テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《陽光》を、画布に ~

2024-09-19 22:03:36 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あといッぽォ~なのでス!」

「がるる!ぐるがるるぐるるる!」(←訳:虎です!その一歩が長いんだ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 LAドジャースの地区優勝&プレーオフ進出、

 そして大谷翔平選手の大記録達成まで、

 あと一歩……いえ、数歩というところでしょうか。

 ドジャースの選手さんスタッフさんにでっかい声援を送りつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― 旅する印象派 ――

 

 

 著者は冨田章(とみた・あきら)さん、

 2024年6月に発行されました。

 『パリから世界へ』と副題が付されています。

 

 日本でもよく知られている芸術運動《印象派》は、

 19世紀後半のフランスに生まれました。

 モネさんの『印象・日の出』が発表された

 1874年の頃はひどく貶されたものの、

 次第に評価が高まり、後援者も増えて、

 美術の世界を変革する大旋風となってゆきます。

 

「えいきょうりょくゥ、あッぷゥ!」

「ぐぅるるーるがるる!」(←訳:フォロワーも続々と!)

 

 《印象派》という¨新たな潮流¨を育てたのは、

 大都市・パリでした。

 

 世界中からやって来る画家・画学生たちが、

 《印象派》に驚き、見惚れ、賛同し、学んで、

 やがて自分の国に帰ってゆくのに従い、

 《印象派》はフランス国外へと

 広まってゆきます。

 

 この御本では、

 《印象派》の主要な画家さんたち――

 モネさん、ルノアールさん、ドガさんといった画家さん以外の、

 北欧や英国、

 スペインなど南欧、東欧、

 日本など極東の国々の《印象派》画家さんを

 紹介してゆきます。

 

「うむゥ! みたことォ、ありまスゥ!」

「がるぐる!」(←訳:有名作品!)

 

 黒田清輝さん(1866~1927)、

 藤島武二さん(1867~1943)は、

 現代でも人気の画家さんですね。

 大原美術館設立に尽力した

 児島虎次郎さん(1881~1929)の作品も

 掲載されています(本文137ページ)。

 

 しかし、

 《印象派》らしさを最も画風に湛えているのは、

 米国出身の画家さんたち、かもしれません。

 

 国籍は合衆国だけれども、

 欧州に生まれ育った、いわゆる――

 

「ぱりのォ、あめりかじんッ!」

「ぐるるるるるるがる!」(←訳:コスモポリタンだね!)

 

 本文24~27の、4ページに渡って特集されている

 ジョン・シンガー・サージェントさん(1856~1925)は、

 イタリア生まれの米国人さん。

 

 現在は、何かにつけ『マダムXの肖像』(1884)を

 話題にされることが多いサージェントさんですが、

 『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』(1885~1886)

 という、本文25ページに収録されている作品には、

 夕暮れの戸外の光が美しく描かれています。

 

「ひかりィ、でスねッ!」

「がるるぐるる!」(←訳:画面に宿る光!)

 

 モネさんたちが見出した《光》の画が、

 いかにして、世界へ伝播していったか。

 

 セガンティーニさんや

 カール・ラーションさん他

 日本でも人気の画家さん、

 また、

 日本ではあまり知られていない画家さんも

 取り上げられています。

 印象派好きな方々に、

 アート好きな活字マニアさんにもおすすめですよ。

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

コメント
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