テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 語ろう、映画について ~

2024-09-26 22:03:47 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうからァ、かいまくゥ~でスよッ!」

「がるる!ぐーるるがるぐる!」(←訳:虎です!ゲームの祭典です!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 《TOKYO GAME SHOW 2024》が本日開幕しました。

 新作の発表があるのかな?

 グッズや機器の情報は?とワクワクしつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 映画とポスターのお話 ――

 

 

 著者はヒグチユウコさん、大島依提亜(おおしま・いであ)さん、

 2024年7月に発行されました。

 『Talk about Films and Posters』と英語題名が付されています。

 

 月刊誌『MOE』2020年4月号~2022年10月号に

 不定期連載された記事『映画のはなし』を、

 新たに構成したこの御本は、

 大人気画家ヒグチユウコさんの画集ではない、んですが……

 

「いらすとォ、たくさんッありまスゥ~!」

「ぐるるがるるぐるるる……!」(←訳:どれも不気味カワイイ……!)

 

 取り上げられているのは、

 日本でも話題を呼んだヒット作

 『ミッドサマー』(2019)

 を筆頭に、

 『ダウン・バイ・ロー』(1986)

 『JUNK HEAD(ジャンクヘッド)』(2021)

 など、

 古今の名映画20作品。

 

 ヒグチさんと、

 デザイナーの大島さんの対談は、

 映画を観る側、

 映画の広告やデザインにかかわる側、

 映画を作る側、

 と目まぐるしく位置を変えながら、

 止まらぬ勢いで次から次へ。

 

 ことに、

 『サスペリア』(1977)、

 『ミスト』(2007)

 といった

 ホラー映画をテーマとする回では

 大いに盛り上がります。

 

「なぜならァ、だれもがァ~だいすきィ!」

「がるるるぐるるるるがるぐる!」(←訳:怖い話は人類共通の話題だよ!)

 

 ホラー映画の他にも、

 コメディ、ファンタジー、

 ヒッチコックさんの作品……と、

 さまざまな映画を題材に

 お二人が熱く語り合っている中で、

 或る日本映画の存在が際立ちます。

 

 『風の谷のナウシカ』(1984)。

 

「うわァ、これッてェ……!」

「ぐるる!」(←訳:王蟲だ!)

 

 ヒグチさんと大島さんが『ナウシカ』を題材に

 対談しているのは、

 本文34~37ページ

 (89ページには、2作目のポスターも載っています)。

 

 ここにヒグチさんが描いた王蟲のイラストが

 掲載されているんですけれども、

 なんという迫力!

 そして、実存性!

 

 まるで、生きている王蟲をスケッチしてきたかのようで、

 ヒグチさん、どこで王蟲を見たんだろう?と

 思ってしまったほどです。

 

 ヒグチさんの画をもとに

 大島さんがデザインした

 『風の谷のナウシカ』ポスターにも

 陶然とさせられます。

 

 腐海にふりそそぐ陽光と、

 静かに育ってゆく菌たちの森……

 

 『風の谷のナウシカ』は、

 その後に宮崎駿さんが監督したジブリの名作群――

 『天空の城ラピュタ』や

 『千と千尋の神隠し』の陰になりがちで、

 あらためて論じられることは

 あまり多くないように感じますけれど、

 実際には、映画史上でも稀な、

 特別に大きな意味を持つ作品なのかもしれません。

 

「もッとォ、しりたいィ~!」

「がるるぐる!」(←訳:腐海の世界!)

 

 御本の巻末には、

 ヒグチさんと大島さんのスペシャルトーク、

 お二人が話題にした作品の情報なども

 収録されています。

 

 ヒグチさんのファンの方々は必見必読の

 映画愛あふれる対談&ポスター本は、

 アート好きな活字マニアさんにもおすすめです。

 ホラー映画なら任せて!

 我こそ王蟲ファンなり!という方々も、

 ぜひ、一読してみてくださいね♪

 

コメント
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