テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ”反動”の、城と庭園 ~

2024-09-25 22:03:13 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうはァ~…ふふふッ、ぷりんのひィでスよゥ!」

「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!うふふプリン!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 美味しいプリンに『ニッ(2)コ(5)リ』の語呂合わせから、

 今日9月25日は、《プリンの日》に制定されたのだそうです。

 そんなんアリか!と突っ込みをプチかましつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの雑誌を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― mr partner 2024年10月号 ――

 

 

 現在発売中の隔月刊誌『ミスター・パートナー』は、

 《憧れのロイヤルガーデン》を特集しています。

 

「あはァ! ゆうめいなァ、ていえんッ!」

「ぐるるがる!」(←訳:広さに呆然!)

 

 この特集で紹介されているのは、

 英国中部のヨーク州にある

 『ハワード城』と

 『ミドルソープ・ホール&スパ』。

 

 いずれも、1699年に着工された城館ですが、

 『ミドルソープ』が3年で完成したのに対し、

 宮殿とも見紛う『ハワード城』は

 完成までに100年以上を要しました。

 

 100年以上なんて、

 まるでサグラダファミリア?

 と思ってしまうのも道理で、

 1952年より一般公開されているお城の内部は、

 凝りに凝った美しさです。

 

 当時の売れっ子職人さんが製作した家具、

 壁を飾る数多の肖像画や風景画、

 中国磁器の大コレクション、

 ウィリアム・モリス社製のステンドグラス……

 

 これは、10年や20年では

 造れるものじゃありませんね。

 

「むふふゥ! りゆうがァ、ありまスゥ!」

「がるぐるるぅるがるる!」(←訳:納得できちゃう理由が!)

 

 ハワード城の建築から遡ること、半世紀。

 英国は、清教徒革命の只中にありました。

 

 クロムウェルたち革命派が信奉する

 清教徒(ピューリタン)の思想の特徴のひとつが、

 禁欲。

 

 ということで、国中に命令が出されました。

 

 飲酒、賭け事を禁止。

 競争や格闘技などのスポーツを禁止。

 歌舞音曲、禁止。

 祭礼も、禁止。

 

「えええッ? それェぜんぶゥ、きんしィ~?」

「ぐるがるるるぅ~!」(←訳:息が詰まるよぅ~!)

 

 ええ、当時の英国人さんたちも、

 もう限界!と考えたのでしょう。

 

 1660年、

 陽気なチャールズ2世が王位に就いて、王政復古。

 禁止令を強いられて溜まりに溜まった鬱憤を晴らすべく、

 国全体が《華美》へと向かいました。

 

 リッチな大建築、

 色彩ゆたかな装飾や衣装、

 庭園の池には白鳥を泳がせて、

 数々の娯楽は、もちろん復活!

 

 『ハワード城』も、

 そんな“反動の産物”であると

 特集ページで解説してくださるのは、

 福田剛士さん。

 

「ゆかいなァ~かいせつゥでス!」

「がるるぐるがるる!」(←訳:歴史がよくわかる!)

 

 美しい城館は、なぜ美しいのか。

 そこには、ちゃあんと、理由がある。

 

 福田さんの文章がキラリ☆と光る

 《憧れのロイヤルガーデン》の他に、

 《ケイト・グリ―ナウェイに魅せられて》

 《愛しい手仕事 英国の冬服2024》

 といったページも楽しい『mr partner10月号』は

 英国文化好きな方々に激おすすめですよ。

 本屋さんの雑誌コーナーで見つけたら、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

コメント
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