テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 花の思い出 ~

2024-09-23 22:03:51 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 まァだかなァ~? そろそろォかなァ~?」

「がるる!ぐるるがるぐるる!」(←訳:虎です!今年はまだみたい!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 9月下旬ともなれば、銀木犀の花が咲く時季ですが、

 猛暑の今年は、お花も少々遅れているようです。

 来週あたりは、あの香りに出会えますようにと願いつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― ジェーン・バーキンと娘たち ――

 

 

 著者は村上香住子(むらかみ・かすみこ)さん、

 2024年7月に発行されました。

 『Jane Birkin et ses trois filles』と仏語題名が付されています。

 

「ふァ~…すてきなァしゃしんッなのでスゥ!」

「ぐるがるぐるぅるる!」(←訳:4人ともオシャレだ!)

 

 御本の表紙写真の女性たちは、

 ジェーン・バーキンさん(中央)、

 ケイト・バリーさん(向かって左下)、

 シャルロット・ゲインズブールさん(向かって右下)、

 ルー・ドワイヨンさん(中央奥)。

 

 フランスでは、おそらく

 ”知らぬ者はない”レベルの有名人、

 日本でも抜群の知名度を誇る

 ジェーン・バーキンさんと、

 著者・村上さんは、

 お仕事を通じて知り合いました。

 

 1984年、

 出版社のパリ支局長として、

 村上さんはパリに赴任したのです。

 

 その後、

 『フィガロジャポン』誌の編集に携わることになり、

 2005年に帰国するまで、

 また、帰国して以降も

 来日するバーキンさんファミリーと

 公私両面で交流を続けたのでした。

 

「いつもォ、だいにんきィ!」

「がるるぐるがる!」(←訳:世界的にも人気!)

 

 フランスでお仕事をしている当時、

 東京からの取材依頼が最も多かったのが

 ジェーン・バーキンさんだったといいます。

 そして、

 写真家さんを探していた村上さんは

 バーキンさんから

 長女のケイトさんを紹介されました。

 

 ケイトさんと親しくなった村上さんは、

 インタビューでは語られない、

 ケイトさんのプライベートを知ることになります。

 

 ジェーン・バーキンさんという、

 偉大なアーティストを母に持つ喜び。

 また、母が大スターであるがゆえの

 さまざまな苦悩。

 

 残念なことにケイトさんは早くに亡くなってしまい、

 村上さんはひどく打ちのめされます。

 

 その悲しみも癒えぬまま、

 2023年には、ジェーン・バーキンさんも

 旅立ってゆきました。

 

「いまもォ、みみもとにィ~」

「ぐるるがるる……!」(←訳:歌声と笑顔が……!)

 

 パリで、日本で、

 村上さんがジェーンさんやケイトさん、

 シャルロットさんルーさんと過ごした

 濃密な時間、日々。

 

 ジェーン・バーキンさんのファンの方々に、

 写真家ケイト・バリーさんを懐かしむ方々に、

 おすすめのノンフィクション作品です。

 親日家だった御二方を想いつつ、

 ぜひ、一読してみてくださいね。

 

 

コメント
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