニアさんにもおすすめですよ。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪