「こんにちわッ、テディちゃでス!
まァだかなァ~? そろそろォかなァ~?」
「がるる!ぐるるがるぐるる!」(←訳:虎です!今年はまだみたい!)
こんにちは、ネーさです。
9月下旬ともなれば、銀木犀の花が咲く時季ですが、
猛暑の今年は、お花も少々遅れているようです。
来週あたりは、あの香りに出会えますようにと願いつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― ジェーン・バーキンと娘たち ――
著者は村上香住子(むらかみ・かすみこ)さん、
2024年7月に発行されました。
『Jane Birkin et ses trois filles』と仏語題名が付されています。
「ふァ~…すてきなァしゃしんッなのでスゥ!」
「ぐるがるぐるぅるる!」(←訳:4人ともオシャレだ!)
御本の表紙写真の女性たちは、
ジェーン・バーキンさん(中央)、
ケイト・バリーさん(向かって左下)、
シャルロット・ゲインズブールさん(向かって右下)、
ルー・ドワイヨンさん(中央奥)。
フランスでは、おそらく
”知らぬ者はない”レベルの有名人、
日本でも抜群の知名度を誇る
ジェーン・バーキンさんと、
著者・村上さんは、
お仕事を通じて知り合いました。
1984年、
出版社のパリ支局長として、
村上さんはパリに赴任したのです。
その後、
『フィガロジャポン』誌の編集に携わることになり、
2005年に帰国するまで、
また、帰国して以降も
来日するバーキンさんファミリーと
公私両面で交流を続けたのでした。
「いつもォ、だいにんきィ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:世界的にも人気!)
フランスでお仕事をしている当時、
東京からの取材依頼が最も多かったのが
ジェーン・バーキンさんだったといいます。
そして、
写真家さんを探していた村上さんは
バーキンさんから
長女のケイトさんを紹介されました。
ケイトさんと親しくなった村上さんは、
インタビューでは語られない、
ケイトさんのプライベートを知ることになります。
ジェーン・バーキンさんという、
偉大なアーティストを母に持つ喜び。
また、母が大スターであるがゆえの
さまざまな苦悩。
残念なことにケイトさんは早くに亡くなってしまい、
村上さんはひどく打ちのめされます。
その悲しみも癒えぬまま、
2023年には、ジェーン・バーキンさんも
旅立ってゆきました。
「いまもォ、みみもとにィ~」
「ぐるるがるる……!」(←訳:歌声と笑顔が……!)
パリで、日本で、
村上さんがジェーンさんやケイトさん、
シャルロットさんルーさんと過ごした
濃密な時間、日々。
ジェーン・バーキンさんのファンの方々に、
写真家ケイト・バリーさんを懐かしむ方々に、
おすすめのノンフィクション作品です。
親日家だった御二方を想いつつ、
ぜひ、一読してみてくださいね。