テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 地下4階で、お出迎え? ~

2024-11-13 22:03:55 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ……ふァ? これはァ、とんでもッ?」

「がるる!ぐるがるぐる?」(←訳:虎です!いやSFかも?)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ふふふ、本日の読書タイムは、

 前回記事とは正反対のお笑い路線? トンデモ系の怪作?

 その正体は……さあ、こちらを、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 警視庁 地下割烹 ――

 

 

 著者は田中啓文(たなか・ひろふみ)さん、

 2024年9月に発行されました。

 はい、印刷ミスではありません、目の迷いでもありません。

 御本の表紙にドーンと記されているのは……

 

「かッぽうゥ……?」

「ぐるるるがるるるる??」(←訳:御飯処が警視庁内に??)

 

 あら、警視庁内にはあるんですよ、

 職員さん、それに一般市民さんが

 飲食できる施設が。

 

 でも――と、眉をひそめるのは、

 捜査一課に所属する

 花菱朝彦(はなびし・あさひこ)さんです。

 

 たった今、月曜の朝いちばんに、

 上司から渡されたのは異動の辞令書。

 ああ、ついに来たかと、

 朝彦さんはがっくり肩を落としました。

 

 異動かぁ、やっぱりなあ……

 すっごい田舎へ飛ばされるのかもなあ……

 

 そう、このところミスを連発している朝彦さん、

 覚悟はしていたのです。

 刑事と呼ばれる捜査員、その花形の、

 警視庁捜査一課とも、もうお別れか。

 さらば、刑事の俺……。

 

「どんまいィでスよゥ!」

「がるるるる~!」(←訳:泣かないで~!)

 

 へこみまくる朝彦さんへ、

 しかし、上司の管理官さんは意外な言葉を掛けました。

 今回の異動で、君は刑事部に残る。

 変わるのは所属先だ、と。

 それが、

 

 警視庁割烹課。

 

「きいたことォ、ないィでスよゥ!」

「ぐるるがるるるるぐーる?」(←訳:もしやエイプリルフール?)

 

 エイプリルフールではありません、

 だって、朝彦さんは見つけちゃったんですから。

 警視庁の、地下3階、

 駐車場になっているそのフロアの、

 隅っこの壁がどんでん返しになっていて、

 隠し階段を下りた先に、

 

 割烹『警視兆(けいしちょう)』

 

 があるのを。

 

「ほわわァ~…ほんものォだァ~…」

「がるるるるぐるる!」(←訳:女将さんもいるし!)

 

 割烹課での新たな任務は、

 板前さんとしての修業、でした。

 お店の掃除、洗いもの、

 包丁の研ぎ方、野菜の切り方、

 出汁の取り方、魚のさばき方、米の炊き方……

 

 ひたすら学んだ数ヶ月ののち、

 朝彦さんが命じられたのは、

 

 《フグ料理店へ、潜入せよ》!

 

「ふぐゥ?!!」

「ぐるがる!」(←訳:潜入捜査!)

 

 猛毒を持つフグを調理するには、

 ふぐ取扱責任者免許が必要です。

 免許はどうにか取得したものの、

 専門店に勤務した経験もない朝彦さんに

 こんな怖ろしい任務が課せられるなんて……?

 

 第一話『フグにあたった男』

 第二話『桜田門で桜鯛』

 第三話『二軒のラーメン屋』

 

 と、天然ドジ系刑事の朝彦さんが奮闘する

 《食》をテーマにした3篇のミステリは、

 もちろんフィクションではありますが、

 

「きッとォ、おあじはァ~」

「がるるる!」(←訳:保証付き!)

 

 行けるものなら行ってみたい

 割烹《警視兆》、

 食いしん坊な活字マニアさんは、

 ぜひ、暖簾をくぐってみてくださいね~♪

 

コメント
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